中村 直人 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
大学のゼミでの勉強がきっかけですね。川井健先生のゼミでした。三商ゼミというものがありまして、その準備のためにゼミの仲間と課題を徹底的に考え、夜通し議論したりしたのですが、その過程で法律はとても面白いと感じるようになりました。それがきっかけで司法試験を目指してみようと思ったのです。
※三商ゼミ:高等商業学校の流れをくむ旧制大学である大阪商科大学、神戸商業大学、東京商科大学の伝統を引き継ぎ、大阪市立大学、神戸大学、一橋大学の法、経済、経営、商、社会学部系のゼミの間で行われる討論会。
印象に残っている事案(事件)
私の扱った大きな事件として、ニッポン放送事件があります。私が知られているのは、そのライブドア関係の二次事件としてだと思うのですが、私としては平成6年に起きた一次事件のほうが印象深いです。
このときはいくつかの事件が発生したのですが、発生当初にその後の進展を予測していろいろな知恵や戦略を立て、短期間に思ったような戦いができました。会社の方がとても喜んでいたことが印象に残っています。
仕事の中で嬉しかったこと
依頼人からありがとうと言われたときです。自分の仕事が役に立って感謝されるのはうれしいですね。
弁護士になって大変だと感じること
私が扱っている事件は、会社の命運を背負う事件が多いです。会社が大変な状況で、自分達では冷静な判断ができなくなっているときに、弁護士である私が先頭走って方向付けをしていきます。
普通ですと、弁護士は解決策をいくつか示すけれども、どの策を取るかは会社に判断させるというスタイルが多いと思いますが、私の場合は自分で旗持って「こっちだ!」と先頭走るという仕事のスタイルです。その意味でリスクを一手に背負った仕事と言うことができるでしょう。その責任をすごく感じますね。
休日の過ごし方
ここ一年でようやく休日をとるようになりました(笑)。休みの日は酒を飲んだり、読書をしたりします。本が大好きなんです。あとはランニングしたりもします。
弁護士としての信条・ポリシー
自分は職人でありたいと思っています。職人というのは基本的に自分一人で全ての仕事ができるということです。現在は多くの弁護士は分業を始めています。大きい事務所ですと、依頼人を取ってくる弁護士と、実際に相手をする弁護士が違ったりします。私は仕事の1から10まで自分で解決できる弁護士でありたいと思っています。
依頼者に対して気をつけていること
どうしたらいいか分からない、答えがない、というような依頼に対しても、何か具体的な案を必ず見つけてあげるということです。
「何をしてもダメかもしれない」という事案であっても、自分の中での最善の道を探して提案するようにしています。何をしたらいいかわからないから弁護士のところに相談にきているのですからね。
あとは案件の見通しをあるがままに説明するようにしています。例えば勝敗の可能性が五分五分ぐらいですと、負ける可能性が高いと言いたくなりますよね。勝ったら自分の実力のおかげということになるし、負けたら事件のせいにできます。しかし私はそのような見通しをあるがままに、勝敗が五分五分ならそのまま「五分五分です」と伝えるようにしています。
関心のある分野
自分のやっている会社法の分野ですね。コーポレートと呼ばれる分野です。M&Aや株主総会、取締役会の運営、株主訴訟といった分野ですね。
今後の弁護士業界の動向
就職も厳しいし、大手の事務所に就職できたとしても出されてしまう可能性もありますから、就職した後も厳しいですね。しかし、実は今は弁護士にとってチャンスの時代だと思います。というのもこれだけ人数が増えているのに若い弁護士で頭角を現す人がいません。ということは、今いい仕事をすることができれば、ものすごく成功することができます。これはどの分野にも言えることです。
今後のビジョン
私個人はこれまでやりたい放題仕事をやってきましたらかね(笑)。後はうちの事務所にいる若手弁護士に腕利きになってもらって、世間に信頼されるようになって欲しいですね。
ページを見ている方へのメッセージ
うちの事務所は職人肌な個性的な弁護士ばかりですが、もしそのような弁護士が必要になったらおいでください。