中谷 拓朗 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私は、小学2年から大学までの15年間、野球に没頭してきました。特に、大学では、慶應義塾大学の体育会硬式野球部に所属し、4年間野球一色の生活を送りました。そして、15年間、真摯に野球と向き合う中で、自分で限界さえ設けなければ可能性は無限大にあり、だからこそ、自分がやりたいと思ったのならばとにかく挑戦してみることが大切であることを実感しました。
弁護士を目指すようになったのは、野球を引退し、次の人生を考えたときに、困難な状況の中にいる方々に寄り添うことができる仕事がしたいと思ったことがきっかけです。困難な状況の中にいる方々に寄り添い、共にそれを乗り越えていくことのできる弁護士という仕事に魅力を感じました。
野球に打ち込んだ学生生活は、楽しいことだけでなく、辛いことや悔しいこともたくさんありました。しかし、それをくぐり抜けてきたという自信が、今、弁護士として仕事を続ける上で心の支えとなっています。
今までの仕事経験
須崎に来る前は、東京弁護士会の公設事務所である東京パブリック法律事務所に所属していました。東京パブリック法律事務所は、様々な困難な事情を抱えた方々であっても安心してご相談していただける「法律問題の駆け込み寺」としての役割を担っています。その中で、法律扶助事件をはじめとする貧困事件等にも数多く取り組んできました。
高知県須崎市での勤務経験
高知県須崎市にある須崎ひまわり基金法律事務所で仕事をしています。須崎支部管内では、人口約10万人に対して、弁護士が3名しかおらず、ご相談・ご依頼のあった事件に幅広く取り組んでいます。
その中でも特に力を入れていることは、須崎支部管内のすべての方々に法的サービスが行き届くようにすることです。
管内には高齢者の方も多く、弁護士のところまでたどり着くことが難しい方、抱えていらっしゃる問題が法律問題となることを認識されていない方、そもそも弁護士に相談するという発想がない方も少なくありません。
そこで、管内のすべての方々が必要な法的サービスを受けることができるよう、その制度作りに尽力しています。管内各地での無料法律相談もその一つで、各市町村に無料法律相談の企画を持ち込み、開催していただけるよう働きかけを行っています。
また、手にとりやすい事務所パンフレットを作成し、市町村役場等においていただくなどして、地域の方々のために開かれたこの事務所を知っていただけるように工夫をしています。さらには、遺言・相続等に関する講演会など開催することによって、地域の方々と直接お話する機会を数多く持つことができればと考えています。
弁護士を身近に感じていただき、気軽に相談していただくためにも、こういった地域に密着した活動を通じて直接地域の方々とお会いすることが大切だと思っています。
仕事をする上で意識していること(信条・ポリシーなど)
最も大切にしていることは、依頼者のお話をじっくりとお伺いすることです。
人生において直面してしまった大きな悩み事や問題事を、短い時間でまとめて話すのはとても難しいことです。混乱してしまったり感情的になってしまったりすることも時にはあると思います。
そして、お話を誰かにじっくり聞いてもらうことで心を落ち着かせることができる方もいらっしゃいますし、お話をじっくりお伺いする中で、その裏に隠された、その方にとって本当に必要なメッセージを感じ取ることができる場合も少なくありません。
関心のある分野
もともとは、特に少年事件に関心がありました。東京にいる時は、勉強をしたくてもできない、経済的に困難な家庭の子ども達を対象にして、同じ事務所の弁護士や事務局と共に無料の学習会を立ち上げました。無限の可能性を持っている子ども達が、家庭環境に関わりなく学習できる場所、信頼できる大人がいて何でも気軽に相談できる居場所作りができればという思いで始めたものです。
現在は、少年事件もさることながら、須崎支部管内の法的サービスを充実させるためには何より須崎支部管内の弁護士が動かなければならないとの思いから、先程申し上げた須崎支部管内のすべての方々に法的サービスが行き届ための活動に特に尽力しています。
ページを見ている方へのメッセージ
私は以前から高知がとても好きで、いつか高知で働きたいと思っていました。須崎に来た現在も、高知の豊かな緑や青い空、綺麗な海や夜空の星を見るたびに、ここに来てよかったなと思います。
須崎ひまわり基金法律事務所は、日本弁護士連合会の援助を受け、地域の皆さんのために設立された公設事務所です。この事務所が地域の皆さまにとって気軽に相談できる場所となり、皆さまの抱えておられる重荷がとれ、安心して心豊かに暮らすためのお手伝いをさせていただけたらと思っています。どんなことでも結構ですので、まずはお気軽にご相談ください。