山本 隆司 弁護士 インタビュー
弁護士を目指した理由
大学卒業後は、メーカー企業に勤務していました。その仕事の中で、外国の法律、特にアメリカの独占禁止法に対応できる弁護士が少ないことを痛感したのがきっかけです。日本の弁護士で、もっと国際的な人材が必要だと思い立ち、会社を辞めて弁護士を目指しました。
司法試験の勉強で工夫したこと
耳から情報を入れて勉強する人もいますが、私の場合は眼と手を動かすことで勉強しました。そして基本書・参考書などは、“意味がわかってから3回読む”ことで身に付くことを発見しました。意味がわかるまで何回も何回も読み、そして意味がわかってから改めて3回読むと自然と定着しているのです。
印象に残っている事例
キューピー人形の著作権侵害訴訟ですね。キューピーというキャラクターは1909年にアメリカで誕生しました。著作権の保護期間中に第2次世界大戦が勃発してしまいました。
その戦争中の約10年間は保護期間を延長するという“戦時加算”という問題になりました。大昔の法律やアメリカにおける調査といった、とても幅広い調査を要しました。私にとって多くの反省点を残した事件でしたが、同時に印象に残る事件ともなりました。
仕事で嬉しかったこと
日常茶飯事ですが、他の人ではできない、独自の工夫を盛り込んだ解決方法を実践できることです。また、依頼者の方の利益のために、企業勤務経験を生かしたクイックレスポンスをできることにも喜びを感じています。
大変だと感じること
弁護士というものは全て自己責任の下にあります。また安定性に乏しい点もあり、大変だと感じることがあります。
休日の過ごし方
専ら散歩や買い物、論文作成などをして過ごしています。そもそも弁護士でいること自体が趣味みたいなものですので。一度はサラリーマンになったものの、やはり向いていないとつくづく感じています。
弁護士としての信条
まずクライアントの利益を最優先に考えること。そして嘘はつかない、不正はしないことです。誰に対しても恥ずかしくない行動を取るように心掛けています。
特に関心のある分野
今までは知的財産法や独占禁止法などを扱ってきたので、これからも取り組んでいきたいと思っています。また国際私法にも興味を持っています。体系的な勉強を中心に、狭く深く突き詰めていきたいと思っています。
コロンビア大学への留学を振り返って
特許法に元々興味があり、その頃は丁度、コンピュータープログラムの著作権による保護についての議論が盛んでした。その分野に関してはアメリカが進んでいたので、それもあってアメリカへの留学を決意しました。自費で留学したので、経済面では苦労しました。
悩みを抱える方へのメッセージ
法律問題は難しいものです。法律問題を抱える皆さんの中には書店に置いてある「〇〇の法律相談」などで勉強して素人判断で解決しようと考える方もいらっしゃいますが、それはとても危険なことです。なぜなら、法律判断は一朝一夕で身に付くものではないからです。
しっかりと法律のプロたる弁護士に相談して下さい。