柏 延之 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
大学時代は薬学部に所属しており、法律とはかけ離れた分野を学んでいましたが、研究職ではなく研究を補助する仕事の方が自分には向いていると思い、弁護士を目指しました。特許と親和性が高く、知的財産等に関る仕事がしたいと考えたのも理由の1つです。
理系ということもあり論理的なものの考えには慣れているので、法律の勉強に対する抵抗は全くありませんでした。
ロースクールに入るまで民法や刑法の知識は0に等しかったのですが、試験に合格するのに必要な法律の知識だけならある程度時間をかければ何とかなると思いました。法律の勉強に一番大切なのは暗記というよりはむしろ常識的・論理的なものの考え方だと思います。
仕事の中で嬉しかったこと
やはり、クライアントに感謝される時が一番嬉しいです。これは刑事弁護の事案ですが、裁判員裁判の執行猶予がつくかつかないかの案件で、ギリギリまで粘り強く交渉を続けた結果、公判の直前になってようやく示談に持ち込むことができたことがあります。この時は依頼者にとても感謝され、こちらもとても嬉しくなりました。
また、初めての刑事事件にしては難しい案件であり、大変だったのでとても印象に残っている案件でもあります。
弁護士になって大変だと感じること
大きな訴訟案件がきた時はやはり大変です。特に争点が複雑な事案になると、相手方から送られてくる主張書面(準備書面)の分量が大量になり、こちらもそれを読みこなして大量の書面を書かなければならないので、休みも潰れますし時には泊まり込みで仕事をすることもありました。
このような主張書面のやりとりは、相手と手の読み合いをしながら決められた時間内にこなさなければならない仕事なので、ある意味将棋と似ている部分があるかもしれませんね。
仕事をする上で意識していること
クライアントには知識の差があるので、相手に応じて説明の仕方を変えることを心がけています。
例えば、会社の法務部や知財部に属している方と普段法律に全く関わっていない方では話の前提となる知識が全く異なりますので、話すときに使う用語や法律の説明の仕方も異なってきます。誰にでもわかりやすい説明ができているといいなと思います。
関心のある分野
技術系出身なので、知的財産や特許の分野に興味があります。特に大型の特許侵害訴訟は相当に手間がかかりますが、その分やりがいを感じます。
しかし、今までの専門分野もある意味1つのきっかけであり、一般民事など他のあらゆる分野にも興味を持っています。
今後の弁護士業界の動向
弁護士の人数が増えているので、実力の差がつきやすくなるのではないかと思います。特に都会で活動する場合には、専門分野を身につける等今まで以上の努力が必要になってくると思います。
今後のビジョン
基本的には知的財産分野の専門家として頑張りたいです。外国との関わりも当然でてきているし、中国も急激に成長しているので、知的財産分野を中心に渉外関係の複雑な事案にも対応できるように研鑽を続けていきたいと思います。