高齢者の相続対策に注力〜依頼者の思いを反映した相続を実現するために全力をつくす
トラブルを解決する「助っ人」に憧れて弁護士を目指す
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
高校生のときに、木村拓哉さんが検察官を演じたテレビドラマ「HERO」を見て、法律家という職業に憧れたことがきっかけです。木村さん演じる久利生公平検事は、型破りだけど正義感が強く、時には被疑者や被告人に対するやさしさも感じるような人でした。そんな久利生検事がとても魅力的に思え、素朴に「法律家ってかっこいいな」と感じたんです。
ーーどんな学生生活でしたか?
大学時代は、法科大学院をめざして法律の勉強もしていたのですが、アルバイトや友人と遊ぶ方に熱心でした。大学の寮に入っていたので、寮生と夜遅くまで飲んで語り合ったり、麻雀をしたり楽しかったですね。
アルバイトは医療事務の夜間アルバイトを長い間していました。救急病院は24時間やっていますが、昼間の事務員さんは夜に帰ってしまうので、夜間は学生のアルバイトが入るんです。救急なので命の危険がある状態で運ばれてくる患者も多く、患者の家族に対応することもあって緊張感のあるアルバイトでした。でも、人の人生の重大な場面に少しでも関わることができたのは、いい経験だったと思います。
依頼者が求めるものを理解して、納得のいく解決を探す
ーー注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
相続分野の中でも、遺言書や民事信託に注力しています。
普段は事業再生や破産など会社関係の案件を扱うことが多いですが、相続や離婚といった家事事件も好きで、取り組んでいきたいと思っています。
会社関係の案件では、組織の課題を解決するために力をつくします。もちろんこちらもやりがいはありますが、個人の事件では、目の前の依頼者の役に立てている、喜んでもらえるという反応をダイレクトに実感することができ、そのことがやりがいにもつながっています。
相続分野の中でも、遺言書や民事信託といった相続対策は、高齢者が財産をどのように残すのかを本人が自分で決めて、本人と相続人など関係者との将来の関係を作っていけることに魅力を感じています。
相続対策をしなくても、法律で決められた相続分と異なる割合で遺産分割することは、関係者の合意があれば可能ではありますが、現実には簡単ではありません。
また、生前に遺言書を作成した場合でも、遺言書に納得いかない相続人が遺言書の無効を主張して揉めるといったケースもあります。こうしたトラブルを避けるために、法律面だけでなく相続人の感情面にも配慮した相続対策を、依頼者と一緒に考えています。
相続対策というと遺言書を思い浮かべる人が多いと思いますが、場合によっては民事信託もおすすめしています。信託では、遺言書でできないことが可能になります。例えば、相続人以外の人に財産を残せるのは遺言と同じですが、信託では、最初に指定した人が亡くなった後に財産を承継する人も指定することができます。
また、不動産の管理については、信託を利用することで、他の制度よりも本人の意向に沿って柔軟に対応できます。こうした手段を適切に組み合わせて、本人の希望を実現する方法を提案しています。
ーー仕事をする上で心がけていることは何ですか。
依頼者の希望をただ鵜呑みにするのではなく、依頼者の望むことが本当に実現できるのかを徹底的に吟味して、ベストな方法を提案することを心がけています。
ーー弁護士として活動をされてきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
特定の案件ではないのですが、高齢の依頼者から依頼を受けて遺言書を作成したケースで、その後相続が遺言書の通りにトラブルなく手続きを完了できたときです。
遺言書を作成する段階から、財産の分け方や相続人に対するメッセージは入念に打ち合わせます。例えば兄弟で遺産の額に差がある場合、なぜそうしているのか遺言書に理由も残すようにアドバイスしています。こうした理由は遺言書に必ず書かなければならないわけではありませんが、相続人の納得感を高めるために有効です。
こうした細かい配慮を重ねて、依頼者と入念に準備した遺言書の内容を実現できたときは、依頼者の思いを実現できたと、ほっとすると同時に非常にうれしいですね。
「ちょっと聞いてみたい」と思うことでも気軽に相談を
ーープライベートについても伺います。休日はどのようにお過ごしですか。
子供と一緒に遊ぶことが多いです。公園に行ったり、一緒にサッカーをやったりしています。
趣味と言えるかわかりませんが、不動産や不動産業界が好きです。不動産関係者の会合に参加したり、SNSを見たりして、業界の動向を追っています。仕事でも不動産関係を扱いますが、仕事のためというよりは好奇心で調べています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
今は弁護士10年目で、若手という歳ではなくなりましたが、まだまだ経験を積む段階です。相続分野については、高齢化社会の中で確実に需要があると思っています。いろいろな事例を知っていることが重要になってくるので、経験を積んでいきたいです。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
弁護士は敷居が高いというイメージがどうしてもあると思うのですが、気軽に相談してください。
私の場合は、電話の相談ではその場で何かしら答えるようにしています。ちょっと聞いてみたいと思うようなことでも電話してもらえればと思います。