音楽業界から弁護士へ転身。法律で割り切れない想いも汲み取り、豊富な知識と経験で納得の解決を
理系出身から音楽業界へ就職。そして、弁護士の道へ
――これまでのキャリアについて教えてください。
元々理系出身で、大学は理学部化学科に進学しました。当時は弁護士になろうとは全く思っていなかったですね。
オーケストラをやっていて音楽が好きだったので、大学卒業後はクラシックのコンサート企画やレコード制作を行う会社に就職しました。もちろんやりがいのある仕事だったのですが、自分の仕事が人の役に立っている実感が得にくく、一生この仕事を続けていくイメージが持てませんでした。
――全く違う仕事をされていたのですね。そこから、なぜ弁護士を目指されたのですか?
会社で働く中で、人にとってより切実だったり、社会的な問題を解決するような仕事をしたいと思うようになったんです。
当時はちょうどロースクールという制度ができた頃で、法律を学んだことがない人でも弁護士になりやすい時代に変わるところでした。元々死刑制度などにも興味があって本なども読んでいたので、一念発起して弁護士を目指しました。
ただ、仕事を辞めて学業に専念する経済的余裕はなかったので、ロースクールに通いながら働ける会社に転職して、2010年に弁護士になることができました。
――弁護士になってからは、どういったキャリアを進んでこられたのでしょうか?
まず2011年1月に、埼玉県内の法律事務所に就職しました。複数の弁護士が所属する事務所で、民事・刑事問わず幅広い案件を経験しました。そして2014年4月に、現在所属しているAuthense法律事務所に入所しました。
――今の事務所を選ばれた理由は何だったのでしょうか?
面接で代表弁護士や他の弁護士と話したときに、とてもフランクで公平で、「仲間として一緒にやっていこうよ」という雰囲気がすごく良いなと思ったんです。当初はいくつか面接を受けてから決めようと思っていたんですが、もう他を受けなくて良いと思えるほど魅力的で即決しました。
入所してずいぶん経ちましたが、色んなことにチャレンジする事務所ですし、魅力的な弁護士がたくさんいますから、ここに来て良かったなと思います。
依頼者の割り切れない想いを汲み取り、納得のいく解決を目指しています
――仕事をする上で、どういったことを心がけていますか?
依頼者の気持ちを大切にすることを心がけています。
事実というのは本当に複雑です。一方から見れば善でも、他方から見れば悪という場合もたくさんあります。ただ、それぞれ自分のルールで動いていたら社会は大混乱しますから、一定のルールを当てはめてあえて割り切るのが法律です。
たとえば相続で言うと、「それぞれ言い分はありますが、こういう風に分けましょう」と法定相続分が決まっているわけです。そのおかげで社会は秩序を保っていますが、依頼者の気持ちはそう簡単に割り切れません。
――たしかに、「法律ではこうなっている」と言われても納得できないこともありますよね。そういった割り切れない部分に対して、先生はどうアプローチされるのですか?
まずしっかり目を向けて、依頼者は何に引っかかっているのか、本当の望みは何なのかを探るようにしています。そして、それをできるだけ法律的な解決に反映させたいと思っています。その結果100%希望通りの結論にならなくても、解決に至るプロセス次第で依頼者の納得感は全く違うと感じています。
実は紛争の相手方に対しても、同じように目を向けることで解決しやすくなります。たとえば表面上はお金を要求しているけれど、本当はプライドを傷つけられて悲しいんじゃないか、自分のことをわかってほしいと思っているのではないか、と思いを馳せることも大切にしています。
――なるほど。弁護士というと法律論を振りかざして白黒はっきり付けるイメージでしたが、そういうことにも気を配っているのですね。
もちろん法律の専門家として必要な知識やスキルは必須ですが、人間同士のことですから、理屈だけではなかなか解決しません。ただこれはマニュアルがあるわけではないので、日々色んなことに関心を持ち、勉強し、人間理解を深め、経験や知識を総動員して依頼者をサポートしています。
そういう意味では、これまで全く違う分野の勉強をしてきたり、全く違う業界で社会人経験をしてきたりしたことが活きていると思います。
ありがたいことに、「自分の気持ちに共感してもらえてすごくありがたい」「先生と話すと安心します」と言っていただくことも多く、非常に光栄に思います。
より依頼者の希望に沿う解決ができる弁護士を目指して
――現在はどういった分野に力を入れていますか?
相続、離婚、企業法務に力を入れています。当事務所にはたくさんの弁護士が所属しており、時代の変化や依頼者のニーズに応じて進化を続けています。事務所全体としてよりクオリティの高いサービスを提供できるよう、私自身も様々な分野で専門性を高める努力をしています。
――依頼者は、相続や離婚は個人で、企業法務は会社ですよね。全く違う方から依頼を受けるわけですが、仕事をする上で違いはありますか?
話を正確に聴いたり、論理的で説得的な文章を書いたりといったベースは変わりません。
ただ企業法務の場合は、感情よりも理屈が大事という傾向があります。つまり利益を上げないと企業自体が生き残れないので、感情論で選択することは基本的にありません。
他方、個人の場合は、お金ももちろん大事ですが感情が持つ意味も大きいです。つまり損得勘定で言えば得はないけど、気持ちが収まらないといった場面があるということです。
分野や依頼者のニーズに合わせて、できる限り良い解決につながるように対応しています。
――今後はどういった弁護士キャリアを描いていらっしゃいますか?
弁護士になる前は社会問題に関わりたいという想いがありました。今もその想いはありますが、弁護士を続ける中で自分は人間に関する問題に興味があるんだなと気づきました。そのわかりやすい例が社会問題だったんだと思います。
離婚も相続も企業法務もその他の分野も、法律が関わることは結局人間の問題です。そういう意味で特定の分野にこだわる必要はないのかなと思っています。経験を積み、より依頼者の希望に沿う解決ができる弁護士になりたいですね。
弁護士に相談することで、問題が整理されて心が軽くなることも多いです
――最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをいただけますでしょうか。
生きていると、「どうすれば良いかわからない」というトラブルに巻き込まれることがあります。そういうときは、私もそうなんですが、頭の中にずっと「重り」を持っているような状態になってしまうんですよね。
弁護士に一度相談するだけで全て解決するということは、なかなかありません。しかし今悩んでいることの問題点が何なのか、それを解決するためにどんな選択肢があるのか、これからどんな行動を採れば良いのかを整理することができます。
誰でも、「わからない」という状態は不安でストレスがかかります。でも、次に採るべき行動がわかると一気に心が軽くなることは多いんですよ。弁護士に相談することはハードルが高く感じるかもしれませんが、最近はオンライン予約ができたり、相談自体をオンラインでできる事務所も増えています。当事務所でもそういった体制を整えていますので、ぜひお気軽にご相談ください。