西郷 新 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
最初に思ったきっかけは憲法を小学校で習ったときに違憲立法審査権を学んだことです。その後の紆余曲折もありましたが、この時に司法権ってすごいな、と思ったことが法曹を志したきっかけです。なお、最後に決断したのは、織田裕二さんのドラマでした。
印象に残っている案件(事件)
関東財務局に出向していた時に財務省、外務省、法務省、地方公共団体などと調整を重ねて事件をどう進めていくかを協議していった事件は色々絡み合って進んでいたので思い出深いです。また、20数社が共同被告として訴えられた事件において、各会社の弁護士と協議しながら進めた事件もあり、それも非常に印象に残っています。
関東財務局への出向経験について
関東財務局にて、国有財産の管理処分に関する業務を行っていましたので、国有財産に関する法的知識は生かせますし、行政機関における意思決定に関与できましたので様々な意思決定をするときに応用しています。
行政機関の職員として業務を行っていましたので、インハウスローヤーのような働き方をして、また前述のとおり他省庁との調整などの業務もありましたが、私の場合、国の指定代理人となり訴訟事件を担当したり、個別案件の法律相談などの業務を行っていたため、弁護士の通常業務との差異は少なかったと思います。
なお、関東財務局の他の部署に出向していた弁護士は、銀行、証券会社、貸金業者などに対する検査業務など、弁護士の通常業務と異なる業務を行っていました。
仕事の中で嬉しかったこと
依頼人が満足するのは当たり前で、紛争の相手方もそれなりに納得する解決ができた時、うまく事件を処理することができたな、と思っています。当事者達がwin-winの関係で紛争を解決できることが最も良い姿だと考えています。
弁護士としての信条・ポリシー
先に挙げたwin-winの関係を築くことがポリシーともいえるものです。紛争が起こった時に必ずしも一方に非があるわけではないので、落とし所のようなものを正確に推し測る必要があると思っています。そのためにも事案をきちんと深く知る努力をするようにしています。
依頼者に対して気をつけていること
正直でいることです。適当に答えるわけにいかないので、自分が分からないことについては他の専門家(会計士、税理士、司法書士、建築士など)の意見を聞いてもらうなど、仕事、事件に対して正直でいることを心がけています。
関心のある分野
不動産・建築、金融(債権回収も含みます)、行政、業者側から見た消費者問題(過度の消費者保護には疑問を持っています)に興味を抱いています。自分の扱っている業務は企業間のものが多いので、ビジネス法務全般に対しても注意しています。
今後の弁護士業界の動向
弁護士は職域を拡大せざるを得ないと考えています。また、弁護士資格だけでは、法律の知識を多少持っていることを示すものになってしまうのではないでしょうか。弁護士資格を持ちながら、会社において法務部門ではなく営業部門や企画部門で活躍したり、行政機関で仕事したり、起業したりということも珍しいものではなくなっていけばと思っています。
今後のビジョン
一件一件目の前の事件を誠実にやっていく、というのが正直なところです。あとは自分の興味のあるところを覗いていったり、もしくは行政機関などに行ったりするかもしれませんが、まずは、きちんと目の前のことを考え尽くしていきたいと思っています。