高橋 功 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
自分の責任で判断し、納得できる仕事がしたいと思い、公務員を辞めたことがきっかけです。大学時代は法学部だったので法律の勉強に馴染みもありましたし、自由に自分のペースで仕事をしたいと考え、弁護士になる決意をしました。
弁護士になってから感じたギャップ
ギャップはありませんでした。公務員時代も行政の立場から法律に関わっていたこともあり、法律を扱う仕事がきれいごとでは済まないと理解していたので、変な幻想というか過度の期待・理想はありませんでした。
興味のある分野
様々な事件を取り扱っていますが、現在のところ特に興味のある分野というものはありません。ただ、最近は家事事件(離婚や相続など)を扱うことが多くなっています。調査会社から案件(その殆どが離婚事件ですが)を紹介されることもあります。事実や情報の収集能力を高めていくことが重要だと考えています。
印象に残っている案件(事件)
ひとつひとつの案件に様々な人間模様やドラマがあります。特に離婚問題や相続問題はそうです。常識では考えられないようなことが起こることもありますし、事態が急変・混乱することもあり、一筋縄ではいきません。法的にクリアな解決ができず苦しんだ案件は印象に残っていますし、勉強にもなります(具体的な回答ができずすいません)。
弁護士として意識していること
「人間を見ること」です。依頼者(相談者)の方が常に正しく正直であるとは限りません。仕事をする上で依頼者との信頼関係が必要不可欠ですが、信頼関係を築く前提として、依頼者がどういう人間か見極めなければなりません(逆に依頼者の方も弁護士がどのような人間か見極めようとしているはずです)。
そして、事件を受任したからには、依頼者の方にとって真に必要なサービスを提供すること、親切丁寧な仕事をすることを心がけています。
ロースクールについて
私はロースクールができた年(平成16年)に入学しました。開設したばかりだったからか、教育方針や体制に混乱があるような印象を受けました。ハコモノだけ作って中身を後から整えようとすることは日本の組織によくあることです。
ロースクールの授業だけでは不十分な点があると思いましたが、そもそも勉強は自分でするものですから、ロースクールという制度に過度に寄りかからず、利用できるところを利用するという姿勢で良いのではないかと思います。
仕事の中で大変なこと
依頼者によって求めるものや価値の基準が異なるので、個々の依頼者の方にどれだけ納得してもらえる仕事ができるのか、いつも悩んでいます。お金が目的なのか、お金は名目に過ぎないのか、紛争解決の過程を重視するのか、人によって納得の仕方も様々です。依頼者の方のニーズに応えて納得を導くことは本当に難しいですし、大変な仕事だと思います。
(2013年3月インタビュー実施)