「自ら動かないと人生は好転しない」問題解決への一歩を踏み出した依頼者を支え、再出発をサポート
中学時代に弁護士の素質を見出される
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
中学生の時、塾の講師に「君は理屈っぽいから、将来は弁護士になったら?」と言われたんです。普段から屁理屈ばかり言う子どもだったのでしょう。その言葉が頭のどこかにずっと引っかかっていて、大学時代、将来を考えた時にふと出てきたのだと思います。
私たちの世代は就職氷河期のど真ん中。親族が自営業ばかりだったこともあり、就職活動をしてサラリーマンになりたいとは思えなかったことも、弁護士を目指した1つの理由です。
ーー学生時代に打ち込んだものはありましたか。
高校時代は馬術部でした。大学でも続けようと思ったのですが、かなり本格的な部で、活動費を稼ぐためにアルバイトをしないといけないほどだったんです。
馬術部は諦めて、テニスサークルに入りました。それも名ばかりのサークルで、ほとんどテニスはせず、飲み会ばかりしていましたね。結局、飲み代を稼ぐために塾の講師などのアルバイトをして、いわゆる大学生らしい生活を送っていました(笑)。
ーー司法試験の勉強については、いかがでしたか。
正直、最初はそれほど真面目にやっていたわけではないです。気づいたら周りが全員受かっていて、ようやく「これはまずいぞ」と思って本腰を入れ始めました。
勉強時間は1日8時間くらいだと思いますが、本気モードになってからは勉強のことしか考えていなかったので、当時の記憶はほとんどありません。
知識と経験を総動員し、最適解を導く
ーー現在注力している分野はなんでしょうか。
様々な分野に興味があるのでなかなか1つに絞りきれないのですが、労働事件の雇用主側と不動産のオーナー側の案件には力を入れています。この2つの共通点は、雇用主もオーナーも法的には圧倒的に弱いこと。雇用主は簡単に労働者をクビにすることはできませんし、不動産のオーナーも、よほどの理由がない限り借主を追い出すことはできません。
労働事件で言うと、使用者の中には、まともに仕事をせず会社の指示にも従わない問題社員に悩んでいる人が少なくありません。小さい会社であればなおさら、そのような社員が周りに与える影響は大きく、大袈裟ではなく会社の存続に関わってくる可能性もあります。
これまでの経験や知識を総動員して適切な対処法を検討・対応した結果、会社の損害を最小限に抑える形で解決できたときには非常に達成感があります。
ーー他にも得意としている分野はありますか。
1つ挙げるなら、債務整理でしょうか。毎月返済に追われることは非常に辛いものです。債務整理をして、返済に追われる日々から解放された方は、本当にスッキリした顔に一変します。今までの生活をリセットして、新たな人生をスタートさせる依頼者を見ることがやりがいです。
日本人は本当に真面目な人が多いです。真面目な人ほど、「しっかり返済しないと」と思って苦しんでいます。そういう方ほど、まずは相談に来てほしいです。自分から動かないと人生は好転しませんから。
依頼者の将来を見据えたアドバイスを提供
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
事務的なやりとりだけでは依頼者も本音を出しづらいと思うので、こちらから腹を割って話すことを心がけています。
債務整理の案件では、通帳などの資料を見ながら「これは何に使ったんですか?」と収支の状況を一緒に確認をするようにしています。このプロセスを踏むことで、お金の出入りを依頼者自身が把握でき、家計を見直すきっかけになります。
時には、依頼者にとって耳が痛いことを言うかもしれません。ですが、将来再び同じようなトラブルを抱えないよう、曖昧にせず、率直にアドバイスをするようにしています。
もう1つ心がけているのは、解決策の提案の仕方です。
「AとBとCというプランがあり、それぞれこういうメリット・デメリットがあります。どれにしますか?」というような提案はしません。依頼者は、自分がどのプランを選ぶべきかわからないから相談に来ています。選択肢を提示したらあとは依頼者任せ、ではなくて、依頼者の状況を考慮して一緒に最適な答えを探していきたいと考えています。
「こんなに面白い仕事はそうそうない」
ーープライベートについても伺います。休日はどのようにお過ごしですか。
書類を作ったり仕事のことを考えたりしていることが多いです。ゴルフをやってみたりもしましたが、あまりハマらなくて。結局、仕事に勝る刺激がないんですよ。仕事が一番楽しい。忙しくてしんどいなと思うときもありますが、それも含めて楽しんでいます。
ーー今後の展望を教えてください。
弁護士業界は衰退産業と言われることもありますが、個人的には、こんなに面白い仕事はそうそうないと思っています。今後も仕事に邁進して、その姿を誰かに見てもらうことで、業界全体を盛り上げていきたいですね。