インターネット問題と知的財産分野に注力〜難解な問題も粘り強い活動で解決に導く
発明家である父親の影響を受けて知的財産に関心を抱く
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
弁護士を目指したきっかけは、中学生の頃に観たテレビ番組の影響です。法律を駆使して日常のトラブルを解決する弁護士の姿に憧れを抱きました。
その後、大学に進学し、司法試験合格を目指す学生が集まるサークルに参加したことが、弁護士を志す原動力となりました。現役弁護士として活躍するサークルの先輩方の話を聞き、具体的な仕事内容や将来像が描けたことが、より強いモチベーションとなりました。
ーー現在の事務所はどのような経緯で入所されたのですか。
入所を決めた理由は、様々な分野の案件に携われるからです。離婚や相続などの個人案件から、法人案件や知的財産などの幅広い案件に関与することが可能で、代表からは「自分の方法で仕事をしていい」と言ってもらえました。また、新しい分野を開拓する自由を認めてもらえたことも魅力的でした。
ーー現在、注力している分野を教えてください。
知的財産権に関する問題に注力しています。この分野に力を入れるようになった理由は、民間企業で研究開発をしていた私の父から特許に関する訴訟を経験したとの話を聞いたことが影響しています。その後、司法修習中に東京地方裁判所の知財部で2週間の研修を受けたことで知的財産権へのより強い興味を持つようになりました。
残念ながら、特許については、あまりご相談いただけておりませんので、現時点では著作権の案件を重点的に手がけています。ただ、将来的には特許分野への進出を拡大していきたいと考えています。
また、著作権と密接に関連する分野として、インターネット問題にも力を入れています。これらの分野での専門知識の向上と深化を目指し、クライアントに対してより良いサービスを提供できるよう努めています。
困難な状況でも粘り強く活動することで良い結果につながる
ーー著作権に関してはどのような相談が寄せられますか。
自分が制作したイラストや小説が、他のサイトに無断で転載されてしまったというケースが多いです。その転載を取り下げる方法や、損害賠償請求が可能かについて相談を受けます。
また、自分の作品を発表する際の注意点について、質問が寄せられることもあります。自分の権利を守るためにどのような対策を取れば良いか、どのような方法で作品を発表すると安全かについてのアドバイスを求められます。
ーー著作権問題を扱われていて、どのような点にやりがいを感じますか。
依頼者の希望に沿った形で問題を解決できることです。無断転載の削除請求は、サイトごとに手続きが異なり、中には個人サイトや海外のサイトもあるため、それぞれのケースに応じた適切な対応が必要となります。
国内の会社であれば、手続きが定型化されていますが、海外の会社などは日本の法律の範疇を超えるため、どのような方法で問題を解決するかが課題になります。
そのような困難な状況でもうまく解決策を見つけて、依頼者の希望を実現できたときには大きな達成感があり、やりがいを感じます。
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
依頼者からの情報収集において妥協しないことです。緊張のためか、面談の場において、口数が少ない依頼者もいます。雑談を交えたりしながら緊張をほぐし、依頼者が話しやすい雰囲気をつくるように意識しています。
また、「これは話さなくてもいいだろう」と依頼者自身が情報を選別してしまうことがあります。しかし、そうした情報には重要なヒントが隠れていることがあります。「何でもいいので気づいたことがあれば話してください」「関係ないと思うことでも話してください」と伝えて、できるだけ多くの情報を引き出すことを心がけています。
ーーこれまで携われてきた事件で印象に残ってる事件はありますか。
「著作物を無断で転載されたので削除してもらいたい」と相談を受けたケースで、中国の企業と交渉した案件が印象に残っています。
中国の企業に対して、日本の法律を適用することは困難です。そのため、相手方と直接交渉をして、任意の削除を求めるしか方法がありませんでした。
こちらの削除依頼に対して、相手企業は「知らない」と突っぱねるような態度を取りました。しかし、翻訳ツールを駆使しながら何度もメールを送り、半年間かけて粘り強く交渉を続けたことで、最終的に削除に至りました。
この経験から、困難な状況でも、諦めずに粘り強く取り組むことで、成果に繋がることがあると強く実感しました。
知的財産やインターネット関連の専門性を高めたい
ーー趣味や休日の過ごし方について教えてください。
オートバイが好きで、休みの日は泊りがけのツーリングに出かけています。1ヶ月半に1回ほどのペースで、東海から関東近辺にかけてのツーリングが多いです。
その他には、テレビゲームを楽しんだりもしています。楽器演奏も好きで、以前はドラムを演奏していましたが、演奏する機会が減ったため、最近はブルース・ハープを練習しています。
趣味に没頭することがストレス解消になっています。
ーー今後の展望を聞かせて下さい。
知的財産やインターネット関連の案件を増やすことを目標にしています。そのためには、より難解で高度な案件の経験を積むことが不可欠だと思っています。
知的財産や特許は、保護範囲の解釈が難しい分野です。座学で得た知識だけでは対応できないため、経験を積み重ねることで専門性を高めていきたいと思っています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
悩みや不安を抱えている方は、まずは相談してください。相談することで不安が解消され、解決の方法が見つかると思います。
弁護士に相談する前に行動を起こし、事態が悪化してから相談に来る方がいますが、そのような状態になると、対応手段が限られてしまいます。トラブルに直面したら、ご自身の判断で行動する前に、弁護士に相談することをお勧めします。相談することで、より良い解決策が見つかるはずです。どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。