のだ ゆきひろ

野田 幸裕 弁護士 プロフィール

所属事務所: N&S法律知財事務所
所在地: 東京都 千代田区六番町3-1 協和ビル6階
麹町駅徒歩5分
野田 幸裕弁護士

インタビュー

野田 幸裕 弁護士インタビュー
野田 幸裕 弁護士 インタビュー

弁護士を目指した理由

会社でも個人でも生きていれば色々と困ったことが起こりますが、困った人の身近にいて相談に乗り、問題の解決に向けて色々と工夫しながら実効性のあるサービスが提供できるというのは、なかなか他にはない仕事だと思いました。

また、問題を解決できれば多くの人の幸せにつながるという喜びや、仕事は独立独歩、人から指示されるのではなくて、自分の責任において仕事が出来る醍醐味、紛争解決の職人であるというイメージから弁護士になろうと思いました。

取り組んできた事例

バブル破綻時に数億円のオーバーローンになっていた個人所有の大型賃貸マンションの売却を含む任意整理事件が印象に残っています。

バブル当時、都内にまとまった土地のオーナーであった父親が、金融機関から「相続が発生すると相続税に財産をもっていかれるので賃貸マンションを建てて借金しておきましょう」などと節税対策を勧められ、金融機関に言われるまま大型賃貸マンションを建てて巨額の借り入れをしたのですが、ほどなく父親は他界して相続が発生して間もなくバブルが弾けてしまい土地の値段が急激に下がりました。

当然、賃料相場も落ちてしまったのですが、賃料から借金を返済する予定だったために賃料を下げることができず、周りの賃貸物件からみると割高になってしまい賃借人の退去が止まらず、どうすることもできなくなった状態でご相談を受けました。

すでに相続税の差押えやら市民税の差押え、外資系金融機関も含めた金融機関からの抵当権はベタベタに設定されており、相続人はそのマンション内に自宅や店舗を構えていたのですが、早々に立ち退かざるを得ない状況に迫られていました。その後、色々と工夫しながら、粘り強く国税、地方税、内外の金融機関と協議を重ね、様々にご提案させて頂きましたところ幸いにしてご協力頂き、すべての担保を解除して任意売却してひとまず任意整理した後に法的処理により免責を得るとともに税金の執行免除を得た案件です。    任意売却することができたので債権者への配当は多くなり、ご遺族も引越費用を捻出できただけでなく引越時期も相当先延ばししてその間の賃料もカットすることができました。また何よりも数億円の負担がなくなりましたので関係者全員から感謝されました。

最初にご提案した整理案は、はじめは債権者のどなたからも見向きもされませんでしたが、法的許容性、経済的合理性を考えた提案の策定の醍醐味、厳しく利害対立する相手方からの信頼を得ることの大切さ、労を厭わないことの大切さ、皆様から感謝された喜びなど印象深い案件です。

また、このご依頼者は最初に調整が困難な相隣関係のご相談から始まり、真摯に事件処理をしました。その後も回収が困難の事案やクレサラ処理など、異なる様々な細々としたご相談が多かったのですが、ご本人が納得できる解決の工夫と手間を惜しまずに処理していったことが喜ばれ、人生の大事な局面のご相談においても私を信頼していただく事ができました。常日頃からの信頼関係が大切であることを教えられた意味でも印象に残っております。

仕事で嬉しかったこと

やはり、依頼者の方から喜んでいただけることだと思います。

依頼者の方は相談に来られる時は辛そうな暗いお顔でおいでになられます。会社のご担当者も同じです。依頼者のお話を伺っていると、とんでもないことになってしまった、もうだめだという漠然とした不安に包まれて気が塞いでしまっておられます。

しかし、まずは事実関係を伺います。そして、今、一番不安に思っておられることは何なのか、そして何をどうしたいとお考えなのかをしっかり伺う、その上で、その不安の実態は法律的に説明するとどういった問題なのかを、できるだけ、わかりやすく丁寧に説明していく、そして相談者が、最初に取り組むべきことを具体的にご提案することが大切です。

漠然とした不安を抱えていても、人というのは不思議なもので、自分が抱えている問題の意味や、今後、対処していくことは何なのかをご理解いただければ、それだけで気持ちは落ち着いてきます。そして問題の解決策が、とんでもない作業ならば気も重くなってしまいますが、とりあえずやらなければならないことは何か、また出来ることは何か、中長期的にはどうすればいいのかという認識なり優先順位を、具体的に示して目標ポイントを設定していきます。

