依頼者の正当な利益を実現するため力を尽くす〜丁寧なヒアリングと綿密な調査がモットー
地元・仙台で父とともに法律トラブル解決に取り組む
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
父親が弁護士で、子どもの頃から父が仕事をする様子を見ていました。私にとって一番身近な職業であり、将来は自分も弁護士の道に進むのだろうとイメージしていました。
本気で弁護士を目指そうと考えるようになったのは、高校2年生のときです。山口県光市母子殺人事件の被害者家族へのインタビューがテレビで放映され、その映像を見たことが1つの契機となりました。
犯人は犯行当時18歳の少年。一審の山口地裁では死刑判決が出ず、当時、地裁の判断を巡って死刑賛成派と反対派で様々な意見が飛び交っていました。インタビューの中で、死刑を望む被害者の感情と死刑反対を主張する人たちの考えに触れたことで、死刑制度や少年法のあり方などに興味を持ちました。
この出来事をきっかけに法律を深く学びたいと考えるようになり、法学部に進学することを決めました。子どもの頃は漠然としていた「弁護士になる」という思いも、大学に進学する頃にはより現実味を帯びた目標に変わりました。
大学とロースクール時代は東京で過ごしましたが、弁護士になってからは生まれ育った仙台に戻り、父の事務所で一緒に仕事をしています。父は私にとって先輩弁護士であり、ボス弁護士であり、そして一番のお手本でもあります。ともに仕事をする中で、依頼者との接し方や事件への対応方法などを学ばせてもらっています。
依頼者の希望を把握し、的確な見通しを提示する
ーー注力されている分野を教えてください。
交通事故、労働問題、相続に注力しています。
当事務所が損害保険会社の顧問を務めている関係で交通事故の案件が多く、労働・相続も地元の方からよく相談が寄せられるので、力を入れて取り組んでいます。
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
弁護士の職務は、依頼者の正当な利益を実現することです。依頼者が求めていることを正確に把握し、その希望を実現できる可能性がどのくらいあるか、できるだけ早い段階で見通しを伝えるようにしています。
相談に来ていただいたら、まずはその方が何に困っていて、今後どうしたいと考えているのかをじっくり伺います。トラブル発生までの経緯と現在の状況、今後の意向などを踏まえて、問題を解決するための方法や、裁判まで争った場合の結論などを説明します。
その方が求めていることを実現できる可能性が低い場合や、弁護士に依頼するメリットがないと思われる場合は、理由とともに率直に伝えます。
今後の見通しなどを説明した上で、私に依頼をしていただくかどうかを決めていただきます。決してこちらから無理に依頼を勧めることはありません。必ず選択権を提示し、相談に来た方自身が納得した上で決められるように働きかけています。
見通しが厳しいケースであっても、「裁判で白黒はっきりつくまでは気持ちが収まらない」ということで依頼していただくこともあります。その場合は、厳しい戦いになる可能性があることを伝えた上で、依頼者の損害を最小限に抑えられるように対応を進めていきます。
ーー弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードを教えてください。
やはり裁判で勝つことができた事件は嬉しく、記憶に残ります。
よく覚えているのは、加害者側の代理人を務めた、ある交通事故裁判です。被害者は事故でケガをし、重い後遺障害が残ったと主張していました。裁判では、被害者が主張する通りの後遺障害が認められるか、認められるなら何級に該当するかが1つの争点になっていました。
被害者の言い分が真実かを検証するために、事故後における被害者の行動を調査したところ、重要な情報が見つかりました。インターネット上に投稿されていた記事に、被害者が事故後もスポーツを楽しむなど、活発に活動していることが記載されていたのです。
被害者が主張する通りの後遺障害が残っているなら、これほど活動的な生活はできません。そこで、この記事を証拠の1つとして裁判所に提出したところ、被害者の主張に矛盾があることが認められ、最終的にはこちらの主張にかなり近い判決を得ることができました。
綿密な調査が実を結び、依頼者にとって有利な結果を獲得できたことが嬉しかったですし、インターネット上の記事が有力な証拠になったことは現代社会ならではで、その意味でも印象に残っています。
ーープライベートについても伺います。休日の過ごし方やご趣味を教えてください。
趣味はスポーツ観戦です。テレビでサッカーや野球の試合を観ることが多く、いずれも地元のチームを応援しています。週末の昼間に、家でゆっくりしながらスポーツ中継を観るのが楽しみですね。
スポーツを観るだけではなく、運動不足解消のためになるべく身体を動かすようにしています。週3回ほどのジョギングと、自宅での体幹トレーニングが習慣です。
家族や友人には言えない悩みこそ、弁護士に相談してほしい
ーー最後に、トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
いきなり法律事務所に足を運ぶのはハードルが高いと思う方は、弁護士会や法テラスなどがおこなっている無料相談を利用してみてください。
自分が抱えている悩みを弁護士に話すことで、法律で解決できる問題なのか、解決できるならどのような方法があるのか、といった点についてアドバイスを受けられます。
弁護士は守秘義務を負っているので、相談内容が外に漏れることはありません。家族や友人には言いづらいことも安心してお話ください。誰にも言えなかった思いを外に出すことで、かなり心が軽くなるはずです。
相談に来る方のお話を聞いていると、「早めに相談してもらえれば、もっといい解決策があったのに」と悔やまれるケースが多々あります。トラブルの初期段階で相談していただければ、多くの選択肢を提示でき、ご自身の意向に沿った解決につながる可能性が高いです。
1人で抱え込んでいるだけでは、状況は改善しません。少しでも不安に思うことがあれば早めに弁護士に相談し、問題を解決するためのアドバイスを受けていただければと思います。