かねひょう まさき

金兵 正樹 弁護士 プロフィール

所在地: 東京都 港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー31階 バークレイズ証券株式会社
六本木駅徒歩5分
金兵 正樹弁護士

インタビュー

金兵 正樹 弁護士インタビュー
金兵 正樹 弁護士 インタビュー

弁護士を目指したきっかけ

大学4年で官庁に内定をもらっていましたが、規制緩和が進む中で官僚になることに不安がありました。そこから民間企業を回り始め、その頃に一度渉外弁護士になることを勧められたことがありました。結局、いろいろ悩んだ挙句、証券会社に就職しました。当時は「銀行から証券へ」という時代で、証券会社に将来性があると思っておりました。

証券会社に入って仕事をしていると弁護士業務のことを具体的に知るようになり、それが就職活動時に勧められた記憶とつながって渉外弁護士への興味がわきました。会社を辞めて司法試験を目指すことに周りは驚いていましたが、自分自身は受かる自信があり、幸いにも無事合格しました。

司法試験に関しては、就職先で、社会で通用する文章が作成できるように鍛えられたため、あてずっぽうでも書いた方がいいという学部試験の感覚ではなく、必要なことだけを相手に解るように書くということを体で覚えたことが、合格への鍵になったと思います。

その後のキャリア

まず大手の渉外事務所で、途中に留学を挟んでしばらく働きました。米国から帰国してすぐGE(ゼネラル・エレクトリック)からのヘッドハンティングを受けて、悩んだ挙句に事務所を辞しました。当時のインハウスの弁護士は国内に30人程度でしたが、それでもインハウスの弁護士になることを決めました。

理由としては、一つにはインハウスの方が渉外事務所で働くよりもコミュニケーション・スキルが重視される点で自分の強さを活かせると考えたこと、その他にはニューヨークでの研修で日本でもインハウス弁護士が爆発的に増えるという確信がありインハウスが隆盛する頃にはその第一人者でありたいと考えたことがあ ります。

5年間GEで働いたのち、さらにリーマン・ブラザーズのヘッドハンティングを受け入社しました。3年後にリーマン・ブラザーズが破産し、それから2年間は民事再生に携わっています。

リーマン・ブラザーズの破産について

潰れるかもしれないという噂こそ在りましたが、影響力のある会社だから潰れるようなことはあり得ないと事件の前日まで考えていたというのが正直なところです。

社員はみな同業他社などに再就職して、その時、民事再生のチームとしてリーマンに残ったのは、当初は自分と部下たちだけでしたから、法務部のメンバーだけで様々なファンクションをこなさなくてはいけない状況でした。

その後、運よく、他の部署のメンバーでも御賛同戴ける方が何人か出てきて、何とかマネージできるようになってきました。民事再生については大江橋法律事務所に依頼しましたが、内部的なビジネス・ジャッジは私が行わなくてはなりません。現在でも純粋な法律業務は半分くらいで、民事再生のためのビジネスに関わる仕事が多いです。

清算についての特徴

リーマン・ブラザーズはグローバルな会社ですから、海外に債権者や債務者が沢山います。それらのやりとりについて、前向きなビジネス交渉でしたら楽なのですが、カウンターパーティも余波を受けて潰れているわけで、基本的にゼロサムの状況であり、かなりハードな交渉を余儀なくされております。

企業法務の観点からどう考えているか

リーマン・ブラザーズが潰れてしまって社会に様々なインパクトが生じました。私の仕事は、日本の経済に混乱が広がらぬよう食い止めると言う意味も多少あったのかな、と今となって思うことがあります。

関心のある分野

今の仕事では半分はビジネスを行っているのでその分野はとてもチャレンジングだと思っております。具体的には、残っている資産の価値を最大化するこ とです。

例えば、リーマン・ブラザーズが抱えている不動産の資産について価値を最大限上げて売却をしたり、繁華街にあるファッションビルの価値を引き上げたりといった仕事です。あるいは不動産会社自体の価値を高めて、より良い投資家に投資してもらうと言ったことも含まれます。

印象に残っている案件(事件)

法律事務所にいたころは金融の案件が多かったです。銀行が統合ざれていく中でその手伝いをしたり、海外の金融機関の日本進出をサポートしたり、政府機関のサポートをしたこともありました。

GEにいたころについては、GEは世界で一番大きな会社で社員教育についても世界で最も進んでいます。インハウス弁護士としては、世界最高の社員教育を受けられたことの意義は大きいです。

リーマン・ブラザーズでは、色々な投資活動もしましたが、巨額の投資に失敗したり、あるいは、外資系証券会社の厳しさを味わいました。結果がすべてという世界で、いい面も悪い面もあるわけですが、私にとっては結果が全てというのは分かりやすくてプラス要素でした。

仕事の中で嬉しかったこと

インハウスの弁護士になろうと思ったのは多くの人とのコミュニケーションを大切にしたかったからです。そのため、仕事の上で同僚に信頼されていると感じられるときはやはり嬉しいです。

弁護士になって大変だと感じること

努力をしていてもプラスの評価を受けられない時です。

弁護士としての信条・ポリシー

与えられた仕事がどんなものであっても、完全に理解するまではどんなことがあっても諦めないことです。中途半端な努力でクライアントに結果を出すことは、非常に恥ずかしいことだと考えています。

依頼者に対して気をつけていること

仕事を頼んでいる人が本当に望んでいるのは何なのかを考えることです。訴訟でしたら訴訟に勝つことなので分かりやすいのですが、私の通常の業務では、上司や同僚が何を望んでいるのか、最終的にどこに行きたいのか、というのを考えるのはとても難しいことです。

休日の過ごし方

休日は土日毎にとっています。本を読むなど仕事と関係ないことをして過ごすようにしています。インハウスの弁護士はある程度定時通りに仕事ができるメリットがあります。

今後の弁護士業界の動向

インハウスの弁護士に関しては、すそ野は広がっているものの中堅や上層は広がっていないという、依然として不均衡な状態です。現状では日系の会社の法務部が新人弁護士を求めることはあっても、経験のある弁護士を雇うことは稀です。

外資系企業だけが欧米風の経験豊富なインハウス弁護士を有しているといったところで、日系の企業は他の社員とほぼ同等の扱いで法務部を抱えているに留まり、法務部スタッフを外部に出しても十分に商品価値があるようなプロフェッショナルにしようという意識は低いと言えます。

インハウスの弁護士業務は法律事務所での弁護士業務とは求められる能力が違いますから、現状ではなかなかインハウスの弁護士は育ちにくいと思います。

人物紹介

所属弁護士会

  • 所属弁護士会
    東京弁護士会
  • 弁護士登録年
    1994年

金兵 正樹 弁護士へ問い合わせ

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金兵 正樹弁護士
03-6440-5310

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