高木 吉朗 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
月並みですが、弱い立場に立たされていて法の助けを必要としている人の力になりたい、という思いからです。
また、大学で法律を学んでいた時に法律が面白かったというのもありますね。その2つが大きな理由となり、志望しました。
仕事の中で嬉しかったこと
これも月並みですが、依頼者の方に喜んでいただけるのが一番です。
弁護士になって早い時期にある少年事件を取り扱いました。暴走族のリーダー格の18、9歳の少年の事件で、集団で争いになり、かなりひどい怪我をさせてしまったという事件でした。当該の少年がリーダー格であり、年齢も20歳に近かったものですから、逆送と言い、少年事件ではなく刑事事件に移りました。
私だけでなく、もう一人の弁護士とともに取り組み、かなり大変な事件ではありました。その少年は刑務所にいくことになったのですが、事件が終わった時には「弁護士を目指して勉強したい」と言われました。その事件は私が弁護士になって早い時期にやったということもありまして、思わず泣きそうになるほど非常に嬉しく思いました。
弁護士になって大変だと感じること
弁護士の仕事が医師と異なるところは、依頼者と利害の対立する相手が必ず存在することです。したがって、相手も人間ですから、依頼者のためなら相手に対して何をしてもよいというわけではなく、守るべきルールというものがあります。そのさじ加減が難しいし、いつも悩むところです。
依頼者に説明する際は、法律というものがどういう考え方に基づいて作られているのかといった基本的なことを説明させていただいて、できることとできないことがあるということを伝えます。できないことにはできない理由があるということを根気強く説明して、理解していただくということをしています。
仕事をする上で意識していること
法律的な解決方法を考えるだけでなく、依頼者の方が抱えている問題をトータルに解決することを心がけています。
例えば、相続問題なら、民法上の問題だけでなく税法上の問題も含めて検討したり、離婚問題であれば、場合によってはカウンセリング的なことも行います。法律上、相続であれば民法上どうなのかということに限らずに相談者の方が直接聞かれなかったことも含めてその周辺に潜んでいる問題の聞き取りをさせていただいています。その上で何が依頼者の方にとってベストなのかということを総合的に考えていきます。
また、相談に来られる方の中には自分では解決できないところまで問題がこじれてしまい、どうしようもなくなってから相談に来られる方が多くいます。できればもう少し早く相談にきていただけたらと思うことも多くあります。そういった意味で、相続もご本人が亡くなって相続に関して問題が発生してからでなく、できれば相続が起きて問題が発生し、揉める前に生前対策をさせていただいています。
関心のある分野
相続法、税法に関心があります。そうした案件の際には特に依頼者の方がこちらに問われたことだけでなく、なるべく周辺の事情も詳しく聞かせていただいています。法律相談というのは普通は30分を基本として料金を決めています。しかし、実際の相談の際に、その周辺の事情やこれまでの関係などを聞いていくと30分では時間が足りません。ですから、そういったことをなるべく丁寧に漏れなく聞くために、時間をかけて相談をさせていただいています。
今後の弁護士業界の動向
弁護士人口の増員に伴って、競争が激しくなるでしょう。従来のような「依頼が来るのを待つ」という姿勢ではなかなかやっていけなくなると思います。依頼を受けて事件をやるということが根幹にあるのですが、弁護士も、「経営」ということを真剣に学び、実践していかなければならない時代が来ていると感じます。