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トリエンナーレの「電凸」音声、愛知県のサイトから削除…県「一定の役割を終えた」
表現の不自由展・その後は再開に向けて動きはじめた(2019年9月中旬/弁護士ドットコム撮影)

トリエンナーレの「電凸」音声、愛知県のサイトから削除…県「一定の役割を終えた」

愛知県で開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」で、中止となっていた企画展「表現の不自由展・その後」の再開に向けた動きがすすんでいる。この企画展をめぐっては、すさまじい数の「電凸攻撃」があり、その音声の一部が、県のウェブサイト上にアップロードされていたが、9月30日に削除された。

「表現の不自由展・その後」は、従軍慰安婦を象徴する「平和の少女像」などが物議をかもして、芸術祭の開幕からわずか3日で中止に追い込まれていた。県の検証委員会(あいちトリエンナーレのあり方検証委員会)の中間報告によると、8月1日から31日にかけて、合計1万349件(電話3936件、ファックス393件、メール6050件)の電凸攻撃があったという。

県民総務課によると、この一部の電話音声は、9月16日開催の第2回検証委員会で流されていた。その様子は、検証という目的から、インターネット中継されており、その収録動画はYouTubeにアップ、県のウェブサイト上にリンクされていた。音声のみも9月27日からアップされていた。

現在、「表現の不自由展・その後」は、芸術祭実行委と企画展実行委との間で和解があり、展示再開の方向で大きく動いている。同課によると、「こうした一連の流れの中で、(検証という)一定の役割は終えた」として、9月30日にアップされていた動画などをいったん削除したという。

音声の公開については、ネット上で「許可なくアップされた」という声もあがっている。県の担当者は「賛否もあるが、今のところ、(電話をかけた)本人からの抗議などは把握していない」としている。

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