御山 義明 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
高校から大学への進学がエスカレート式で、高校時代はテニスばかりしていました。大学では少し勉強でもしようかと思っていたところ、たまたま法学部に進学したので司法試験を受けてみようか、という感じです。
きっかけはそんなものでしたが、勉強を始めてから図書館で正木ひろしだの布施辰治だの法曹関係の本を読むようになり、興味は増してきました。検察に内定をいただいていたのですが攻めるよりも守る方のスタンスが自分には合っているのかなと思って弁護士になりました。
印象に残っている事例
独立する前の事務所で、自身が成長させられる、会社再建の事件がいくつかありましたね。中でも、100億の売り上げのある地方の建設会社の事件は、法的手続やむなしの状況にあったのですが、当初、会社側が猛反対していました。
そんな中、手形決済日当日、会社の経理部長から「今日の午後の手形が落とせない」と連絡を受け、急遽裁判所に申立て、私は直ぐに地方にあるその会社に向かって現場保全と、すごくハードな事件でした。
万が一の時のため申立ての準備は出来ていたのですが、申立てから1ヶ月間は会社に張り付きっぱなしで、自宅に帰れたのは4~5日でした。弁護士としての日々は学生の時とストレスの度合いが違う事を痛感しました。
弁護士になった当初は、受ける事件を自分の事と勘違いするくらいのめり込んで、ストレスに感じることが多かったですが、それを乗り越えると、弁護士としても精神面でも成長させられました。ちなみに、その会社は自力再建を果たしました。「諦めなければなんとかなる」のですね。
仕事の中で嬉しかったこと
関係者が喜んでくれることですね。例えば、債務者代理人として債権者と交渉することが多いのですが、最終的に上手くまとまるとこれまで時には敵味方の関係であった債権者の方から感謝されたり、「実はこんな会社がありまして・・・」と相談をされたりすることもあります。
もちろん依頼者様に感謝されることも嬉しいですが、交渉の相手側から感謝されるこれはこれで弁護士冥利に尽きます。訴訟の1対1と違って、会社再建事件は多数の関係者をまとめていかなければならないので難しいけれどやりがいのある仕事だと思います。
弁護士になって大変だと感じること
まずは忙しいことですね。それと、かつては受任している事件からのストレス、プレッシャーに悩んだこともありましたが、場数を踏むことでそれらストレス等に対する耐性が付き、また胆力や度胸もついてきました。
ある時、イソ弁時代のボス弁が「心で悩むな 頭で悩め」と仰ってくれて切り替えが上手く出来るようになったかなと思います。また、辛い事があったら、視点をずっと離して、宇宙から見てみればすごく小さくどうでも良いことのように見えるのです。この考え方にはとても救われています。これは仕事の関係者から教えてもらいました。
依頼者に対して気をつけていること
レスポンスを迅速にすることですね。1番不安なのは当事者ですから、ご依頼者様を不安にさせないように連絡を早くすることにはとりわけ気を配っています。
今後の弁護士業界の動向
4年ほど前に所属弁護士会の入退会審査委員の担当をしていたことがありました。その入会審理の過程で、研修所は卒業したのだけれどもその先が決まっておらずとりあえず自宅を事務所に弁護士登録したとか、多分本意でないのだろうなという入会登録が予想以上に多く、僕たちの時代にはこのようなことはほとんどなかったと思うので、少しショックでした。
でも、数が増えたことでこれまでなかなかリーガルサービスを提供できなかった過疎地等にも弁護士が関わることが出来たのは、弁護士数の増員の成果だと思います。
今後のビジョン
今の事務所は日本橋高島屋の隣にありこのエリアは気に入っているのでこのままこのあたりで事務所を続けていきたいですね。上の階が空いたらイソ弁を入れたいと思っています(笑)。法律家としての基礎的なバックグラウンドがあるのを前提で、元気の良い人を求めています。今の修習生はみんな真面目ですごいなと思うのですが、修習期間中は勉学以外も目一杯楽しんでほしいなと思います。