松島 淳也 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私はもともと理系出身でして、初めから法律に興味があったわけではありません。企業ではシステム開発の仕事をしていました。新しいものを開発していく仕事でしたので、とてもやりがいはありました。
しかし、成功するプロジェクトは限られています。顧客に直接届かない仕事も多いのです。私は技術も好きなのですが、社会に直接に貢献したいという思いがありました。また、開発から法的なトラブルになることもあり、開発段階で法的な視点が必要であることを実感しました。それで法律を勉強したいと思うようになったのがきっかけです。
印象に残っている事案(事件)
特に面白さ、やりがいのあった案件という意味では、システム開発企業の代理人をやったことです。企業の基幹システムをひとつ作るのには数億円、大きくなると10億円以上の費用がかかります。そしてシステム開発というのは注文企業と開発企業のいわば協同作業でして、オーダーメードで作っていくことが多いのです。
システム開発には、膨大な費用がかかりますから、契約の解除等により、プロジェクトが頓挫すると、注文企業と開発企業のいずれにとっても大きな損失となりますし、企業の担当者にとっても、数年間の仕事が実を結ばないことになってしまいますから衝撃が大きいのです。
システム開発が頓挫する場合には、このような背景がありますので、多くの場合、当事者は、一生懸命訴訟に協力してくれます。額が大きくなりがちなので、プレッシャーは大きいのですが、やりがいはあります。他にも刑事事件、民事事件問わず印象深い事件はたくさんあります。
仕事の中で嬉しかったこと
それはやはり依頼人の方の満足いった結果を得ることができて、喜んでもらえることです。
弁護士になって大変だと感じること
体力面でももちろん大変な面はありますが、大きいのはやはり精神面です。結果が依頼人の思う通りに行かないと依頼人と対立してしまうこともあります。そのような時はなかなかつらいものがあります。100パーセント依頼人の思い通りにいくことは多くはありませんので、少しでも満足度の高い回答を考えなければいけないという点で頭を悩ませることが多いですね。そこがやりがいでもあるのですが。
休日の過ごし方
映画やDVDを見たりしていますね。マッサージを受けに行くこともあります。
弁護士としての信条・ポリシー
「丁寧な仕事」を心がけるようにしています。判例調査や証拠の精査などの作業は、弁護士が手を抜こうと思えば、いくらでも抜くことができます。扱っている案件が増えてきて忙しくなってくるとどうしても手を抜きたくなりがちになるという傾向はいずれの弁護士にも共通する傾向ではないかと思います。手を抜けば当然仕事の質は落ちますし、依頼者からの信用も得られません。だから、私は、どんなに忙しい状況になっても手を抜かない、「丁寧な仕事」を心がけています。
具体的にはどういうことかというと、例えば期限が2ヶ月後の書類があるとします。それにきちんと2ヶ月かけるということです。先延ばしにせず、2週間前には終えるようにしています。完成してからの提出期限までの間に時間の余裕があると、繰り返し見直すこともできますし、見直しをかけることで気がつくことも増え、仕事の質をさらに上げることができます。仕事を先延ばしにしてしまって、結局後の1カ月でギリギリ仕上げたというようなものは、やはりそれなりの質になってしまいます。
関心のある分野
ある特定の分野だけに関心があるということはないです。というのは大企業以外の一般的な企業にとって、ある専門領域だけしかしか扱わないという弁護士は使いにくいのです。大企業の場合は「この領域ならこの事務所、この弁護士」という使い方ができますが、中小企業はそうはいかないです。ですので、様々な分野に精通したいと思っています。特にIT系企業や電気系メーカー企業の要望には全て応えられるようにしていきたいですね。
ページを見ている方へのメッセージ
一般の方に接する機会はなかなかないかもしれないですね。メーカー、ITの分野の企業に専門的なアドバイスなどを通して満足してもらえるような仕事をしていきたいと思います。