30年のキャリアに裏打ちされた丁寧な対応でトラブルを解決に導く
独立後も労働事件に継続して取り組む
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
明確なきっかけがあったわけではありません。もともと理屈っぽい性格だったということもありますし、高校生のころから法律の豆知識を紹介する本を読んでいて、自然と興味を持つようになりました。素朴に、将来は人を助ける仕事をしたいという思いもありましたね。
大学を卒業してからは、アルバイトをしながら司法試験の勉強を続けました。当時は旧司法試験の時代で合格率は数パーセントの時代。それでも大学を卒業してから4年目で合格することができました。最初に就職した事務所に6年間勤務して、1998年に独立しました。
ーー注力分野を教えてください。
特に限定せず様々な相談に対応していますが、労働問題、消費者被害、離婚問題の相談は比較的注力しています。
労働事件は、最初に就職した事務所が注力していたこともあり、独立後も継続して取り組んでいる分野です。主に労働者側の依頼を受けています。会社との関係で弱い立場になりがちな労働者を守りたいという思いを持って取り組んでいます。
労働者は、「解雇されたらどうやって生きていけばよいのか」といった不安の中で戦ってます。そうした依頼者のモチベーションを保ちつつ解決まで並走することには難しさもありますが、労働者の権利が実現して感謝されたときは、素直にやってよかったと思います。
ーー弁護士として30年のキャリアをお持ちですが、労働問題についてどういった変化があったと感じていますか。
弁護士として働き始めた当初は、まだ労働組合に力があり、中央労働委員会に組合が申し立てて会社と戦うことがよくありました。現在では、労働組合の力が弱まり、そもそも労働組合に加入しない労働者も増えているので、個人対会社という争いが一般的ではないかと思います。
近年はセクハラやパワハラなどの相談も増えています。「ハラスメント」という言葉が社会に広く浸透したからではないかと思います。ただし、ハラスメント被害を認めてもらうことは容易ではありません。ハラスメントの具体的内容を特定し、被害を裏付ける適切な証拠を集める必要があります。
弁護団の一員として取り組んだ、大規模消費者被害事件
ーー印象に残っている事件はありますか。
大規模な消費者事件として、「ココ山岡」の事件が印象に残っています。被害者は、「将来買い戻す」というココ山岡の説明を信じて高額な貴金属をローンを組んで購入していました。しかし、その後ココ山岡が経営破たんしてしまったため、被害者の手元には価値の低い貴金属と高額なローンだけが残るということになってしまったのです。被害者は全国で9000人以上に登りました。
被害者救済のためになんとかしなければということで、大規模な弁護団が結成され、ローンを組んだ信販会社に対して、未払いの債務がないことの確認と、既に支払ったお金の返還を求めて裁判を起こしました。私も弁護団の一人でした。
最終的には、未払いの債務がないことの確認と、支払われたお金の一部を返還するという和解内容で決着させることができました。定期的に弁護団で会議を開いたり、検品作業で東京に行ったりと、法廷以外での仕事が多かったことも思い出深いです。
ーー仕事をする上で心がけていることはありますか。
依頼者の話をよく聞くということを心がけています。それが大前提で、そこからスタートになると思います。内容によっては、聞いてもらうだけで気持ちが軽くなることもあると思います。
ーー休日の過ごし方や趣味を教えてください。
音楽鑑賞が趣味で、家にいる時はいつもレコードで音楽を聴いています。ジャンルとしてはクラシックが多いですが、それ以外のジャンルも聴きますね。
レコードプレーヤーは昔一度処分していたんですが、最近また購入したのでよくレコードを買っています。やっぱり音が良いですね。
クラシックは大学生の頃からよく集めていたのですが、そのころ集めていたレコードも処分してしまっていたので、残しておけばよかったと思うこともあります。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
弁護士に話を聞いてもらう時に敷居を高く感じないでいただければと思います。問題によっては早期に相談があれば解決しやすくなることもあるので、気軽にご相談してもらえればと思います。