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2020年06月08日 14時00分

伊藤詩織さん、はすみとしこさんらを提訴 「ツイッターで虚偽の内容を投稿された」

伊藤詩織さん、はすみとしこさんらを提訴 「ツイッターで虚偽の内容を投稿された」
伊藤詩織さん(2019年12月18日、東京・霞が関の司法記者クラブ、弁護士ドットコム撮影)

ジャーナリストの伊藤詩織さんが6月8日、元TBS記者の山口敬之さんからの性暴力被害を訴えた事件を巡り、ツイッターに虚偽の内容を投稿され名誉を傷つけられたとして、漫画家のはすみとしこさんら3人を相手取り、慰謝料など計770万円の支払いと謝罪広告、投稿削除などを求めて東京地裁に提訴した。

東京地裁は2019年12月18日、伊藤さんが元TBS記者の山口敬之さんからの性暴力被害を訴えた訴訟の判決で、山口さんが合意のないまま性行為に及んだと認定し、330万円の支払いを命じている(山口さんが控訴中)。

●「ツイートが社会的評価を著しく低下させることは明らか」

訴状によると、はすみさんは2017年6月〜2019年12月にかけて、自身のツイッターに「枕営業大失敗」と描かれた女性のイラストや「当時米国でキャバ嬢として働いてた詩織ちゃん」などと書いた5つのツイートを投稿。

イラストは伊藤さんの名前を明示せず、「この作品はフィクション」と付記したものもあるが、風貌や「伊藤さんと面識がある者、書籍の読者や、マスコミ報道を通して伊藤さんの属性または経験を知る人がイラストをみた場合は、イラストに描かれた女性と伊藤さんとを同定することは容易に可能」だと主張。

ツイートが社会的評価を著しく低下させることは明らかで、名誉および名誉感情を毀損するとしている。

他2人は、はすみさんのツイートをリツイートした。「フォロワーに対し、ツイートの内容に賛同する意思を示しておこなう表現行為と解するのが相当」として、社会的評価の低下や名誉感情の毀損について、責任を負うべきとしている。

伊藤さんは2020年5月14日、はすみさんに対し内容証明郵便を送付。はすみさんは5月28日、自身のツイッターに「もしあなたが自意識過剰な性格なら、風刺画を見るといい。500万円ゲット出来るかもよ!」と投稿している。

●これまでの経緯

2015年4月3日 伊藤さんが山口さんと恵比寿で食事後、ホテルで性的暴行を受ける
2015年4月 伊藤さんが山口さんを準強姦容疑で警視庁に被害届を提出
2015年8月 警視庁が準強姦罪(当時)の容疑で山口さんを書類送検
2016年7月 山口さんが嫌疑不十分のため不起訴処分となる

2017年5月10日 『週刊新潮』の報道(5月18日号)
2017年5月10日 山口さんが自身のFacebookで週刊新潮の報道に反論
2017年5月29日 伊藤さんが姓を伏せて名前と顔を公開し、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開く。検察の不起訴処分を不服として検察審査会に審査を申し立てたと発表
2017年9月22日 検察審査会が「不起訴を覆すだけの理由がないとして「不起訴相当」と議決

2017年9月28日 伊藤さんが「望まない性行為で精神的苦痛を受けた」として山口さんを相手に1100万円の損害賠償を求めて提訴
2017年10月18日 伊藤さんが体験を綴った著書『Black Box』を出版
2019年2月 山口さんが伊藤さんを相手に慰謝料1億3000万円と謝罪広告の掲載を求めて反訴

2017年12月5日 第1回口頭弁論
2019年7月8日 伊藤さんと山口さんの本人尋問が行われる
2019年10月7日 結審
2019年12月18日 伊藤さん勝訴、山口さんに330万円の支払い命じる判決
2020年1月6日 山口さんが東京地裁の判決を不服として東京高裁に控訴

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