国際的な法律問題に特化「先頭走る事務所になりたい」豊富な経験とスピーディーな対応で数々の難事件を解決
モンゴルでの法整備支援をきっかけに、国際事件に携わる
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
小学生の頃に『ひまわりの歌』というドラマを観て、弁護士に興味を持ちました。小学校の卒業文集ではすでに「将来は弁護士になりたい」と書いていました。それ以来、なりたい職業が変わったことは一度もないです。
特殊技能というか、高い技術を身につけて仕事がしたいと思ったんです。弁護士になった今でも、一番の喜びは、自分のスキルで難しい案件を解決して依頼者に満足してもらうことです。
ーー学生時代はどのように過ごされていましたか。
大学の前半は、サッカーとバンド、ウインドサーフィン、スノーボードをやっていました。 サッカーとバンドは中学生の頃から続けていて、ウインドサーフィンとスノーボードは大学生になってから始めました。
司法試験の勉強を始めてからやめたものもありますが、ウインドサーフィンは司法試験の受験期間中も続けるくらい熱中していました。
ーー田邊先生の事務所は、国際事件や外国人事件など専門性の高い分野に特化されています。このような分野に携わるようになったきっかけを教えてください。
法整備支援のため、2004年から2年間モンゴルに赴任したことがきっかけです。この経験を活かせる分野は何だろうと考えたときに、やっぱり国際的な案件かなと思って、注力するようになりました。名古屋という地域柄、国際的な案件が多く集まってきたことも関係しています。愛知県は、在留外国人の総人数が東京に次いで多いんです。
ーーモンゴルではどのような活動をされていたのですか。
大きく3つの活動に携わっていました。ひとつは、調停制度を作ることです。調停という言葉がそもそもないような状態で、一から仕組みを作りました。
次に、弁護士会の活動を活性化させることです。弁護士会自体はすでにあったのですが、委員会のような制度はなく、研修もほとんどおこなわれていませんでした。
3つ目が、判例集の出版です。モンゴルでは当時、裁判や判例が公開されておらず、裁判公開の制度を作り、判例集を編さんしようということになりました。
ーー法整備支援の中で、一番苦労されたのはどんなことですか。
判例集の出版ですね。裁判や判例の公開に抵抗する最高裁を、1年くらいかけて説得しました。しかもライバルがいたんです。私たちが判例集の出版というプロジェクトを持っていった一方で、アメリカが「オンラインで全件公開しましょう。パソコンはこちらで用意します」という提案をしていました。
最終的には判例集の出版が採用されました。最高裁は、全件公開が嫌だったんです。本であれば、好きなものを選んで掲載できるというのが、私たちのプロジェクトが選ばれた理由でした。
ちなみにそれから10年くらい経って、判例は全件オンライン公開されることになりました。
途上国に行くと思いもよらない考え方の違いに直面して、いろいろな考え方のバリエーションがあることがよくわかりました。国際的な案件を扱うときは外国法を調べる必要がありますが、そのときに日本と同じような制度だという前提で見ると理解を間違えることがあります。モンゴルでの経験を経て、赴任する前よりも広い視点を持てるようになりました。
モンゴルに赴任した後、アメリカに留学して、日本とは全く違う法制度について学びました。日本とアメリカ、そして途上国の制度も理解している点は、自分の強みだと思っています。
「依頼者にストレスがかかる期間を短く」スピード重視の対応
ーー仕事をする際に心がけていることを教えてください。
スピードです。依頼者にストレスがかかっている期間をなるべく短くして、案件を早く解決したいと思っています。
もちろん、依頼者に納得していただける解決をするなど、心がけていることはいくつもありますが、その中で一番重視しているのはスピードですね。
ーー弁護士として活動されてきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
日本で初めて、という判決をいくつか勝ち取ってきました。1つは、10年ほど前に、いわゆるオーバーステイで退去強制になった方の事件を手がけた際に、在留特別許可の義務付け訴訟という裁判を起こして、勝訴したことです。この形の訴訟では日本で初めての勝訴判決でした。
もう1つ印象に残っているのが、2年ぐらい前に、退去強制になって国へ帰らされた人について、「それはおかしいから日本に戻せ」という裁判を起こしたことです。おそらく、誰もチャレンジしたことがないような形の裁判で、地裁では負けたのですが高裁で逆転勝訴し、実際に日本に戻ってこられたんです。
この事件は、本人が退去強制になる前、日本にいるときからテレビの密着取材が入っていて、ドキュメンタリー番組として放送されました。新しい形の裁判にチャレンジして勝訴し、テレビでも取り上げられたということで、印象に残っている事件です。
趣味は海外旅行
ーープライベートについても伺います。ご趣味を教えてください。
趣味は海外旅行です。観光も好きですが、基本的には現地の裁判所を見に行ったり、弁護士事務所に訪問したりするのが楽しいです。
コロナになってからは海外に行けないので、休みの日は映画を見たりして過ごしています。ギターも久しぶりに弾き始めました。
コロナが明けたらモンゴルに行きたいです。2年間の赴任を終えた後も、毎年最低1回は行っていたので、このまま、二度とモンゴルに行かなくなるのは嫌だなと思っています。あの国の発展を見ていたいんです。
ーー今後の展望をお聞かせください。
名古屋発で、ビジネス系ではない国際事務所として、規模を拡大していきたいです。
私の事務所は、国際事件の中でも渉外家事や入管事件を多く手がけていますが、そういう分野で事務所を大きくできることを体現したいと思っています。特定の分野に特化することでお客さんが集まってきて、うちの事務所くらいのサイズでも国際的なネットワークを築いて、インターナショナルな仕事ができる。それを体現する存在として、先頭を走る事務所になりたいです。
ーー最後に、トラブルを抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
国際的な案件であれば、ぜひうちの事務所にご依頼ください。他の弁護士にはできない質の高いサービスを提供します。特に渉外家事の分野では東京などにある大手事務所に全く引けを取らないと思っています。
時々、この分野に詳しくない弁護士に依頼して、びっくりするような処理をされている案件を見ることがあります。クライアントと弁護士どちらにとっても望ましくない状況だと思うので、そういうミスマッチが起きないでほしいです。
名古屋のみならず、静岡より西の地域の多くの方から相談が寄せられます。事務所ホームページの英語ページをかなり充実させているので、海外からのクライアントも多いです。ぜひ、ご相談ください。