長年のキャリアで得た知見をもとに幅広い分野に対応〜依頼者の想いを汲み取り最善の解決につなげる
高校時代から憲法や人権に興味持ち、弁護士に
――弁護士を目指したきっかけを教えてください。
高校生の時にはすでに、司法試験を受けようと決めていました。自営業者だった父の姿をみていたからでしょうか。会社員として組織の中で働くイメージが湧かず、資格を取得して独立して働きたいと思っていたのです。
資格職の中でも弁護士を選んだのは、人権や憲法に興味があったからです。日々のニュースを見聞きする中で、国民1人ひとりに認められた権利や、その権利が踏みにじられている状況についてよく考えていました。「もっと深く学びたい」と思うようになり、進路選択の際には迷わず法学部に進むことを選びました。
大学4年生のときに初めて司法試験を受験し、3回目で合格しました。司法修習地は福岡で、法律家としてふさわしい能力を身につけるべく、同期と切磋琢磨する日々を送りました。その頃から40年近い月日が流れましたが、修習で出会った仲間とは今でも交流があります。
事件の特徴を見極め、的確な見通しを立てる
――どのような案件を手がけていますか。
個人の案件は相続などの家事事件、法人からは顧問業務を依頼されることが多いです。ただ、特定の分野には特化せずオールラウンドに対応しています。
たとえば、中小企業から顧問業務を依頼された場合、契約書チェックだけをすればいいわけではありません。人を使っているわけですから労働紛争が起こる可能性がありますし、事業承継に伴い相続のトラブルが発生する場合もあるでしょう。
顧問先の業種によって求められる知識も変わってきます。金融機関、不動産業、IT企業…とそれぞれの企業の事業内容に応じた法令の知識が必要です。
個人・法人を問わず、依頼者からどのような相談が寄せられても対応できる弁護士でありたいと思っています。そのために、日々、幅広い分野について知識と情報を収集し、研鑽を積んでいます。
最近の傾向としては、知的財産権に関わる案件が増えています。商品や広告を出すにあたって、違反がないか相談されることが多いです。あとはSNS絡みですね。企業は消費者からの悪評を気にするので、SNSにネガティブな書き込みをされた場合の対処方法について相談されることもよくあります。
――仕事をする上で心がけていることは何でしょうか。
先入観を持たずに依頼者の話を聞くことです。
弁護士として経験を積むと、依頼者の話をある程度聞けば、「こういう事件なのだろう」と筋立てが見えることがあります。しかし、それは主要なストーリーではありますが、依頼者の主張には表れていない隠れた要素も必ずあると考えています。
主要なストーリーだけに注目して「この事件はこういう結論になる」と決めつけてしまうと、見通しを誤ることになりかねず、とても危険です。
一見したところ過去に手がけた事件と似ているケースであっても、実際は、トラブルが発生するまでのプロセスや当事者が抱えている事情などの諸要素は全く異なります。思い込みを排除して依頼者の話を聞き、隠れた要素をキャッチすること。その要素について質問・分析して詳細を明らかにし、事件の特徴に応じた見通しを立てること。このような信念を胸に、事件解決にあたっています。
――長いキャリアの中で、印象に残っている案件はありますか。
窃盗の少年事件に他の弁護士と2人で関わったことがあります。少年は無実を主張していました。私たち弁護人は、少年と何度も面会して事件に対する認識や言い分を聞き、その上で、少年の主張は信用できると判断しました。
審判において少年の無実を証明するための活動に取り組み、最終的には非行事実なし不処分(成人の刑事事件における無罪に相当)の結果を得ることができました。
少年事件は身柄の勾留期限が決められているため、非常にタイトなスケジュールの中での弁護活動が求められます。審判が始まるまでの短い期間に、多くの関係者への調査をおこなったり、事件記録を読み込んで少年に有利な証拠を収集・提出したりするなど、手を尽くしました。この間にも少年と面会を重ね、今後の手続きの流れや審判に臨むにあたっての心構えなどを説明し、審判で十分な主張ができるようサポートしました。
否認事件の弁護活動は難しいケースが多いですが、共同で事件を手がけた弁護士とともに全力で取り組んで最善の結果を勝ち取り、少年とご家族から非常に感謝していただきました。当事者の意向に沿った解決を実現するために、決して諦めることなく力の限りを尽くすことの大切さを再認識した事件として、印象に残っています。
――プライベートについてお尋ねします。ご趣味はありますか。
音楽が好きで、夏はフジロックフェスティバルやサマーソニックなどのフェスに出かけます。20年近く前から毎年欠かさず参加しています。アーティストや音楽のジャンルにこだわりはなく、出演するアーティストが決まる前にチケットを買ってしまいます。フェスという場所で生の音を聞くこと自体が楽しいんです。
大きなトラブルに発展する前に、気軽に相談してほしい
――今後の展望についてお考えをお聞かせください。
今までどおり、1つの分野に特化するのではなく、幅広い分野の依頼に応えていきたいです。
悩みや疑問を抱えている方はたくさんいますが、全員が弁護士とつながれるわけではありません。誰にも相談できず苦しんでいる方を、1人でも多く救いたいと思っています。間口を広げて、個人・法人を問わず依頼を承り、1件1件に全力で取り組む所存です。
――最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
どのようなご相談に対してもじっくり耳を傾けます。トラブルまでの経緯や今後の意向などを率直に話していただければと思います。
当事務所では、法律相談は初回30分無料で承っています。長い間悩んできた問題でも、弁護士に相談することで、わずか30分の間に解決への見通しがつくことは少なくありません。法律トラブルかどうかわからないことや、ご自身では些細だと思うことでも、気軽に相談してください。
起きてしまった問題に関する相談に限らず、「どうすればトラブルを回避できるか」といった相談も歓迎いたします。弁護士は様々なトラブルの現場に立ち会ってきたので、どのようなきっかけで問題が発生し、エスカレートしていくのかを熟知しています。お話を伺った上で、トラブルを防ぐための方法をお伝えするので、予防的な相談もぜひお寄せください。
一昔前に比べて弁護士の数は随分増え、インターネットを使えばご自宅や勤務先に近い法律事務所を簡単に調べられるようになりました。無料相談をおこなっている事務所も多いので、ぜひ、お近くの弁護士にアクセスしてみてください。
弁護士を選ぶ上で重要なのは相性です。実際に話してみて、「この弁護士は合わないな」と思ったら、他の弁護士に相談しても全く問題ありません。ぜひ複数の弁護士と会い、「この人なら信頼できる」と思えるかどうかを見極めていただければと思います。