交通事故事件に注力〜適正な賠償金獲得というゴールに向かって、依頼者とともに進む
人を助ける仕事に憧れ、弁護士の道へ
ーー弁護士を目指した経緯を教えてください。
実は、高校1、2年生頃までは弁護士ではなく医者を目指していました。手塚治虫の『ブラック・ジャック』を愛読していて、自分も主人公のような仕事がしたいと憧れたんです。
ただ、理系科目があまり得意ではなかったので、進路選択にあたって、「医者の道は厳しいかもしれない」と思い始めました。
医者が難しいなら、何を目指すか。進路に悩んだ私は、自分が『ブラック・ジャック』のどういうところに憧れているのかを見つめ直してみました。その結果、主人公が医者だから憧れているのではなく、彼が人を助けているから憧れているのだと気づきました。
人助けなら、医者以外の職業でも実践できます。文系の学部で、かつ人助けができる職業という条件で思い浮かんだのが弁護士でした。
その後、法学部に進学し、卒業後はロースクールに入学して司法試験に挑みました。
依頼者と足並みを揃えてゴールを目指す
ーー注力分野と、仕事をする上で心がけていることを教えてください。
交通事故事件を多く取り扱っています。「適正な賠償金を勝ち取る」という明確なゴールを目指して、依頼者とともに一直線に進む感覚が好きなんです。当初保険会社が提示した金額から依頼者が驚くくらいの増額を実現できたときは本当に嬉しいですし、やりがいを感じます。
事件処理にあたっては、解決のスタンスを依頼者と共有することを心がけています。一日も早く交渉を終わらせてほしいという方もいれば、時間がかかってもいいから少しでも多くの賠償金を獲得できるように交渉を進めてほしいと希望する方もいます。依頼者が何を望んでいるかをヒアリングし、解決までの道筋を考えていきます。
また、私と依頼者との間で認識のズレが生じないように、解決までにかかる時間や賠償金のおよその金額なども丁寧に説明します。
ーーこれまで扱った交通事故事件のなかで、印象的なエピソードなどはありますか。
保険会社の説明がずさんだったため、本来受けるべき賠償を受けられずにいた依頼者がいました。その方は事故で大けがを負っていたのですが、相手の保険会社からは、後遺障害等級認定について全く知らされていませんでした。
交通事故でケガをし、治療をしても残った症状について後遺障害等級認定を受けた場合、保険会社から、後遺障害が残ったことに対する慰謝料を支払ってもらえます。後遺障害慰謝料は交通事故の示談金のなかでも大きな割合を占めるため、後遺障害等級認定を受けられるかどうかで、賠償金の額が大きく変わってくるのです。
依頼者が保険会社から提示されていた金額は、けがの程度にはとうてい見合わない低さでした。私が受任してすみやかに後遺障害認定の申請手続きをおこない、最終的に、当初提示された賠償金額から数千万円増額させることができました。
ーー弁護士に依頼していなければ、大きな不利益を被るところだったのですね。
はい。事故の被害に遭っても、正しい知識や情報を得られないために適切な賠償金を獲得できないケースは少なくありません。
交通事故後の手続きは、本やインターネットなどでも調べられますが、事故の当事者は身体的にも精神的にもダメージを負っています。そんな状態の方が、自ら情報収集をして手続きを進めることは難しいでしょう。
法律の専門家として交通事故対応に関わる重要性と、果たすべき役割をあらためて感じた一件でした。弁護士の活動を通して、知識や情報が不足しているがために悔しい思いをする人を、一人でも減らしたいですね。
1人で抱え込まず、法律のプロに相談を
ーープライベートについても伺います。休日はどんなふうに過ごしていますか。
子どもの世話をしたり、一緒に遊んだりしていることが多いです。以前は自分の趣味や友人と飲みに行くことに時間を使うこともありましたが、子どもが生まれてからは家族最優先の生活です。
ーー今後の展望を教えてください。
今後は交通事故以外の分野にも力を入れていきたいと考えています。どの分野を手がけるにしても勉強が不可欠なので、しっかりと準備した上で、依頼者の役に立てるよう努めたいです。
ーー最後に、トラブルを抱えて悩んでいる方に向けて、メッセージをお願いします。
弁護士への相談は、早ければ早いほど良いです。ひとりで抱えこむより法律のプロに任せたほうが楽なのでは…という気持ちになったタイミングで、ためらわずに弁護士を頼ってもらえればと思います。