「一生に一度のイベントをサポートしたい」建築学をバックボーンに不動産トラブルに注力
依頼者に寄り添つつ、第三者的な視点を忘れずに
ーー弁護士を目指したきっかけと、その理由を教えてください。
高等専門学校の建築学科を卒業して就職した会社が体力的にも精神的にも負担の大きい職場で、次第に労働者の権利やワークライフバランスについて考えるようになったことがきっかけです。会社を退職して、次は労働者を守ることができるような仕事につきたいと考えたときに、弁護士という選択肢が浮かびました。
アルバイトをしながら旧司法試験にチャレンジした後、大学に編入して大卒の資格を取得してロースクールに進学しました。ロースクールでは、成績優秀者は学費を一部免除してもらえるという制度があったので、制度と奨学金を合わせて学費を賄っていました。
ーー注力している分野と、その理由をお聞かせください。
住宅メーカーに勤務していたこともあって、建築関係や不動産関係の案件に力を注いでいます。
家を建てたり、土地を購入したりすることは、依頼者にとって一生に一度あるかないかのイベントです。依頼者の一生に一度の機会に立ち会い、思い描いていたことを実現し、逆に思い通りにいかなかったことを是正したりすることをサポートできることにやりがいを感じています。
今後は企業法務や債権回収、相続に関する案件にも取り組んでいきたいと考えています。
ーー仕事をするうえで心がけていることは何でしょうか。
依頼者に寄り添いつつ、第三者的な視点を持ちながら、依頼者の話を客観的に冷静に聞くことを心がけています。
ーー弁護士として活動してきたなかで、印象的だったエピソードを教えてください。
ある建売住宅の建築代金をめぐる紛争が印象に残っています。施主がシックハウス症候群の発症を理由に建築代金の支払いを拒否していた事件で、私は住宅メーカー側の代理人でした。
シックハウス症候群は明確な原因が分からない病気です。住宅の専門家や医師に相談し、何度も打ち合わせを繰り返しました。シックハウスに関する資料も読み漁りました。そうして得た知識を総動員して主張を練り、どうにか勝訴に近い内容の和解に持ち込むことができました。
様々な専門家に頼り、弁護士自身が専門的な知識を得ることの必要性を痛感した事件でした。
「もっと早く相談しに来てくれていたら」そうならないように、早めの相談を
ーー休日をどのように過ごしていますか。
休みの日は、一人娘と遊んでいます。ゲームセンターに出かけてUFOキャッチャーで遊んだり、家ではレゴで遊んだり、父親として積極的に娘の相手をしようと思っています。
以前はバイクが趣味でよくツーリングに出かけていましたが、子どもが生まれてからはバイクには乗らなくなってしまいましたね。実家の駐車場に、愛車ハーレーを置きっぱなしにしています。
サウナに行くことも好きです。早朝にサウナに入って、リフレッシュしてから事務所に行くこともありますね。
ーー弁護士としての今後の展望をお聞かせください。
今のところ、事務所を拡大することは考えていません。ありがたいことに多くの依頼をいただいているので、今後もひとつひとつ、丁寧に取り組んでいきたいと思っています。
これからも、引き続き建築分野、不動産分野に力を入れていきたいですね。より知識や技術を深く学んで取り組んでいけたらと考えています。とにかく、これまでやってきたことの専門性をさらに高めていくことが、私の当面の目標だと思っています。
ーー法律トラブルを抱えて苦しんでいる人に、メッセージをお願いします。
悩みを抱えていたらすぐに弁護士に相談してほしいです。「もっと早く相談しに来てくれていたら、ここまでひどい状況にはならなかったのに」というケースは多いです。
「法律問題になるかどうか分からなかったから来なかった」と言う人もいますが、それを知るためだけに相談に来てもらってもまったくかまいません。
余力があれば、事前に証拠を集めることをお勧めします。録音や録画は難しいかもしれないので、写真を撮ったり、メモを取ったりすることでもかまいません。
後で大いに役立つ場合があるので、ぜひ、証拠になりそうなものを取っておくようにしてください。何が証拠になるか分からないという場合も、ぜひ、弁護士に相談しに来てくださいね。
トラブルを解決するには、第三者の目で冷静に見極めることが必要です。大変な事態になってしまう前に、気軽に法律相談を利用してください。