集団的自衛権の行使などを柱とする安全保障関連法が施行された3月29日の夜、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」や学生団体「SEALDs(シールズ)」などが共同で、東京・永田町の国会正門前で集会を開いた。
集会は2部制で、第1部の参加者は約3万7000人(主催者発表)。一帯の道路は「戦争させない」「戦争法今すぐ廃止」などのプラカードを掲げた参加者で埋め尽くされた。
午後6時半ごろから集会が始まると、安保法に反対する野党議員や団体代表が仮設のステージに上がって、次々とスピーチ。登壇者が「戦争法を許してはならない」などと語気を強めると、参加者たちは「そうだー」と呼応した。
午後7時半からの第2部ではSEALDsのメンバーらが登場し、「集団的自衛権はいらない!」「みんなの暮らしに税金使え!」「誰も殺したくなくて震える!」などと、ラップ調のコールを上げていた。
妻と訪れた40代の大学講師は、「多くの憲法学者が安保法案は違憲と言っているし、採決のやり方にも問題があった。施行はされたが、おかしいものはおかしいと言い続けないといけない」と話していた。