加納 小百合 弁護士 インタビュー
弁護士になろうと思ったきっかけ
一言で言うと「成り行き」ですかね(笑)。資格をとって仕事をしたいという思いも漠然とありました。大学が早稲田の法学部だったので、周りに司法試験を受ける学生がたくさんいました。
そうすると周りのよく知っている人とかが司法試験に受かったりして、中には「この人が受かっちゃうんだ」みたいなこともあるわけです。そういうのを見ていると「自分でも受かるのではないか」といい意味で勘違いできて(笑)、司法試験がとても身近な存在でした。そういう環境に身を置いたことが良かったと思います。
司法試験について
実際に勉強を始めたのは大学卒業の直前です。大学生活をとても楽しく過ごしていて、気がついたら卒業間近だったのです(笑)。だから択一試験も卒業してから初めて受けました。 勉強を始めて最初の方は大学生活を引きずってしまって、朝もなかなか起きられない日々が続いたのですが、勉強するにつれて「これは真面目にやらないとさすがに受からないな」と思いました。
それで、大学の勉強仲間と朝ゼミを組むことにしました。ちゃんと勉強すると、どんな状況でもそれが自信になって支えてくれる気がします。本腰入れて勉強を始めてからは3年目で受かることができました。それと同時に「3年ぐらいきちんと勉強すれば受かる試験だな」とも思いました。
大学時代
大学時代はとても楽しかったですね。司法試験の勉強はしていなかったのですが、早大学生憲法会議というサークルに入っていて、憲法の勉強をする活動をしていました。
とは言っても、やっている内容はチンプンカンプンで、先輩から「この本を読んでこい」と言われてレジュメを作るのですが、何のことかさっぱり分かりませんでしたね。ただ、部室に溜まってわいわいやるのが楽しかったんですね。
あとは語学クラスやゼミのメンバーとも仲が良くて、バンドやったり麻雀やったり、よく一緒に遊んでいました。
司法修習の思い出
修習期もまた楽しかったです。私達の頃は修習の前期が湯島だったのですが、研修所と寮が分かれていて、研修が終わったら飲んで大騒ぎしてと好き放題やっていました。寮祭ではバンドを組んだりと学園祭のノリでした。
実務修習でもとても楽しく過ごさせてもらって、指導担当の先生方にはとことん付き合っていただきました。修習中のキャッチフレーズは「飲む、打つ、歌う」で、飲んで、麻雀して、カラオケ、という、オヤジな日々を過ごしました。
最初の事務所に就職したきっかけ
サークルの先輩がうちに来ないかと誘ってくれたのがきっかけですね。当時も司法試験の合格者が増え始めていた頃で、「就職は厳しくなってきた」と既に言われていたのですが、今に比べれば、まだまだそんなことは無く、修習生は引く手数多でどこの事務所に決めようか悩むぐらいでした。その中で自分のことをよく知っている先輩が合うと言ってくれている所なら間違いないかなと思い、こちらの事務所に決めたんです。
取り組んでいる分野
基本的には何でもやっていますね。民事事件、刑事事件、家事事件、破産事件、医療過誤や労働事件も扱います。その中でも、破産管財の事件や、離婚事件、遺産分割事件などが多いですね。弁護士として本当にいろいろな事件を扱うので、学生時代にたくさん遊んだ人生経験を役立ててます(笑)。
得意な分野・好きな分野
全部得意です(笑)。自分では、事実を客観的にみて、そこから事実関係を推理する、という能力に優れているのではないかと思っています。民事事件でも、刑事事件でも、証拠を分析して事実を組み立てる、という作業が大好きです。どんな事件にしても、この「証拠読み」ができるという資質は重要だと思っています。ちなみに、アニメの「名探偵コナン」を子どもと見ていると、つい、「この証拠からこうなるはず」と先に謎解きをしてしまって子どもに怒られてます。
毎日の生活について
子供が二人いるのですが、子供の面倒を見るのがなかなか大変ですね。朝は子供を送り出さないと仕事になりませんし、夕方になると定時に帰ってご飯・お風呂・寝かせつけまでは仕事ができません。
でも、次世代を育てることは人類の使命ですから(笑)。家庭も仕事も大切なので、手を広げ過ぎず着実に、を心がけています。
仕事する上で意識されていること
依頼に来られる方、特に家事事件で来られる方なんかは、何かしらの形で傷ついて相談にいらっしゃいます。そして、そのような方にとっては、弁護士の発する一言一言がとても重く、感情が浮き沈みしてしまいます。
このような事は弁護士になりたての頃は分からなかったのですが、自分が他の専門家に頼んで冷たくされたり邪険にされたりすると、とても心にこたえるなということに気がついたのですね。依頼者にとっては、「専門家なんだから何とかしてくれ」と思うわけです。
そのような事を意識した上で、専門家として、何とか気持ちよく期待に応えていきたいと思っています。