金子 直樹 弁護士 インタビュー
弁護士を目指した理由
高校生時代に、祖母宅の建増について、地主の方と紛争になりました。具体的には、トイレをくみ取り式から水洗に、という程度のものだったのですが、そういったことでも拒否をする方だったのです。
そこで、同様の問題で苦しんでいた地域住民の方々と共に弁護士の協力を得て、部分的に土地を買い取る形で、問題を解決することができました。そのことがあって、弁護士の「強さ」というものを知り、弱きを助く姿にあこがれを抱いたのがきっかけです。
手がけてきた事例
様々な事件を分け隔てなく扱っていますが、ライフワークは労働事件です。通常の労働事件、個人の労働審判事件、労災・過労死事件なども多数ありますが、特に力を入れているのは、違法派遣・偽装請負(派遣にあたるはずなのに、請負という形で、安い賃金で働かせる事案等)や雇止め・待遇差別と言った非正規労働者の解雇事件です。
また、裁判員制度委員会に所属しており、裁判員裁判も担当しております。他にも労働弁護団での電話相談や、法テラス、弁護士会を介した相談も受けています。扱う事案としては債務整理が多いですが、一般事件の半分近くが労働関係のものです。
弁護士としての信条・ポリシー
何事も「分かり易い」説明を心がけることです。これは、相談者にも依頼者にも裁判所にも相手方にも心がけています。加えて、当たり前のことではありますが、自分自身の立場を悪くしないためにも、時間を守ること。
信条としては、憲法の擁護・憲法理念の実現、弁護士法1条の「基本的人権の擁護と社会正義の実現」です。
関心のある分野
労働事件や裁判員裁判などです。労働事件については、法科大学院時代、教授が「日本には守られていない法律が2つある。道路交通法と労働基準法だ。前者は違法だと知りながら違反することがほとんどだけれども、後者は違法である自覚なしに違反してしまうことが多い。労働基準法を世に知らしめ、現状を変えていかねばならない」と仰っていたのが印象的でした。
最近では大企業では比較的遵守されるようになってきていますが、地方の中小企業などでは相変わらずの状態が続いています。これを受けて、現在中小企業を対象に、労働基準法をしっかりと理解してもらうための取り組みを進めています。これは労働者の権利に繋がるだけでなく、中小事業者のリスク回避にもなるのです。
裁判員裁判については、今まで一般人が触れる機会のなかった裁判というものに、常識的な感覚を取り入れることで、「裁判員がわかりやすい裁判」が心掛けられるようになってきていると思います。賛否両論はありますが、良い裁判が実現されているのではないかと感じています。またこれらに加え、消費者事件分野や高齢者問題等にも関心があります。
ページを見ている方へのメッセージ
弁護士というのは、依然として相談しにくい、敷居の高い存在であるのかも知れません。我々自身もそのような障壁を取り除けるよう努力をしていますが、まずは「こんな相談してはいけないのではないか」などと思わずに、遠慮せず弁護士のアドバイスを受けてほしいです。
我々は必要な助言ができるよう、日々努力を重ねていますので、どうか躊躇せず、一度足を運んでみて欲しいと思います。