トラブルを未然に防ぐことを大切に、できるだけ良い形で解決に導く
高校時代に「人権」に興味を持ち、法の世界へ
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
今思い返してみますと、高校生の頃に人権の歴史を勉強し、人権そのものに興味を持ったことが、弁護士を目指す下地にある気がしています。
イギリス革命やフランス革命を経て人権を獲得し、平等な社会が実現する。その流れを学んだことは、深く心に刻まれました。
ーーその後早稲田大学法学部へ進学されます。どんな学生時代でしたか?
私が入学した頃は、ちょうど大学が司法試験や公認会計士試験などの国家試験の勉強に力を入れ始めたときでした。入学当初は強い目的意識を持っていませんでしたが、周囲の雰囲気にも影響され、自然と司法試験を目指すようになりました。
学生時代は、部活動をせず、同じ志を持つ友人とともに勉強をする日々でした。勉強にかけていた時間は1日8〜10時間ほど。大学の近くに下宿し、通学の時間をかけず、ひたすら勉強に邁進しました。
ただ、毎日続けていると脳が疲れてしまいます。1か月に2度位は勉強から離れる日を作り、リフレッシュしていました。高校時代は山岳部に所属していたので山は身近な存在で、丹沢や奥多摩にハイキングに出かけることもありました。頭をスッキリさせて翌日から再び勉強を頑張る。そんな大学時代を送っていました。
トラブルになる前に防ぐ「予防法学」がモットー
ーー注力分野を教えてください。
事務所を開業して50年、さまざまな法律相談と顧問会社への対応を続けてきました。注力分野は特に決めず、一つ一つの事情に合わせてアドバイスをしています。
いただく相談は幅広く、なかでも多いのは破産や債務整理ですね。日本の生活はここ20年ほどでさらに便利に豊かになり、現金がなくてもほしいものを気軽に手に入れられるようになりました。一方で支払い能力を超えた支出を繰り返す方も多く、債務整理の相談はなかなか減りません。
また最近では、相続や離婚などの家事事件の相談も増えています。
ーー仕事をする上で心がけていること、大切にしていることは何ですか?
「予防法学」という考えを大切にしています。
よく耳にする予防医学という言葉は、病気を未然に防ぐことです。予防法学は、法的なトラブルを未然に防ぐことを意味します。
顧問会社との面談や企業の総会に出席するときは、予防法学の視点から、いかにトラブルにならないようにするか、仮にトラブルになったとしても有利に解決をするにはどうしたらよいかをお伝えしています。すでにトラブルが起こってしまった場合も、致命的な損害を受けない対応策を一緒に考えてきました。
ーートラブルを未然に防ぐために、具体的にどのようなアドバイスをされているのでしょうか。
基本的なところからですが、契約書をきちんと作ることと、誰から誰に支払いがおこなわれるのか関係性を明確にすることをアドバイスしています。
個人事業主や中小規模の企業では、信頼関係で仕事をするスタンスをとっている場合が多く、契約書がないケースも多々あります。これはトラブルを招きかねないことです。まずは、信頼関係と契約関係は別物であることをわかっていただくところからお伝えしています。
ーーすでにトラブルを抱えた状態で相談にくる方にはどのように対応していますか。
特に個人の方の場合は、トラブルになって初めて法律事務所にいらっしゃる場合がほとんどです。そのような方には、これ以上事態を悪化させないためにはどうすればいいかを第一に考えて対応しています。
剣道歴50年。弁護士を続ける原動力に
ーーご趣味を教えてください。
剣道が長年の趣味です。休日など週に3回は稽古をして、いいリフレッシュになっています。
剣道に出会ったのは司法修習生時代。学生時代に部活動や運動に取り組めなかった分、何か新しいことをやりたいと思い、裁判所の近くの道場で習い始めたのがきっかけです。
弁護士として仕事を始めてからも続けていて、今は「錬士7段」になりました。剣道場も開いて、仲間と共に汗をかき、ときには人に教えることもあります。
体力づくりになることはもちろん、健康維持にもつながっています。剣道を通じて禅の精神から学ぶところが多く、仕事にも神経を集中させて向き合うことができます。こうして元気に弁護士を続けていられるのは、剣道のおかげです。
そのほか、家庭菜園もやっています。土を掘ったり耕したり、畑仕事は実はいい運動になります。ナスやトマトなどいろんな野菜を育ててきましたが、今はゴーヤに落ち着きました。自分で育てたゴーヤを毎日食べていますよ。
「できるだけいい方向に解決できるように尽力します」
ーー先生のこれからの展望についてお聞かせください。
展望というよりも、今までどおり「相談にいらした方が抱えている悩みをなくしたい」という視点を大切にしたいです。
事務所には私を含めて弁護士が3名所属しています。チームワークでいろいろな角度から解決につなげられるので、一つ一つできるだけいい形で解決に向かえるよう、これからも尽力してまいります。
ーー最後に、トラブルを抱えて悩んでいる方へ、メッセージをお願いします。
小さな悩みやトラブルがあった時点で、ぜひ気軽にご相談ください。予防法学の視点では、早めにご相談いただけることで少しでもいい方向に持っていくことができます。「こんな悩みを聞いても大丈夫かな」と悩む方もいらっしゃるかもしれませんが、遠慮はいりません。
最初の法律相談は無料でおこなっているので、まずは安心していらしてください。