吉田 美菜子 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私は、大学を卒業後一般企業に就職しました。大きな不満もなく楽しく働いていましたが、何年かして事務屋のジェネラリストとして育っていく自分の将来に不安を覚えました。何か専門性を身に着けたい、自分にとって何が向いているのかと考えた際、浮かんできた仕事が弁護士でした。父が士業であることも影響しているかもしれません。
そうはいっても、当時ほんの数パーセントしかない合格率の最難関試験にチャレンジする勇気なんてなかなか持てずにいたところ、たまたま夫が欧州に赴任することを1つの転機として、背中を押されるように会社を退職しました。欧州滞在中に勉強を始め、帰国後司法試験を受け、念願の資格を手にすることができました。
印象に残っている事例
弁護士になって一年目に取り組んだ先物取引被害の損害賠償請求です。先物取引の用語も仕組みも全然わからないまま取組み、いわゆるゼロからのスタートでした。
とにかく1つ1つ理解を積み重ねていき、事案を解決するために必要なレベルの知識を得なければなりませんでした。事情により最後まで担当はできませんでしたが、その事案は和解で終わり、それなりの賠償を得ることができました。
法律の知識だけではなく、クライアントのために当該事案解決に必要な分野について瞬間風速的にでも専門家とわたりあえるだけの知識を習得することの重要さを改めて実感しました。
仕事の中で嬉しかったこと
会社、個人とわず、やはりクライアントの皆様に感謝してもらえる時がとても嬉しいです。会社勤めを辞めた理由の1つにもなると思います。会社のような大きな集団だと1人1人の成果は見えにくいですが、弁護士だと良くも悪くもすべて自分の仕事の成果としての結果があります。責任は大きいですが、成果が目に見えることがいいところだと思います。
弁護士になって大変だと感じること
まず、弁護士でいる間は常に勉強し続けなければいけないということです。法律についてはどんどん新しい知識を仕入れないとすぐに陳腐化してしまいますし、事案解決のためには、法律以外の一般社会の知識も勉強しなければなりません。
また、弁護士は当事者ではなく、少し距離を置いた客観的な立場にいる(いるべき)存在なのですが、伴走者としてクライアントの皆様の抱える様々な困難な状況を疑似体験しますので、メンタルに相当タフでなければいけないことです。
休日の過ごし方
私は、しずかちゃん級にお風呂好きなので、サウナ付きの銭湯に行って、のんびり、ゆっくりすることで頭を真っ白にしてリセットしています(笑)。
弁護士としての信条・ポリシー
クライアントの最大利益実現を目指し、クライアントの目線に立って寄り添うことです。それに加えて、一方では第三者としての目線とバランス感覚を大切にし、クライアントに対してプロとしてしっかりとした適切なアドバイスをすることです。
依頼者に対して気を付けていること
お話をしっかり聞くということ、そして想像力を働かせることです。クライアントの皆様が困っている状態、抱えている課題は、必ずしも自分自身がこれまでの人生で経験したことのないことも多いので、その状況をしっかり理解するうえでは想像力を磨くことは不可欠だと思います。
関心のある分野
国際商取引分野と国際紛争解決です。もともと英語は好きであることに加え、国境をまたいだ紛争解決にあたっては、異文化のぶつかり合いといった要素がかなりあります。チャレンジングですが、とても興味深くやりがいがあると感じています。
悩みを抱える方へのメッセージ
弁護士というと、硬い仕事でなにやら怖い人たちという印象をもたれると思いますが、私をご覧になればおそらくわかるとおり、ごく普通の人がたまたまバッジをつけているだけです。どうかお気軽に相談にいらしてください。