「社会的に弱い立場にある人の力になりたい」障害者や高齢者支援に尽力
困っている人に寄り添う力になりたい
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
もともと弁護士を目指していたわけではなく、大学では日本の古代史について研究していました。
就職活動をする時期になって、人に関わって人の役に立つ仕事をしたいと考えたときに、このまま企業に就職するのではなく、法律家を目指してみようと思い立ったのです。
弁護士の道に進むか、それとも検察官や裁判官を目指すかは、司法試験に合格するまでは決めかねていたのですが、司法修習を通じて、弁護士が市民にもっとも近い立場で仕事ができると思い、弁護士になることを決めました。
ーー注力している分野を教えてください。
障害をもつ家族がいることもあり、障害者などの社会的に弱い立場にある方の力になりたいと考えて、障害者や高齢者支援に力を入れています。
生活保護を受けている方の支援や、成年後見のお手伝い、遺言書作成のサポートなどを行っています。
ーー高齢者からは具体的にどのような依頼があるのでしょうか。印象に残るケースがあれば教えて下さい。
医者からも「あまり長くない」と伝えられていた高齢者の遺言書作成の依頼が印象に残っています。周りの方とも協力して作成を急ぎ、本人も満足していただけるものを作成することができました。
その方は、遺言書が完成してから数日後に亡くなってしまったのですが、完成した時のほっとした表情が記憶に残っています。
また、同じく医師からの診断で余命数か月という方の債務整理を担当したことも印象に残っています。ご事情があったため、急いで破産手続きを進め、裁判所の免責許可の決定を迅速に得ることができました。
免責決定が出たことを知ったときの依頼者の安心した顔を今でも思い出します。
社会保障の問題に生涯をかけて取り組む
ーー障害者や社会的に弱い立場の方のためにどのような活動をしているのでしょうか。
障害者の利用する福祉サービスや、生活保護などの社会保障制度が不十分だと感じる点は多々あります。そうした不利益を少しでも改善させるために、国や自治体に対する裁判に関わることもあります。
また、旧優生保護法のもとで不妊手術を強制された方々の被害回復のために、弁護団で活動するなど、弁護団活動も行っています。
ーー休日の過ごし方や趣味を教えてください。
学生時代から「能」が趣味で、今も続けています。
もともと舞台芸術や伝統芸能に興味があったことと、「能なんて誰もやったことがないから、スタートラインは皆同じ」と誘われて妙に納得したことがきっかけです。
今でも毎日のように稽古を続けていますし、月に何度かはプロの先生に稽古をつけてもらったり、仲間と集まって稽古したりしています。
ーー今後の展望を教えてください。
引き続き社会保障の問題に関して、生涯をかけて取り組んでいきたいです。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでる方にメッセージをお願いします。
安心して相談してもらえるようにわかりやすい説明を心がけています。弁護士事務所は敷居が高いと感じて相談に行くことをためらう方もいると思いますが、気軽に相談に来てほしいと思います。