しまだ しゅういち

島田 修一 弁護士 プロフィール

所属事務所: 旬報法律事務所
所在地: 東京都 千代田区有楽町1-6-8 松井ビル6階
日比谷駅徒歩2分
島田 修一弁護士

インタビュー

島田 修一 弁護士インタビュー
島田 修一 弁護士 インタビュー

弁護士を目指したきっかけ

中学3年の時に弁護士が主役のテレビドラマを見たことがきっかけとなりました。弁護士が正義感を前面に立てて問題を解決する姿を見てかっこいいと思い、弁護士を志しました。また、大学生の時に本格的に憲法を勉強して、憲法には素晴らしいことが書いてあると思いました。それで弁護士になるという決意を固めました。

憲法のどのような点に魅力を感じたか

憲法の全てですね。まず、前文。これは先の侵略戦争を痛烈に反省しています。それを戦後の原点とするとはっきりと書いてあります。また、9条以下を読みますと徹底した平和主義、豊富な人権保障、社会権の条項を見て、素晴らしい国づくりを目指していることが分かりました。そうすると政治家になればいいのではないかと思われるかもしれませんが、中学生の時の思いがありましたので、一人の弁護士になって社会における人権活動、平和を維持する活動をやっていこうと思いました。

憲法を巡る昨今の動きについて

2000年に憲法調査会が衆議院と参議院に設置されました。そして5年間国会の中で憲法論議がされました。議論の目的は憲法改正へアクセスするためで、相当の危機感を持ちました。憲法は生かすべきであって、何故変えなくてはならないのか。改憲派は憲法9条を変えることで一致しています。9条を変えるということは、9条にとどまらず人権規定も論理必然的に変えていきます。

今は徹底した平和主義の下で戦争がなく、人権を保障しなければなりませんが、9条を改正して戦争が出来るようになれば、戦前を振り返れば明らかなように、国民の人権が大幅に制限されてしまいます。結局、9条を変えるということは、日本国という国家のあり方を変えることになります。軍隊を持たず戦争をしない国から軍隊を持ち戦争をする国になると、国家像が180度転換することになります。

それだけでなく、日本国憲法は先の侵略戦争を痛烈に反省しています。かつて日本はアジアの人々に多大な犠牲を与えました。9条を変えるということは再び過ちを犯す危険性が出てきますので、絶対に許してはならないと思います。

私は1947年生まれですが、1947年は日本国憲法が施行された年でした。私は平和憲法の下でずっと戦争がない状態で生活することができましたが、孫子の世代まで平和憲法を伝えていく義務があると思います。だから、2000年に始まった憲法調査会、また調査会が終わった後の安倍政権の時、安倍首相は「2010年までに憲法を変える」と豪語し、年ごとに改憲の危機が高まってきました。ですから、改憲阻止に全力投球しなくてはならないということで今日に至っています。

ところが、今度の選挙では自民党、民主党、第三極のほとんどが改憲派です。9条を改憲する、集団的自衛権行使を容認する、それが国際社会に対する責任だと言っていますが、日本という国を全面転換することになるという警告をメディアが国民に流さないことを悔しく思います。 

改憲を阻止するために先頭に立って活動しているのが九条の会です。東京では800を越え、全国で7,500を超える数の会があります。そこでは多くの人々が活動しています。それは9条改正は許さないという市民の声です。先ほども述べましたが、9条を変えるということは自分たちの生活のあり方、国のあり方、世界に対する姿勢が抜本的に変わるということです。それで本当にいいのか、ということを議論しています。

残念ながら九条の会は現在、中高年が主体となっています。いかにして多くの世代に広げていくかということが大きな課題となっていますが、渡辺治先生が仰っていましたが、若者にとって9条は生まれた時からあり、当たり前のものになっている。9条が何故誕生したかということもほとんど勉強していない。だから9条の重みを知っているのは中高年になります。知っている世代が九条の会を中心にして立ち上がっています。

だから若者が参加しないからといって若者を批判することはできない。若者にとってみれば9条は空気のようなものになっています。他方、若者は9条よりは就職の問題や生活の問題などの現実の問題に直面しています。彼らが九条の会に参加できない今の現状を私たちもしっかり理解した上で、中高年が平和を守る運動に全力投球している姿を若者たちに見せることが私たちの責務であると考えています。

例えば、八王子九条の会は中央大学の学生が参加していますが、学生たちは「中高年のおじさん、おばさんが一生懸命やっている姿を見て感心し、自分たちもやらなくてはならないと感じる」と言っていました。そういう姿をいろいろなところに広げていく必要があるのではないかと思います。

仕事の中で嬉しかったこと

一番嬉しいのは裁判に勝った時ですね。裁判に勝つというのは依頼人の要求や権利が満足される時ですから、期待に応えられてよかったという安堵感や嬉しさを感じます。ただ、裁判の勝ち方にも問題があります。私が経験した医療過誤の事件で、一審で勝訴、二審で敗訴、最高裁で逆転勝訴、これは歓びがあって悲しみがあって再度の喜びありました。こうした事件は一度しか経験したことはありませんが、この時の喜びは最高でした。

弁護士は依頼者の要求に応え、権利を実現し、満足していただけるように全力投球しなくてはならない、裁判の時には判決で勝つか、あるいは内容の良い和解で終わらせることが求められています。

弁護士になって大変だと感じること

仕事ですから大変だと思うことはあまりないですね。依頼人から弁護士料をいただいていますから仕事になりますので、日常の弁護士活動の中で大変だと思うことはないですね。

仕事をする上で意識していること

依頼者の要求に応えて、権利を守ることですね。また、堂々とした活動、斜めに構えたり後ろ向きになるではなく、自分の仕事に誇りを持っていますので堂々と相手方と対決します。そこでいい結果を出すためにはどうしたらいいか、ということを常々考えなければならないと思います。

依頼者は悩みを抱えて弁護士事務所を訪ねてこられますから、弁護士はその悩みを解決しなければなりません。医者は患者を診て病気を直す職責がありますが、弁護士も悩みを抱えた人の悩みを解消させる職責がありますので、とにかくそのために全力投球することです。

関心のある分野

若い頃は労働事件をたくさんやっていたのですが、憲法運動に参加するようになってから相当に時間を取られるようになりました。私の今の活動の半分近くは九条の会の運動です。これが今やライフワークになっています。

また、周りで活動されている人たちはリタイアされている方が多く、私は若手の部類に入ります。80歳、90歳になっても精力的に活動されている方がいます。ですので、私も生ある限り9条の活動に参加していきたいと思います。9条を維持していくことは、今を生きている私たちの歴史的な責任だと思っています。

たくさんの日本人が犠牲になり、それ以上にアジアの人々が犠牲になった、そうした戦争は二度としないという反省の上で9条が誕生しました。戦後を生きる者としては、犠牲になった人々の叫びや願いを叶えていかなければならない義務があります。改憲に向けた今の動きは許せません。

人物紹介

所属弁護士会

  • 所属弁護士会
    東京弁護士会
  • 弁護士登録年
    1974年

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【所属事務所】
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