原澤 敦美 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私は、12年間、航空会社で整備士、そしてエンジニアとして働いていました。その間、社会人生活や私生活を通して法律を身近に感じる場面に何度か遭遇しました。
そして、「社会生活は法律に基づいて営まれている。これを知らないで生活しているのは、ルールをよく知らないでゲームをしているようなものだ」と思ったのが法律の勉強を始めようと思ったきっかけです。
ロースクールへ通うために会社を辞める際は、慣れ親しんだ会社を離れることや全く新しいことを始めることに対する不安や迷いもありましたが、今では、あの時に思いきった決断をして本当に良かったと思っています。
仕事の中で嬉しかったこと
実際にクライアントの方に頼ってもらえると嬉しいです。期待に応えられるように「頑張らなきゃ!」とやる気にもつながりますし、仕事にやりがいも感じます。
弁護士になって大変だと感じること
自分の仕事が、他人の財産、そして、時には人生を大きく変えてしまうというプレッシャーです。
整備士・エンジニアをしていたときは、一機の飛行機を飛ばすのに大勢のスタッフが関与しており、頭では、自分の仕事が他人の生命や利益に繋がることを理解していても、実感としてはあまり沸いていなかったように思います。
しかし、弁護士の仕事は、1つ1つが直接にクライアントの利益に繋がりますから、責任を痛感しますし、常に緊張しています。
また、外国人のクライアントが多いため、英語でのコミュニケーションが不可欠です。日本語でも理解することが難しい内容を英語で説明するのはとても大変なことです。語学の習得も課題の一つです。
仕事をする上で意識していること
クライアントの利益を第一に考えることです。整備士・エンジニアをしていた頃は、技術面の安全性を確保することが仕事だったので、利益を追及するという意識が薄かったように思います。しかし、今は企業法務に関する案件を多く取り扱っているので、クライアントにとっての利益が何であるかを常に意識しています。
関心のある分野
元々、理系なので技術が絡んだ案件は扱っていて楽しいです。特許関係の仕事も多いので、特許には関心がありますし、これから勉強や経験を積み重ねていきたいと思っています。
弁護士に必要な力
「判断力」「説得力」です。弁護士の仕事は答えが1つではありません。多くの選択肢から1つを選び、クライアントにお薦めするときは、他にもっと良い選択肢があるのではないかと迷うこともあります。
しかし、弁護士自身が迷っているような回答では、クライアントを納得させることはできません。自分の回答に自信を持てる判断力、それを相手に納得させる説得力が弁護士には必要ですね。
また、当たり前ですが「人の話をよく聞く」ことは弁護士にとってとても大切なことです。
今後の弁護士業界の動向
ロースクール制度が導入され、様々なバックグランドを持った方が弁護士になると思います。弁護士の数も増えていくことが予想されますから、これからの弁護士は、今まで以上に自分の得意分野というものを確立していく必要があると思います。そして、その得意分野の中で、弁護士同士が競い合っていくようになると思います。
今後のビジョン
12年間、技術者として培った知識や経験を活かして、この分野ならば自信がある!という高い専門性をもった弁護士になりたいですね。