
菅野 朋子 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私は受験を経験せず大学を出て結婚をしました。 子供が2歳の時に自分の力を試したくて、何かしようとした時に「どうせなら一番難しい試験に挑戦してみよう!」と思いついたのが弁護士になったきっかけです。受験生時代には、離婚をしたり、親戚が事件の被害者になったりと様々な経験を持っているので、それを活かして今後も仕事をしていきたいと思っています。
仕事の中で嬉しかったこと
「ありがとうございました」の言葉はやはり嬉しいです。 また、1番最初の少年事件で受け持った子供がしばらく近況報告をしてくれていたのですが、目に見えて成長したことがわかるので、とても嬉しかったです。
弁護士になって大変だと感じること
見ず知らずの人から変な電話がかかってきて怖い思いをすることがあります。自分自身だけでなく、事務員さんや家族の身を守らなくてはいけないと感じています。
また、自分の中では数ある1つの案件ですが、依頼者にとっては人生を左右するものであるし、「先生は自分だけの先生」という認識があるので、少し仕事が遅れるだけでも依頼者が不安に思う恐れがあります。以前はその辺りの意識が甘かったことがあり、反省しながら日々努力する必要があります。
それから、弁護士は依頼者にとって不利なこともはっきりと伝えなければいけません。気持ち的に言いづらいと思う時もありますし、説得が難しいことも多いので大変です。
独立への不安
全くなかったと言えばうそになりますが、あまりなかったです。不安が大きかったら独立できなかったと思います。
仕事をする上で意識していること
なるべく早く連絡することです。例えば、答えはすぐに出せなくてもメールで連絡を一つ入れるだけで依頼者の安心感は上がります。
また、依頼者に応じて服装などにも気を配っています。企業の方に会う時は固いスーツを着ますが、個人の方の相談等でしたらもう少し柔らかい感じの服装を心掛けます。これは女性ならではの配慮であり、「弁護士さんはイメージより怖くない!」と思ってもらうために大切なものです。
関心のある分野
1つ目は、ベンチャー企業関連です。以前、FUJITSUの法務にいたこともあり、自分で何かをやりたい人の支援をしたいと思っています。事務所を渋谷にしたのはベンチャー企業が多いからという理由もあります。
二つ目は離婚です。自分の経験もあるし、子供がいるので依頼者に寄り添うことができると思います。経験を活かすことができるので、自分の個性を出せる分野だと思っています。
今後の弁護士業界の動向
東京では淘汰され、今まで通りのやり方ではやっていけないと思います。日本はアメリカのような訴訟社会ではなく、訴訟自体も減ってるいるので厳しいです。これからは人と他の弁護士とは違った自分の強みを持つ必要があると思います。