宗岡 慶太 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私は大学の土木工学科(大学院)を卒業して、一般企業に就職した後、転職して弁護士になりました。30歳をまわった頃、自分がゼネラリストになりつつある中で、何かのスペシャリストになりたいと思ったので、転職を考え始めました。
転職に際し、どの職業に就くか考えました。理系出身ということで、医者も浮かびましたが、高校の時に既に医者になるという選択肢は消えていました。
そこで、業務経験から人を説得することが不得手ではなかったこと、宅建の資格をとる際に勉強した民法が楽しかったことから、弁護士になろうと思いました。
印象に残っている案件(事件)
平成15年頃に扱った、大きなゴルフ場の民事再生事件があります。この事件は、債権者がたくさんおられて、債権者説明会を大きな会館で、午前と午後の二度開催しました。また、反社会的勢力が関与していましたので、様々な訴訟を提起したり、応訴したりと大変な日々でした。
監督委員のご指導もあり、何とか民事再生手続き及びこれら訴訟等について、無事に終了することができましたが、数年はかかりました。不動産に関する様々な訴訟を経験でき、とても印象に残っています。
仕事の中で嬉しかったこと
やはり、依頼者の方のお礼の言葉です。
一例を挙げると、ある離婚訴訟で、私は途中から妻側の代理人になったのですが、打合せを何度も重ね、証拠を掘り起こし、極めて納得のいく和解で終了することができました。
その際、依頼者はもちろん、ご両親からも感謝のお言葉をいただきましたが、それから数年後、その方から「今は再婚し、子供にも恵まれました。裁判当時には、このような幸せが訪れるとは想像もできませんでした。先生のおかげです」といった内容の年賀状をいただきました。
あの頃の努力や結果が、今の幸せにつながって、本当に嬉しく思いました。
弁護士になって大変だと感じること
大変と同時に面白いと感じるのは、裁判所へ提出する書面の作成ですね。
依頼者の方の考えを十分に酌み入れながら、しっかりと法律構成をして、裁判所に対しいかに説得的な書面を作成するかということは、もちろん大変ですが面白いですね。
弁護士としての信条・ポリシー
「依頼者の立場に立って、一生懸命やること」に尽きます。弁護士は、並行して数々の案件に対応していますが、依頼者の方にとっては、自分の問題こそが全てで、生活や人生がかかっているわけです。ですから、どの案件も、一生懸命やることが大切だと思っています。
今後の弁護士業界の動向
競争が一層激しくなるのは勿論のことですが、少し競争があるぐらいの方が、依頼者の方々にとっては良いと思います。とは言っても、司法試験に受かったのに、法律事務所等に就職できない人が、毎年多数出るとしたら、それは、需給バランスがおかしいのかもしれません。司法修習を終えた人が困らずに就職できるような社会になってほしいですね。
大学で法学を教える上で特に伝えたいこと、気をつけていること
理系の学生を対象としているので、法律の基本から教え、語句も丁寧に解説をします。彼らは、論理的思考力が身についているので、ロジカルに教えることも心がけています。
教えている法律は、彼らが就職した後にかかわる可能性の高い法律が中心ですが、契約一般等についても講義しており、彼らが今後企業で仕事をするときに「宗岡の授業でやったな、役に立っているな」と思い出してくれると嬉しいですね。
他学部出身で良かったこと、大変なこと
案件によっては、理系的な要素が絡む場合があります。例えば、土地の地盤に関する事件であれば、何キロニュートンの地耐力などが出てきますが、文系の人に比べて、こういったものに対する抵抗感が全くないですね。また、理系出身であるがために、某大学で、理系の学生に法学を教えることができているのも、他学部出身だからです。
大変なこととしては、司法試験を目指す際、知り合いがまわりにいなかったので、すべて独学で勉強したことですね。受験時代は苦労しましたが、弁護士になってからはないですね。
関心のある分野
弁護士になる前、都市開発プロジェクトに携わっていたこともあり、今でも街づくりに興味があります。ですから、建築訴訟や不動産等に関係する分野に関心がありますね。近年、都市計画法等にも興味があり、弁護士として仕事を進めていく中で、様々な提言をしていけるようになれれば嬉しいです。
ページを見ている方へのメッセージ
自分の意見をきちんと聞いてくれる、相性の合う弁護士さんを探すことが、依頼者の方にとっても、事件の解決にとっても良いと思います。