するとどうでしょうか、あれほど辛く暗い顔であった人も元気を取り戻してくるのです。そして、方向を決めて、地に足をつけて問題に向かい合うことができるようになると明るさは増し、顔つきが変わってきます。

結果は保証できるものではありませんが、問題解決に向けて、法のプロとして依頼者と一丸となって立ち向かい、ともに歩み、喜んでいただけることが弁護士の一番の喜びだと思っています。

大変だと感じること

信頼を得ることです。依頼者からの信頼、相手方からの信頼、裁判所・弁護士会などからの信頼。いずれも大変に重要です。

弁護士の仕事は信頼の仕事です。依頼者からの信頼といったところでは、依頼者には色々なお考え、個性をお持ちの方が大勢いらっしゃいます。私がプロとしてこの方法が一番いいだろうと思う解決策では納得されない場合があります。

依頼者の方の意思は最重要ですし、依頼者より弁護士の方が熱くなって入れ込んでもいい結果は得られません。しかし、「依頼者がこれでいいというのだから、そのとおりにしていれば文句はないだろう」というのでは情けないです。本当のリーガルサービスを提供する意味を依頼者の方にご理解いただくのは大変ですが、信頼とは真剣な話し合いから生まれるものだと思っています。

また法的トラブルには当然、相手方があります。相手がいるからトラブルが発生します。しかし、トラブルの相手方だからといって、常に敵対していればいいというわけではなく、相手の立場であったらどのように悩み考えるかということを想起することが重要です。その上で現実的な紛争解決策を探る態度を示すことにより相手から信頼を得られるように努力することが大切であるように思います。紛争解決をしていく上で、相手方にもある程度、信頼してもらえないとなかなかうまくいくものではないように思うからです。

また裁判所のみならず各種ADRなど様々な紛争解決機関からの信頼も重要です。しかし、信頼を得るということは実際のところ、たやすいことではありません。一朝一夕ではできません。ですから謙虚に、明るく、依頼者も相手方も機関のご担当も、私と信頼を紡いでいこうとして貰えるだけの自分であることというか、そういったものを身につけていくことが一番、大変なのではないでしょうか。

弁護士としての信条

決して希望と矜持を失わないということです。

やっかいだな、大変だな、嫌だなと思う事件があります。ほとんどがそういった事件だといったほうがいいのかもしれません。でも相手方もこちら側もお互いに人間なのだから、どこかに解決の道はあるのだという気持ちを失わないようにしています。もちろん弁護士の仕事は利害が厳しくぶつかる世界なので決して甘くはありません。しかし粘り強く投げださないで諦めずにやっていくうちに何とか道が見えてくることもあります。

また問題には筋道があり、曲げられない筋道があります。黒を白にする弁護士がよい弁護士とは思いません。筋はきちんと筋を通して守るのが弁護士としての矜持だと思います。人を恐れず粘り強く希望を失わず、それでいて弁護士の矜持を失うことなく筋をとおして自由である、難しいことだと思いますが、自分の座右の銘であります。

依頼者に対して心がけていること

丁寧に忠実に話を聞くこと、十分に説明することに注意しております。

まずお話を聞くことですが、たとえ不自然に感じることがあっても先走って話を要約したり誘導したりしないように気を付けています。時に依頼者の話は要領を得ずイライラすることもありますが、話の方向を決めつけないで生の話をゆっくり聞くことがすごく大切ではないかと思います。お話を伺った後で、結局どうしたいのか、何が不安か端的に聞いて、その人が何のために私のところに相談にこられているのか目的を確認します。不自然な点などは端的に伺います。

そしてご相談頂いた問題に対して丁寧に説明します。相談者は解決策についての情報を求めてこられますからその道筋を理解できるように説明することが大切です。

リスクはリスクとしてできるだけ丁寧に説明して、できないことはできませんとはっきり申し上げます。また説明は、相手から電話があればその後に、などその都度その都度することが大切です。弁護士からすればことの軽重が見えることでも依頼者は分からないのがむしろ普通なので、情報不足は不安と不信を生みます。ですから、その都度その都度で連絡をして説明します。

また弁護士から見ても弁護士に頼んだ後は丸投げではなく、「あなた(依頼者)の目的のために私は法的サービスを提供し、サポートしているのであって、あなたも一緒に走っていかなければだめですよ」といった主役意識をもっていただくことがとても大切だと考えております。個人事件の場合は特にこれらのことに気を付けております。

