善良に生きている人が苦しまない社会に。インハウス経験も生かして企業の頼もしい味方として活躍
善良に生きている人が苦しまないように助けたい
ーー弁護士を目指した理由を教えてください。
子どもの頃から探偵ものや法廷サスペンスが好きで、最初は好奇心のようなものから、弁護士という職業を意識していました。
その後、テレビのニュースなどで、善良な人々が法的知識がないことで苦しむ姿を目にし、弁護士になりたいという思いが芽生えました。また、身近に弁護士がいなかったため、自分の力で周りの人を助ける存在になりたいと考えました。
同時期に視聴したNHKのアメリカの公民権運動を取り扱った番組も、社会的な不平等や正義に対する熱い思いを私に与えました。自分に何ができるかを考えた結果、弁護士として法の下で正義を追求し、善良な人々を支えることだと思い、弁護士になることを決めました。
ーー実際に長年弁護士として仕事をしてきて、その想いに変化はありましたか?
根本の部分は変わらないですね。企業で言えば、素晴らしい情熱やアイディアを持っていても、法律を知らないばかりにトラブルになることがあります。そのため、弁護士がしっかりサポートすることで、善良に生きている人がきちんと報われると感じることは多いです。
ーーどういった部分に、弁護士業務の魅力を感じますか?
たくさんありますが、やはり一番はお客様の反応が分かるという部分でしょうか。また、工夫するところに知的な面白さもあります。
お客様は「こういうことをしたい」という希望を持っていらっしゃいますが、法律的に難しい場合もあります。そうした場合に、ただ「できません」と伝えるのではなく、どうすればできるかということを考えて工夫します。その結果、お客様の希望を実現できたときは、本当に嬉しいです。
上場企業でのインハウス経験を生かして企業法務に注力
ーー弁護士になってからは、どのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか?
2006年に弁護士になり、都内の法律事務所に就職しました。個人案件と企業案件を半々くらいで扱い、訴訟も多く担当しました。
その後、2011年には知財やエンターテインメントを主に扱う法律事務所でパートナー弁護士になりました。2014年からはIT関連の上場企業の法務知的財産部門のインハウスとして勤務して、2016年にAuthense法律事務所に入所して現在に至ります。
ーー現在の注力分野を教えて下さい。
主に顧問業務に焦点を当て、企業の法務を支援しています。企業の一員として法務を支援する法務受託も業務の大きな割合を占めてます。また、社外役員も務めています。インハウスの経験が生かされることから、法務受託などは受け入れられやすい状況にあります。
具体的な業務としては、企業法務一般に加えて契約関係、上場支援、コンプライアンス支援、個人情報や知的財産などの情報・データの管理や活用に関するアドバイスなどを行っています。なかでも、知財や情報、人材など無形の資産を企業価値の向上に結びつけることに関心があります。
ーーインハウスとして民間企業に就職されたのはどのような理由からですか?
IT関連の契約書や法律相談で、知識不足による限界を感じたことがきっかけです。当時は今よりもIT関連の法的知識を得るためのリソースが不足していたため、事業会社に入社することで、経験を積もうと考えました。
入社した先はテクノロジー企業で、研究開発部門が存在し、知的財産に対する意識が高い環境でした。また、社内には最新テクノロジーに興味を持つ人が多く、同僚たちとの会話などから知的刺激を受けました。
事業会社では、目的達成のために他部署と協力したり、連携する必要があります。インハウスの経験を通じて、そのような法律事務所では得られない現場の状況や、企業内部の動向を理解することができました。
また、株主総会やM&Aにも関わり、法務の業務において重要なスキルや知識を得ることができました。
ーー仕事をするとき心がけていることを教えて下さい。
法律家としての役割だけでなく、クライアントが何を求めているのか、何に価値を置いているのかを理解することに努めています。
クライアントの背景やニーズを理解することは重要です。法的なアドバイスだけでなく、クライアントが抱える問題や悩みに真摯に向き合いたいと考えています。
ーー弁護士として活動してきた中で、印象的だったエピソードを教えてください。
弁護士1年目頃に、結果の勝敗が分からない裁判で勝訴判決を得たときが嬉しかったです。この勝訴判決が判例データベースに収録されたことが、さらなる充実感をもたらしました。
また、弁護士になって間もない頃に担当した事件の依頼者が、当時小さかった子どもが大学生になったと挨拶に来てくれたことが心に残っています。お子さんがとても立派に成長されていて、その成長ぶりに感慨深い思いがこみ上げました。
子どもと過ごす時間が貴重な時間
ーーどのような学生時代を過ごされていたのでしょうか?
中学ではテニス部に所属し、キャプテンを務めました。幼い頃の写真を見ると、どちらかというと色白だったように思うのですが、無防備でテニスをしていたときの日焼けがいまでも残り、小麦色の肌になってしまったのではないかと思っています(笑)。
高校は百人一首部に入りました。マイナーな部活ながらも、部員同士の仲がとても良く、合宿や文化祭など楽しく過ごしました。
大学では模擬裁判とテニスサークルに参加しました。勉強ばかりしていたというよりは、友人たちと過ごす時間を大切に、のんびりとした雰囲気の中で学生生活を送っていました。
ーー休日はどのように過ごされていますか?
子どもがまだ幼いので、家族と一緒に過ごすことが多いです。子どもと一緒に遊び、笑顔を共有する時間を大切にしています。
子どもが成長するスピードは速いため、その貴重な時間をできるだけ一緒に過ごしたいと思っています。
ーーご趣味はありますか?
甘いものを食べることが好きです。修習生の時には、仲間と一緒に「甘いものを食べに行くツアー」を企画して楽しんでいました。
社会人になってからも、「甘いものクラブ」というクラブを結成し、甘味巡りを楽しんでいました。クラブは現在休止中なのですが、甘いものは変わらず好きです。なかでも、かぼちゃプリンが好きです。
1人で頑張らず、気軽に弁護士にご相談ください
ーー今後の展望を教えてください。
まずは目の前の課題や仕事に集中し、丁寧に取り組んでいきます。また、世の中は常に動いていますので、新しい知識やスキルを習得し、自らを向上させながら、変化する環境に柔軟に対応していくつもりです。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
遠慮せずに、気軽に相談に来てほしいです。真面目な人ほど、自分の力で解決しようと悩みを1人で抱え込んでしまう傾向がありますが、問題が起きてからでは対応が間に合わないこともあります。
法律は真面目で善良な人の味方です。味方として、法的なアドバイスやサポートを受けてください。実際に弁護士に依頼するかどうかは、法律相談の結果から、判断すればよいのです。まずはご相談ください。