
刑事事件や離婚・男女問題に注力〜依頼者の希望をじっくり聞き、法律的にサポート
依頼者と二人三脚で頑張り、結果につなげる
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
弁護士に興味を持ったのは、法廷を舞台にした漫画やドラマ、ゲームの影響です。実際に法学部に進学し、弁護士とも話す機会があったりする中で、進路を決めました。
ーー注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
注力分野の1つが、刑事事件です。罪を犯してしまったものの、更生に向けて頑張ろうとしておられる方の手伝いには特にやりがいを感じます。
示談交渉の際は、依頼者に代わって誠心誠意、失礼のないよう被害者に対応します。また、率直に示談は被害者にとってもプラスの面があることも説明します。被害賠償について民事裁判で争った場合、弁護士費用がかかりますし、裁判のために時間や労力を費やすことになるからです。他方で、刑事裁判では、示談が成立していることが加害者に有利に働く可能性があることも、正直にお伝えします。
また、事案によってはカウンセリング等に繋いだり、依頼されたお客さんは今後警察のお世話になって欲しくないな、と思って取り組んでいます。
刑事事件のほかには、離婚・男女問題の相談も多く寄せられます。
男女問題の事件ですと、不貞慰謝料のほか、相手方が強硬で話にならないとか、条件が高すぎる、などが多いです。交渉では、仮に最後まで争った場合裁判で認められそうかなど、できる限り相手を説得しようと試みます。
ーー弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードを教えてください。
いい感じに法律相談ができると、はじめいらっしゃった時と比べて明らかに表情が明るくなったりしているので、そんな時は嬉しく思います。また、離婚成立時や、刑事事件の解決時など、みなさん解放感に満ちた晴れやかな顔をなさるので、そういう時もやりがいを感じます。
あとは、はじめご自身で対応しておられて、気の強い配偶者から無茶苦茶言われていたところ、間に入って解決に結びついたケースは非常に喜んでもらえて印象に残っています。
一人ひとりの希望を汲みあげる姿勢を大切に
ーー仕事をするときに心がけていることは何ですか?
不正確にならない範囲で、できるだけ日常用語で説明することを心がけています。個人的に、専門用語を並べるのでなく、噛み砕いて状況や薬について説明してくれたりするお医者さんは感じがいいとおもうのですが、そんなイメージです。
ーー自身の強みは何ですか?
依頼者が最終的にどうしたいのかをしっかり聞き取ろうとする姿勢だと思います。例えば経済的には負担になっても最後まで徹底的に争いたいのか、あるいは早期に解決したいのか…それぞれの希望に沿って、対応を進めていきます。
法律的に見て難しい場合は、正直にお伝えするのも仕事だと思っています。
ーー理想の弁護士像を教えてください。
きちんと要望を聞き取って、法律的に可能な限り、全力で依頼者のお手伝いする弁護士を目指しています。また、言いづらい事情を抱えておられるケースも多いので、話しやすい感じの雰囲気でいたいと思っています。
「法律相談後、気が楽になったとよく言われます」
ーー休日はどのように過ごしていますか?
運動不足解消のためにジムに行くほか、立ち飲み屋に行ったりしています。京都には雰囲気のいい店がたくさんあるんです。
ーー趣味は何ですか?
読書です。小説から漫画までいろいろなジャンルを読みます。最近は呪術廻戦のアニメ配信を見ています。
ーー今後の展望について教えてください。
まだまだ弁護士に相談に行くのはハードルが高いのか、ある程度問題が大きくなって、どうしようもなくなってから相談にこられることが多いように思います。「悩みを抱えたら、早めに弁護士に相談したほうがいい」と発信していけたらと考えています。
例えばですが、相手に強硬に言われたのでお金を払ったが解決しなかった、というご相談はちょくちょくあります。早めに来ていただけたら、そもそもお金を払う義務がないのではないか、などアドバイスできた可能性があります。同じ払うにしても、きちんと示談書を作って蒸し返しを防げた可能性もあります。
インターネット上の相談もありますが、やはり限界があります。例えば「自分のトラブルについて一般的にはどんな解決策があるのか」「相場はいくらか」という相談がよくあります。おそらく、弁護士なら答えられると信頼していただいているからだと思うのですが、実は詳しい事情がわからないと答えられないことも多いんです。
仮にネット上で「お腹がすごく痛いのですが大丈夫でしょうか」とか「わたしの手術が成功する可能性はどれくらいありますか」などと聴いても、おそらく診察や検査をしないと回答が難しいのではないかと思いますが、そんな感じです。
ーー法律トラブルを現在抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
弁護士は守秘義務といって相談された秘密は守りますので、悩みがあれば弁護士に相談してみるのがいいと思います。
法律相談の後、相談者から「気が楽になりました」とよく言われます。ひとりで抱え込んでどうしようもないように思っていても、相談することで今の状況や、今後できることできないことの見通しがつき、気が楽になるのだと思います。
いきなり弁護士事務所に予約をとって相談することに抵抗がある方は、区役所などで無料法律相談を開催している場合もありますので、一回利用してみてはいかがでしょうか。