梅宮 毅雄 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
子供のころから弁護士になりたいと漠然としたイメージを持っていました。また、大学生のころに就職を考えましたが、サラリーマンにあまりやりがいがあると感じなかったので、司法試験を受けようと思いました。また、自分のペースで働く仕事に魅力を感じていたので、弁護士になりたいと思いました。
印象に残っている案件(事件)
これは私のパートナーが主に担当していた案件で、根抵当権設定登記の抹消登記手続き請求をした事案ですが、第一審、第二審を敗訴してしまった民事事件が、最高裁判決によって、勝訴した案件です。このようなことは、一生に一度あるかないかというぐらいに、極めて稀なケースですので、深く印象に残っております。
仕事の中で嬉しかったこと
事件が解決して、依頼者が納得、満足をしたときです。裁判の勝ち負けではなく、事件の最終的な解決を重視しています。和解交渉が二転三転して、交渉が決裂しかかりながらも、最終的に和解が成立して依頼者がそれに満足したとき、弁護士としてのやりがいを感じます。
弁護士としての信条・ポリシー
依頼者は、自分に不都合なことは弁護士から指摘されて初めて言う場合がありますので、依頼者の話を聞いて腑に落ちないことがあったら納得するまで話し合うようにしています。
疑問点を残したまま裁判で相手方と争うと、その部分が追及されてしまうので、最終的には依頼者のためにはなりません。
依頼者に対して気をつけていること
依頼者が持っている情報を、依頼者にとって不都合なことまですべて話してもらえるように、依頼者と強い信頼関係を築くように努力しています。
関心のある分野
借地問題に関しては、勤務弁護士をしていたときに多くの案件を扱ったので、今でも関心のある分野です。また、他にも農地法、温泉法などにも関心があります。最近、借家の更新料が無効ではないかと裁判で争われていますが、私も注目しています。
一方、借地の場合も同じように更新料の支払いが行われていますが、裁判で争った場合は必ずしも借家と同じような結果にはならないと思います。
というのも、借地の場合は、通常更地価格の60パーセントないし70パーセントの割合で評価され、それ自体に財産的価値があります。しかも、一定の手続きを踏めば第三者に借地権付建物を譲渡することによって投下資本を回収する方法が借地借家法によって確保されております。これらの点で借家の場合と決定的な違いがあるからです。
今後の弁護士業界の動向
私自身も、毎年多くの新人弁護士が新規登録しておりますので、危機感をもって、自己研鑽を怠らないようにつとめております。ただ一方で、弁護士の数が増えても、既存の弁護士には関しては、程度の差はありますが、影響はそれほど大きなものではないと思います。
その理由は、私の経験だけで言わせれば、以前に担当した事件の依頼者やその関係者など、長年にわたって事件等を通じて知り合った方々がおり、その方々の紹介などによって、新たな依頼者から依頼を受けることがままあるからです。以前依頼してきた方がリピーターとしてまた依頼してくることもけっこう多くあります。
弁護士数が増えているので、債務整理など、競争が激しくなっている分野もありますが、そうでない分野に関して言えば、競争が激しいと感じたことは、それほど感じたことがありません。というより、個々の事件に関し、どうすれば依頼者が納得できるような解決を図れるかということを日々考えて仕事をしており、弁護士どおしでサービスを競争しあってると感じたことが、今後は違ってくるのかもしれませんが、今のところはないのです。
そういう意味では、弁護士業というのは、単なるサービス業というよりは、むしろ職人という方がイメージに合致していると思います。
競争という観点から言えば、今の新人弁護士は就職難であると聞いており、その方がよほど大変だと思います。新司法試験制度がつくられた際には、これから法律家の需要が増えると一般的にいわれていましたが、私の感じでは、それほど法律家に対する需要が増えたとは感じません。
今後のビジョン
ひとつひとつの仕事を全力でこなしていくことです。日々の勉強をしっかりと行い、法律知識をさらに充実させていきたいと思います。
ページを見ている方へのメッセージ
私の事務所のホームページにも記載されているのですが、法は決して万能なものではないし、そのような中で、弁護士のできることも限られますが、少なくとも弁護士に相談することで、公正な解決を一緒に考え行動することはできますので、一人で悩まないで、積極的に弁護士に活用していただければと思います。