特に関心のある分野

4つあります。

1つはエンターテインメントの分野です。独立するに際して、法律知財事務所と名付けました。知財案件は別に特許だけでなく、今まで携わって参りました映画、アニメーション、ゲーム、出版、広告代理店業務の関係では、むしろ著作権法、商標法、不正競争防止法などの法律に関する仕事が多く、日本が世界に冠たるこれら領域の業界では、これらの法律が有機的に組み合わさるケースが多く広い意味でのエンターテインメント業界の総合的な対応ができる分野が得意分野の1つです。

2つめは裁判所から、破産管財人の依頼を請けてきましたので、広い意味での倒産処理・債権回収対応といった経済事案が得意分野の1つです。

3つめは市民密着型事件です。特に金融商品取引のトラブルなどの消費者問題の分野です。この世で生活する以上、すべての人は消費者であり消費者でない人は存在しないと言っても過言ではありません。そしてIT化・ネットワーク化が急激に進む今日、消費者は今までにまして様々なトラブルに巻き込まれるリスクが高まっていますが消費者問題は間口が広く高度に専門化しています。そして事業者側としても消費者問題を惹起することは企業イメージの悪化に直結するため企業として消費者関連法の遵守は重要であり企業にとっても消費者関連法に対する正しい理解が必要です また消費者問題のほか、高齢者問題、遺産分割・遺言・遺留分侵害等の相続案件ほかの家事事件、交通事故事件など人が人として生活している中で出くわしてしまうような市民密着型の事件が得意分野の1つです。

4つめは各種ADRの仲介委員としての役割です。今まで日本クレジットカウンセリング協会の弁護士カウンセラー、弁護士会の金融ADR、文部科学省原子力紛争解決センター、独立行政法人国民生活センター紛争解決委員会、東京都消費者被害救済委員会など多くの紛争解決機関で仲介役を務めて参りました。これらは訴訟手続ではありませんが法律的枠組みを前提に訴訟での攻撃防御を踏まえながらも、費用は安価で、迅速かつ柔軟に、最終的には当事者間の合意により紛争解決をはかる機関です。仲介委員として多くの事案に接して参りましたが、紛争のポイントを正確かつ早期に把握した上で期日に臨み、当事者双方の言い分をじっくり聞くとともに争点について当事者と認識を早期に共有すること、また争点の解明に必要となる証拠の提示への協力を強く求め、しっかりと当事者を説得して積極的に合理的具体的解決案を示し紛争解決に導くことを熱意と工夫をもってその任にあたっております。弁護士ではありますがやや裁判官的立場の仕事であり、裁判よりも迅速かつ柔軟に合理的解決がはかれるよう努力しており私にとって重要な活動分野の1つです。

これらの4分野が専門的に研究している領域なので特に関心があります。

悩みを抱える方へのメッセージ

困ったときのご相談は早めに。

私は法律相談をやっている年数が長いです。法テラスの前身の扶助協会の相談室嘱託、クレジット・サラ金などの専門相談の公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会の弁護士カウンセラー、区民法律相談、弁護士会や法テラスの相談員、各種ADRの相談員など、今まで大変多くの方からの法律相談を続けて参りました。

どうしてこうなるまでほっておいたのですか、という医者の文句がありますが、法律の世界にも同じ状況がありますので、早めの相談をお勧めします。何かあった時にまずは相談するということがとても大切で、弁護士や弁護士事務所を敷居の高いものと思わないことが大切です。事件の内容によってはスピードが非常に重視される分野が多々ありますので、悩んでいるのであれば早めに相談してみてください。

そして、このことはとても大切なことですが、弁護士に相談した結果、「この先生とは話が合わないな。そりが合わないな」など、何らかの理由でこの弁護士に依頼するのは止めようと思ったときは、遠慮なく次の弁護士さんに相談すればいいのです。あまり弁護士を特殊な商売と思われず、決して恐れないで弁護士を利用するということを試されてはいかがでしょうか。以上

人物紹介

所属弁護士会

  • 所属弁護士会
    第一東京弁護士会
  • 弁護士登録年
    1999年

よくある質問

野田 幸裕 弁護士の事務所へのアクセス方法は?
野田 幸裕 弁護士の事務所へのアクセス方法は、
【所属事務所】
N&S法律知財事務所

【所在地】
東京都 千代田区六番町3-1 協和ビル6階

【最寄り駅】
麹町駅

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