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名刺アプリを悪用する「営業行為」まん延か 「アドレス推測した」記者にもメール届く
Eightサービス利用規約で禁止されている行為

名刺アプリを悪用する「営業行為」まん延か 「アドレス推測した」記者にもメール届く

スマホで簡単に登録、整理できる名刺管理アプリ。出先からでも名刺を確認でき便利なツールだが、それを営業に悪用する事例も起きている。

「名刺管理に使ってるけど、これ見てマンションとか土地絡みの電話かけてくるから超絶にうざい」
「名刺アプリEightの情報を頼りにワンルームの電話営業あり」

ツイッターでは名刺アプリを利用した営業行為に困惑する声が複数上がっており、中には会社の代表番号に電話があったケースなども報告されている。

●不審な営業行為は利用規約で禁止されている

運営側も注意を呼びかけている。名刺アプリ「Eight」を提供するSansanは11月29日、ユーザーに対して「不正利用防止強化に関する大切なお知らせ」と題したメールを送付。知り合いではないユーザーに対して、不審・不要な営業行為などの連絡をした場合、アカウントの利用を停止することがあると呼びかけた。

Eightサービス利用規約では、以下の3つの行為などが禁止されている。

(1)不審な営業行為:知り合いではないユーザーに対して、不審/不要な営業行為などの連絡をする
(2)なりすまし:他人や偽物の名刺をプロフィール名刺として登録する
(3)無差別な名刺交換:無差別に名刺交換リクエストを送信する

Eightは「ユーザーによる不正行為が、当該ユーザーの所属する組織・会社として行われたものであると当社が検知・判断した場合には、当該組織・会社に対し、不正行為の差し止め等を請求することがあります」とし、是正されない場合には、裁判上での差止請求その他の法的措置をとることもあるとしている。

●記者の元にもメールが

記者の元にも2021年4月、「名刺アプリEightにてお名前とご経歴を拝見した」として、コンサル会社からインタビュー依頼のメールが届いた。

名刺画像の公開設定は「つながっている人」に設定していたため、どのようにしてメールアドレスを入手したのか尋ねたところ「弁護士ドットコムでEightを使っている人の中で、名刺を公開している人を元に、メールアドレスを推測して送っている」と説明された。

当時、同様のメールは、弁護士ドットコムの社員に50件ほど届いていた。

Eightはユーザーに対し、違反行為や営業行為などを受けた場合、違反報告窓口から通報するよう呼びかけている。

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