
弁護士歴40年の豊富な知識と経験を活かし、地元・広島で企業と個人を支えていく
父と同じ弁護士の道へ
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
父が弁護士をしており、子どもの頃から父が仕事をする姿を近くで見ていたので、何となく「将来は自分も弁護士になりたい」と思っていました。
大学進学に伴って上京し、早稲田大学の法学部に進みました。
大学1〜2年の頃は、小説ばかり読んでいました。高校生のときに本をあまり読まなかったため、大学に入って思い切り読書を楽しみました。
司法試験の勉強を始めたのは3年生のときです。あまり大変とは思わず、法律に対する興味を持って勉強していました。
司法試験に合格後、広島に戻り父の法律事務所で仕事を始めました。父の引退後、後を継ぎ、今に至ります。
トラブルの全貌を把握するため、依頼者の話を引き出す
ーー注力分野を教えてください。
企業法務と労働問題を重点的に扱っています。私は長年、上場企業と中小企業の顧問弁護士を務めてきました。株主総会に関する相談や取引先との契約に関する業務、労働者とのトラブル解決など、企業が抱えるさまざまな問題に対応しています。
個人の方からは、相続や交通事故、不動産や建築分野の紛争、離婚・男女問題、著作権問題など、幅広い分野の相談が寄せられます。広島県内だけではなく県外からの依頼もあり、他県の裁判所に出向くこともあります。
ーー仕事をするうえで心がけていることはありますか?
依頼者の相談内容をしっかり聞くことと、全てを打ち明けてもらえるように話を引き出すことです。
後になってから「実はこういうことがあって…」と大事なことを言われると、それまでの方針を転換しなければならず、事件処理がスムーズに進みません。
初期の面談の段階でトラブルの全貌を把握できるように、依頼者からできるだけ多くの情報を引き出すことを意識してヒアリングしています。
ーー自身の強みは何でしょうか?
事件をどう見るか、どこで勝負をするか、難しい局面をどう切り抜けるか…弁護士はさまざまな場面で判断を問われます。数多くの事件を手がけてきた経験から、どのような判断をすべきか見極める力には自信があります。
筋のいい事件は誰がやっても勝てます。難しいのは、証拠が少ない負け筋の事件です。このような事件は、裁判官を味方につけて、どう和解に持っていくかがカギです。解決に導くために弁護士としてセンスが問われる部分です。
ーーやりがいを感じるのはどのようなときですか?
やはり、依頼者から感謝の言葉をもらえたときです。どの事件もそれぞれ印象深いですが、「ありがとうございました」という言葉をかけてもらえた事件は特に嬉しく、記憶に残っています。
弁護士に連絡をすることがトラブル解決の第一歩
ーープライベートについても伺います。趣味を教えてください。
散歩が好きなので、健康のためにも昼休みは事務所周辺を歩いています。歩くことで心身がリフレッシュします。足裏を刺激することで、いいアイデアも生まれるように思います。
資料の整理も趣味です。数年前から、気になる新聞記事を切り抜いて、政治や経済などのテーマごとに分類しています。ファイルはすでに100冊を超えました。資料を整理し、考察をして、事務所のブログで発信していく予定です。
ーー今後の展望を教えてください。
弁護士になって40年が経ちます。今66歳ですので、仕事を続けられるのはあと10年ほどでしょうか。今後もこれまでと同様に、1つ1つの事件に丁寧に対応していきたいと思います。
ーー最後に法律トラブルを抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
まずは、弁護士に相談してください。ご相談いただかないことには、解決への一歩が踏み出せません。法律事務所の窓口はいつでも開いていますので、電話などで気軽にご連絡ください。
電話で数分お話するだけで、解決の道筋が見える場合もあります。弁護士が介入して法的な対応をする必要があれば、面談の機会を設けて、改めてしっかりと話を伺います。
ひとりで抱え込んでいてもなかなか問題は解決できません。なるべく早い段階で、弁護士に頼っていただければと思います。