皆川 克正 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
元々は指導教授からの誘いもあり、刑事告訴法の研究者を志望し、大学院に進学しましたが、家庭の事情ですぐに働き始める必要が生じたため、研究者の道を諦め、就職をすることにしました。
就職活動に際しては、これまで学んできた法律知識が活かせるところが良いと考え、様々なビジネスを展開している総合商社に入社し、希望通り、法務部に配属されました。
入社後、しばらくして海外に出張するようになると、取引先や交渉相手から弁護士資格があるか否かを問われることがありましたが、当時は弁護士資格を有していなかったため、説明に苦慮する場面がありました。
また、仕事柄、外部の法律事務所の弁護士と接する機会も多かったこともあり、弁護士資格を取得し、自分の力を試してみたいという気持ちもありました。
ちょうどその頃、日本でロースクール制度が始まり、当時は今と違って司法試験の合格率も高いという触れ込みでしたので、思い切って、会社を退職し、ロースクールに進学し、日本の資格を取得しました。
今までの仕事内容と現在の仕事内容
独立前は大規模なプロジェクト案件等に関与することが多く、また、顧客も大手の法人ばかりでしたが、独立してからは、中小企業は勿論、個人の方もクライアントとして幅広く仕事をしています。
独立当初は個人の方からの仕事が多かったのですが、最近は法人からの仕事の割合が増え、法人の仕事が8割、個人の仕事が2割といった感じです。法人のクライアントについては、上場企業もありますが、中小企業や新興企業が多くなっています。
また、弊事務所の特色としては、日本の会社であっても、株主や役員のほとんどが外国人というところが多くなっています。
日本語に堪能な外国人経営者も多いですが、やはり契約を結ぶとなると、英語で直接相談できる日本の弁護士から契約内容についてきちんと説明をして欲しい、と考える方が多いようです。翻訳会社を利用するケースも多いようですが、複雑な契約書を正確に日本語へ翻訳、あるいは英語で説明するのは、法律知識がないと難しいようです。
仕事をする上で意識していること
クライアントにとって何がベストなのか、ということを中長期的に考えて、アドバイスをするように心掛けています。また、いわゆる弁護士としての法的アドバイスだけでなく、必要に応じて経営面にも踏み込んでアドバイスをするようにしています。
特に、新興企業には、良い技術や商品はあっても、それをどのようにビジネスに繋げていくかといった戦略面を具体的に検討・提案するスタッフの数が足りないとか、時間的余裕がないといったことも少なくないので、重宝されています。
また、法律事務所というとどうしても敷居が高くて相談しにくいイメージがありますが、弊事務所は地域密着型の事務所を目指し、新興企業や個人の方でも気軽に相談できる敷居の低い、事務所を目指しています。そして、そうした新興企業の成長と共に、弊事務所も成長していけたら良いと考えています。
弁護士にとって必要な力
基礎的な法律知識や法的思考力があることは勿論ですが、それ以上に大事なのが、コミュニケーション能力や人間的魅力が大切だと思います。
依頼者と上手くコミュニケーションができないと、法律相談を受けても受任に至らない、あるいは、一度は仕事の依頼が来ても、2回目以降に続かない、ということになってしまいます。相談者や相談企業の真のニーズを敏感に感じ取る力が重要です。
関心のある分野
独占禁止法に興味があります。総合商社では、合弁会社の設立、合併や業務提携の仕事が多く国内外の独占禁止法あるいは競争法に関与することが多かったこともあり、いわゆる企業結合の問題に高い関心を持っていたのですが、今は、中小企業がどのように独占禁止法や下請代金支払遅延等防止法を活用していくことができるかについて関心を持っています。
悩みを抱える方へのメッセージ
弁護士は敷居が高いと思われがちですが、弊事務所は敷居の低い事務所、地域密着型の事務所を目指しています。
個人や中小企業の経営者の方々にとっては、日々直面している様々な問題が、そもそも法律問題にあたるかどうかの判断ができないケースも少なくないと思います。問題を先送りにすることにより、事態が深刻になり、切羽詰まった状況になる前に、まずは、お気軽に当事務所に法律相談にいらしてください。