「必ず条文に立ち返ること・依頼者の話を聞くこと」ベテランになった今も貫く、弁護士としての基本姿勢
学生運動の真っ只中、司法試験の勉強に励む
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
大学生のときに「検事」というテレビドラマを観て、検察官の仕事に興味を持ちました。法学部だったこともあり、将来は法律を使う仕事がしたいと思って大学3年生の頃から司法試験の勉強を始めました。
ドラマの影響でもともとは検察官を志望していたのですが、司法修習期間中に「検察官は3年ごとに転勤する」と聞いて、弁護士なら転勤をしなくても済むと思い、方向転換したんです。
ーー先生が大学生だった頃は、学生運動が激しかった時期ですよね。
はい。学生運動の真っ只中で、校内で「内ゲバ」と呼ばれる暴力事件が起こったりしていました。授業は全然おこなわれていなかったので、司法試験を受ける者同士で集まって勉強していました。
私が通っていた立命館大学には法職課程という司法試験受験のための講座があり、在籍する学生には勉強のための研究室が与えられていました。志を同じくする仲間と研究室にこもって、勉強に励んだことを覚えています。
当時は勉強一筋の生活で、息抜きといえば、ときどき仲間と京都御所のグラウンドに行ってソフトボールをするくらいでした。
幅広い案件に対応 特に交通事故に強み
ーー注力している分野はありますか。
相談された事件は何でも受ける方針なので、特に注力分野は設けていません。
さまざまな案件を手がけるなかで、特に多く経験してきたのは交通事故の案件です。40年以上にわたって損害保険会社の顧問を務めてきたので、事故が起きたときに保険会社がどのように対応するかよく理解しています。その知見を活かして、示談交渉から訴訟対応まで、事故に遭った方からの幅広い依頼に対応し、スムーズな解決のために力を尽くしています。
ーー仕事をする際に心がけていることは何ですか?
まず条文にあたり、相談内容に応じた文献を確認すること。そして、依頼者の話をよく聞いて方針を立てること。これが基本です。
実は以前、一度だけ失敗したことがあります。著作権法に関する相談を受けたのですが、当時、著作権法が改正されていたことに気づかなかったんです。改正前の条文に基づいて相手方に内容証明郵便を送ったところ、相手方の弁護士から反論されて気づきました。愕然として大いに反省し、それからは、どんな事件でも相談を受けたらまず条文に戻って確認するという姿勢を貫いています。
80歳までは現役でいたい
ーー休日の過ごし方や趣味を教えてください。
妻と旅行に行ったり、美味しいものを食べに行ったりしています。京都や兵庫、滋賀などをドライブすることが最近の楽しみです。
以前はゴルフが好きだったのですが、腰を痛めてから遠ざかってしまいました。趣味と言えるのは、食べることくらいですね。
ーー今後の展望を教えてください。
今76歳ですが、80歳までは現役で頑張らなければと考えています。80歳を超えてもまだ仕事が続けられそうなら、1週間のうち何回か事務所に来て、マイペースに仕事をしたいです。
ーートラブルを抱えて悩んでいる方にメッセージをお願いします。
悩みを抱えたときに自分で対しようとして、状況がくしゃくしゃにこじれてから弁護士に相談する方がいますが、そうすると、解決までの時間と費用が余計にかかってしまいます。
トラブルに遭ったときには、自分で動く前に、まず弁護士に相談してください。法律の専門家としての視点で、皆さんの悩みを解決するためのアドバイスを提供し、依頼していただければ法的手続きも進めていきます。お気軽にご相談ください。