離婚事件に注力し、依頼者の人生の再出発をサポート〜丁寧に事件と向き合い、最善の解決を目指す
男女が対等に渡り合える法律家の仕事に魅力を感じて
ーー弁護士を目指した経緯を教えてください。
小さい頃から負けず嫌いな性格でした。男子と女子では、どうしても体力や力の強さに差が出ますよね。小学校高学年のときに、「力では男子にかなわない」と気づいて、悔しくなったんです。
ちょうどその頃、あるテレビドラマを見て衝撃を受けました。女性検事が主役の作品で、彼女が活躍する姿を見て、体力や力では男性に敵わなくても、頭を使い、論理で戦うことにおいては女性も男性も平等だと気づかされました。
それ以来、法律関係の仕事に就くことを志すようになりました。ドラマの影響から最初は検事に憧れていましたが、独立して自分の裁量でできる仕事のほうが適性があると思い、最終的には弁護士志望になりました。
ーー司法修習生時代についてお聞かせください。
とにかく「楽しかった!」の一言に尽きます。修習地は岡山でした。東京を離れることも一人暮らしも初めてでしたが、不安よりわくわくする気持ちのほうがずっと強かったです。
修習期間中はさまざまな出会いがありました。特に、最初に入所することになる東京東部法律事務所の先輩と知り合えたことは、非常に幸運な出来事でした。
その方は、受任したすべての事件に対して「自分にできることはなにか」を常に探し続け、思いついたことをすぐ実行に移していました。仕事にスピード感があり、なにより依頼者に対してとても献身的でした。先輩が仕事に臨む姿勢に深く感動しましたし、弁護士という職業のやりがいを教えてもらったと思っています。
ーー東京東部法律事務所での勤務を経て、現在の仙川総合法律事務所を開設されたのですね。独立開業の理由や経緯を教えてください。
東京東部法律事務所の経営スタイルはすこし珍しくて、いわゆる「ボス弁」と呼ばれる経営者はおらず、新人からベテランまで、所属弁護士全員が共同経営者になります。私も事務所に入った当初から事務所経営に携わり、経営のノウハウを学ぶ機会に恵まれました。
そのような環境で働いているうちに、自分なりの経営アイディアがいくつも浮かびました。ネット広告を活用して、一般の方に弁護士をより身近に感じてもらうことも、当時から考えていました。
思いついたアイディアを実践してみたいと考えたことが、独立開業に至った理由のひとつです。
また、その頃私に子どもができ、家の近くで仕事をするほうが育児との両立がしやすいと思ったことも大きかったですね。生まれも育ちも現在の事務所のそばで、調布・仙川周辺は、個人的にとても愛着のある地域です。今、こうして大好きな街で仕事ができていることに幸せを感じます。
依頼者の良き伴走者になりたい
ーー注力している分野はなんですか。
離婚事件です。私は、離婚は必ずしもネガティブな出来事ではないと思っています。離婚が成立するまでは困難なことが多いかもしれませんが、成立後は、新たな人生への一歩を踏み出せます。
離婚事件を手がけることは、依頼者の、いわば「人生のリスタート」をサポートすることであり、ポジティブな変化を生み出す業務だと考えています。
事件が無事に終了し、依頼者の表情がこれまでになく晴れやかになる瞬間に立ち会えることは、私にとって大きな喜びです。
ーー印象に残っている事件や依頼者について教えてください。
ある離婚事件の依頼者が印象深かったです。その方は専業主婦で、小さいお子さんが一人いました。実家は遠く、親や親族の援助は受けられません。かなり心細い状況だったと思います。
けれど、彼女が離婚を決意してからの変化はすごかったです。自分は子どもと二人で生きていくんだ、自分の力で生活を立て直すんだという気迫と努力に圧倒されましたし、胸を打たれました。離婚が成立するまでの過程を伴走した日々は、忘れがたい思い出です。
ーー仕事をする上で心がけていることはありますか。
常に心がけているのは、依頼者が私を選んでくださったことに感謝し、期待に応えるために力を尽くすことです。
今はインターネットで手軽に弁護士の情報にアクセスでき、弁護士の人となりや経歴、仕事のスタンスなどを一般の方が知りやすくなりました。法律事務所の数も増えているので、複数の弁護士の中からその方のニーズに合う弁護士を選ぶことができます。
たくさんの弁護士の中から、私に依頼したいと思ってくれた方のために、最善の結果を出したい。そのために、依頼者一人ひとりの気持ちや希望にじっくり向き合い、決して流れ作業的にならず、丁寧に対応することを大切にしています。
ただ、話に共感するだけでは問題は解決できません。依頼者の気持ちに寄り添いつつ、弁護士として、常に冷静さと客観的な視点を持ち続けるバランス感覚が重要だと感じています。
徹底した「一対一」で信頼を深めていく
ーー休日はどんなふうに過ごしていますか。
3人の子どもたちと遊んでいます。平日の育児は専業主夫の夫がメインで担当してくれているので、その分、休日は私が朝から公園に連れていき、一緒に過ごすことが多いです。
あとはお酒が大好きなので、自宅での晩酌が楽しみですね。仕事の疲れを癒す大切なひとときです。
ーー今後の展望を教えてください。
弁護士の増員や事務所の拡張を検討したこともありましたが、今はそういったことは考えていません。弁護士と依頼者は、相性の良さがなによりも大事です。私を選んでくれた方には、最初から最後まで、私が責任を持って対応したいと思っています。
今後も、依頼者との一対一の人間関係を大切に、一つひとつの事件に丁寧に向き合っていきたいです。
ーー最後に、弁護士への依頼を検討している方に向けてメッセージをお願いします。
なにかトラブルが起きたときの相談相手として、弁護士という選択肢はまだ身近になりきれていないと感じています。
「これは弁護士に質問していいことなのかな?」と迷うかもしれませんが、私の経験上、「こんなことを弁護士に質問されても困る」と感じたことはありません。
悩みがあれば、どうかためらわずに相談してほしいですし、疑問や不安があればどんどん聞いてください。問題解決のちょっとしたきっかけをつかむつもりで、気軽に弁護士を頼ってもらえたら嬉しいです。