杉山 直人 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
中学3年生の時に『ジャスティス』(1979年)という映画を観たことがきっかけだったと思います。
この映画は司法制度の矛盾や裁判の不条理に若手弁護士が挑むという内容ですが、ブラック・コメディなので、登場する法曹は概ね問題児でした。でも、アル・パチーノ演じる主人公がとてもカッコよくて憧れました。
その後法学部に進みましたが、そこで他にやりたいことも見つからなかったので、そのまま弁護士の道を選びました。
印象に残っている事例
私が関わっている仕事は弁護士業界では少し変わっている方なのですが、主に特許や商標などの知的財産や、外国との渉外などを扱っています。今の事務所も、前の事務所も、特許事務所でもある法律事務所なので、弁理士さんと組んで仕事をしています。
印象に残っている事件というわけではありませんが、前の事務所は上海にも系列の事務所があり、上海の展示会で、特許侵害品、つまりは勝手に真似をした商品の取締りに同行したことがあって、それを見た時は驚きもしましたが何だか面白かったです。
学生時代
空手の同好会に入っていました。ゼミには所属しませんでした。学生時代は特に勉強することもなく、卒業間際からガリガリ勉強を始めたので合格には時間がかかった方だと思います。
受験時代に苦労したことや、工夫したこと
なかなか受からなかったことと、お金の面で苦労したと思います。工夫したことと言えば仲間と勉強したことでしょうか。1人では勉強に集中できなかったこともあり、高校の仲間から広がっていった仲間と皆で勉強していました。その仲間でたまにテニスをしたりカラオケに行ったりもしていましたが。
最初に入所した事務所を選んだ理由
修習が終わってすぐに入所した事務所が山崎法律事務所です。この事務所は亡妻の父親の事務所になります。ここでは主に特許や商標などの知財に関する仕事を扱っていますが、事務所決めということではまず先に人的関係があり、その後仕事を通じてこの分野に興味を持つようになりました。
依頼者に対して気を付けていること
企業の知財部の方と仕事をさせていただくことが多いのですが、常に「教えていただく」という姿勢を忘れずに仕事をしています。
私には技術の知識もありませんので、仕事上で使う言葉などは覚えますが、その他に教えていただくことは沢山あります。また、弁理士さんと組んで仕事をしていますが、ここからも学ぶところが多いです。
休日の過ごし方
下の子がまだ小さいので一緒に遊ぶなどしています。前の事務所も土日は休ませてくれる方だったと思いますし、今は結構自由に時間をやりくりできます。仕事の性質上デスクワークが多いので家で出来ることもありますし。時間があれば趣味の映画鑑賞をしたり、あとは健康のためにウォーキングしています。
関心のある分野
特許、商標といった知的財産分野です。弁理士の人は理系の方が多いですし、知識や考え方も自分たちとは結構違いますが、考え方の違う人と接することは楽しいと思います。私自身文系出身ということで技術的なバックグラウンドもないですし、もっと力をつけていきたいと思います。
特許法は実体法と手続法が絡み合っている点でも面白いと思いますし、制度も国によって色々と違いますので、手続法的な点でも面白いと感じています。
弁護士として最も求められる力
依頼者の方がどうしてほしいと思っているのかを、くみ取ることだと思います。要望に応えられないこともありますが、依頼者のニーズを読み取り、何をしてほしいのかをしっかり聞くようにしています。
できるかできないかを言わなくてはいけないことも多いですが、企業の担当の方の立場も考え、会社に帰ったときに説明しやすいようにお話するように心がけています。
今後の弁護士業界の動向
弁護士の人数は増えてきていますし、ある程度自分の得意分野をきちんと決めてやった方がいいのではと思います。その方が依頼者の方も選べる選択肢が広がると思います。
個人的には、数が増えることによって弁護士という仕事についても選択肢が増えて良いと思います。仕事の取り合いという形なるのは良くないかもしれませんが、プレッシャーがあってこそ勉強する意欲も湧くのだと思います。
悩みを抱える方へのメッセージ
問題解決には弁護士との信頼関係が大事です。後になってぎくしゃくしないためにも弁護士は慎重に選ばれた方が良いと思います。