おおた たかひろ

太田 貴裕 弁護士 プロフィール

所属事務所: 磯邊・高橋・八木法律事務所
所在地: 東京都 港区虎ノ門1-1-10 第2ローレルビル4階
虎ノ門(虎ノ門ヒルズ)駅徒歩2分
太田 貴裕弁護士

インタビュー

太田 貴裕 弁護士インタビュー
太田 貴裕 弁護士 インタビュー

弁護士を目指したきっかけ

私は法学部出身ですが、最初から弁護士になろうと思って法学部に入ったわけではありません。法学部で学ぼうと思った理由は、自分たちが生きている世の中が、どのようなルールを基に成り立っているのか、その中でやってはいけないとされていることは何か、どうしてやってはいけないのか、そういった世の中の基本的な成り立ちや仕組みを知りたいと思っていたからです。

私は、大学2年生のころまでは、サークル活動やアルバイトなどをしたりして、それほど熱心には勉強していませんでした。私の周りには大学1年生の時から予備校などに通って司法試験の勉強をしている人もいましたが、正直言って私は「よくやるな」と思って眺めていました。

大学3年生になるとゼミに入ることになるのですが、私が入ったゼミの指導教授は厳しい先生として有名な人でした。私がこの先生のゼミに入りたいと思ったのは、大学1年生の時に受けた講義が強く印象に残っていたからです。

大学には、自分の書いた本を朗読するだけのつまらない講義も少なからずありましたが、私が入ったゼミの先生は、明確かつ簡潔なロジックと常識的な結論が非常に印象的で、何より強い信念を持った人でした。この先生のゼミに入ったのをきっかけに、まじめに勉強するようになりました。

法学部で基本的な六法などを学び、世の中のルールのごく大まかなところは分かったような気がしました。ですが、そのルールが実社会でどのように実践されているのか、本当にそのルールどおりになっているのかは、よく分からないままでした。

大学を卒業するにあたり、私は、企業に就職するか司法試験にチャレンジするか最後まで迷いましたが、弁護士になれば、実社会で起きている生の事件を扱うことになりますから、そこを見極めることができるだろうと思い、弁護士を目指すことに決めました。

仕事の中で嬉しかったこと

弁護士であれば誰でもそうだと思いますが、やはり依頼者の依頼を受けて仕事をしていますので、望みどおりの結果になり依頼者に喜んでもらえることが嬉しいのは間違いありません。

ただ、私は、弁護士の仕事は紛争を解決することだと思っていますが、一方当事者の言い分だけが通っても、紛争の解決にはならないことが多々あります。弁護士が依頼者のためにベストを尽くすのは当然ですが、紛争の実態を客観的に考察して、これを円満に解決するための「落とし所」が見えた場合に、依頼者も(ある程度譲歩することを)納得のうえで、うまくその「落とし所」で当事者双方が納得して、紛争が円満に解決したときに、充実感を感じます。

印象に残っている事例

私が弁護士になって3年目ぐらいの時に担当した刑事事件の案件が印象に残っています。私は、被疑者段階から国選弁護人として付いていたのですが、被告人は、普段は真面目に仕事に取り組む人で、職場でも信頼されていました。また、家庭も持っていて、まだ幼いお子さんもいました。

ところが、どういうわけか飲み会の席で相当泥酔していまい、帰りに乗車したタクシーの運転手さんに暴行を加え、骨折に至る重い傷害を負わせてしまいました。罪名は強盗致傷罪(法定刑は6年以上の懲役)でしたので、このままでは法律上、執行猶予が付くことはありせん(執行猶予が付けられるのは、3年以下の懲役など)。

ですが、その被告人は、仕事熱心で職場での信頼も厚く、仮に実刑になり服役することになってしまうと勤務先の業務に大きな支障が出てしまいます。また、家庭生活も経済的に困窮してしまうばかりか、幼いお子さんが長期間父親なしで生活するのは、その子の成長にとっても悪影響があるだろうと思いました。そのため、私としては、何とか執行猶予で出してあげたいと思いました。

この事案で執行猶予を付けてもらうためには、被害者と示談することが当然の前提でした(示談ができても実刑になっておかしくない事案でした)。そこで、私は、被害者とずいぶん時間をかけて示談交渉を行いました。被害者の方の医療費を負担することは当然ですが、そのほかにも、私も病院に同行するなどして被害者の方の相談に乗りながら、話し合いを続けました。

その結果、少しずつ被害者の方も私のことを信頼してくれるようになり、示談に応じていただくことができました。あれだけの傷害を負わされた被告人について、「厳しい処罰を求めない」という書面を頂いた時には、自分に害を加えた人間を許すことができるその被害者の方の寛容さに感動しました。

裁判の日には、被告人の同僚や奥さんにも法廷で証言してもらい、勤務先の社長からの嘆願書なども証拠として提出して、何とか酌量減軽で刑を懲役3年まで下げてもらい、そのうえで執行猶予を付けてもらうことができました。

刑事事件を担当する場合には、被害者の方との接し方が一番難しいのですが、この案件では、被害者の方ともうまく信頼関係を築くことができ、また、被告人にも執行猶予を付けもらうことができましたので、私なりにうまく解決できた案件として、今でも印象に残っています。

弁護士になって大変だと感じること

事件が起こるタイミングをコントロールできないことです。夜間や休日にも事件は起きますし、特に、忙しい時期に事件が重なったりすると、とても大変な状態になります。

リフレッシュ法や休日の過ごし方

基本的に、週末は仕事を家に持ち帰らないようにしています。平日は多少帰るのが遅くなっても、週末までにやるべきことは終わらせて、週末は(仕事を忘れて)きっちり休むことを目標にしています。

仕事をする上で意識していること

スケジュール管理が大事だと思います。言い方を変えれば、締切りの管理です。優先順位を付けて、締切りの早いものや処理に時間がかかりそうなものから仕事をしていかないと、弁護士の仕事は回っていかなくなります。今の時点で最優先にやるべきことは何かと順位を決めて、仕事をすることを意識しています。

もう一つは、仕事を先延ばしにしないことです。仕事は後から後からやって来ますので、すぐに処理できる仕事は早目に処理するよう心がけています。

関心のある分野

いま一番興味を持っているのは、倒産関係の分野です。倒産の局面では、債務者のほか、債権者や利害関係人など様々な人々が関わってきます。また、倒産法だけではなく、民法、商法、労働法その他様々な法律が関わってきます。スピードも求められる分野であり、私にとってはなかなかハードルが高いのですが、面白い分野だと思っています。

悩みを抱える方へのメッセージ

あまり法律になじみのない一般の方にとっては、自分が抱えている問題が法律問題なのか、そうでないのか、分からないことがあるかと思います。

しかし、問題が起きて困っているというときには、弁護士会の法律相談などを利用して、早めに相談に来てください。弁護士の助力が必要な問題なのか、むしろ自分たちで解決すべき問題なのか、アドバイスしてもらえると思います。

いずれにしても、早目にアクションを起こすことが、問題を必要以上に深刻なものにしないためには大事です。

人物紹介

所属弁護士会

  • 所属弁護士会
    第一東京弁護士会
  • 弁護士登録年
    2005年

よくある質問

太田 貴裕 弁護士の事務所へのアクセス方法は?
太田 貴裕 弁護士の事務所へのアクセス方法は、
【所属事務所】
磯邊・高橋・八木法律事務所

【所在地】
東京都 港区虎ノ門1-1-10 第2ローレルビル4階

【最寄り駅】
虎ノ門(虎ノ門ヒルズ)駅

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