佐藤 水暁 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
大学で法学部に入って勉強していた時に、小学校から学んできたような答えが一つしかない勉強とは違って法律の解釈や紛争の解決には決まった答えがあるわけではないということを知りました。そこで、どれが正解でどれが間違いということではなく、色々な価値観や考え方があることが面白いなと思いました。
答えがないということはそれだけ難しいということでもあるのですが、必ずしも正解が決まっていない中で最善の解決方法を導き出していくことにやりがいがあると思ったことが弁護士になるきっかけでした。
印象に残っている案件(事件)
事件は、一つ一つそれぞれ思い入れがあるので、特に印象に残っている事件を挙げるのは難しいですね。
あえて挙げるとすれば、最高裁判所で弁論が開かれた事件を担当できたことは印象に残っています。裁判というのは地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所という三審制になっていて、最高裁判所で弁論が開かれることは非常に少ないのですが、私は弁護士になってから10年も経たないうちに最高裁判所での弁論を主任として3件も経験することができました。
弁護士の中には10年やっても最高裁判所にいったことがないという人もかなりいると思うのですが、そういった意味では私は最高裁判所まで争えるような面白い争点がある事件を担当する機会に恵まれたことに非常に感謝しています。
また、弁護士になって1年目の時に耳があまり聞こえないお年寄りの方に裁判で証人として証言してもらう裁判がありました。証人尋問をする時に紙芝居のように質問事項を作って質問をしました。どのような答えが返ってくるかわからないので、いくつものパターンの質問事項を用意しました。これは苦労した分印象に残っています。
仕事のなかで嬉しかったこと
依頼者が納得して問題の解決が出来た時ですね。これは訴訟での勝ち負けとか金額的なことも当然あるとは思いますが、それだけの問題ではなくて、結果に対して本当に納得していただけた時、喜んでいただいた時は私も嬉しいです。
弁護士になって大変だと感じること
大変というわけではありませんが、弁護士をやっていて非常に難しいなと思うことは、依頼者との関係です。依頼者との信頼関係をどう築くかというのは非常に大切なことですし、また難しいです。
休日の過ごし方
ジムに行って動いています。旅行に行くのも好きなので、気分転換のためにも一泊でも家族で遠くまで行くことがあります。
弁護士としての信条・ポリシー
ご相談いただいた案件に一所懸命取り組むということですね。段々慣れのようなものがでてきてしまって、一見簡単そうな内容だったりするとすぐに結論が見えてしまうことがあるのですが、それでももう一度よく話を聞いてみて、落とし穴はないかどうか、依頼者にとってより最善の解決方法がないかどうかを慎重に検討し、全力で取り組みます。
一所懸命案件に取り組み、依頼者と十分にコミュニケーションが取れていれば、残念ながら事件がうまく解決の方向に向かわなかった場合でも依頼者には納得していただけると思っていますので、当たり前のことですがとにかく一所懸命前向きに取り組むということを心掛けています。
依頼者に対して気をつけていること
ご相談いただいている内容に一所懸命取り組むことと、依頼者とコミュニケーションをどれだけ密に取れるかということに気をつけています。
一般の方からすると問題が起きた時に一度弁護士に相談に行けばあとは弁護士が何とかしてくれるという風に思われてしまう方もいるかもしれませんが、問題の当事者であるご本人と一緒に解決していくというような形を取らないと最終的な結論としてもなかなかうまくいかないことも多いです。そのためなるべくコミュニケーションを取るように心掛けています。
関心のある分野
私の所属する事務所は独占禁止法が専門の事務所なので、独占禁止法に関心を持っています。
今後の弁護士業界の動向
私が弁護士になった時とは全く状況が違ってきているので、弁護士業界の動向は読めませんね。弁護士の人数も増え、弁護士の出ていく分野も広がっています。つまり、可能性がある反面、競争も激しくなるでしょう。今後の動向は今がターニングポイントだと思います。
今後のビジョン
先ほど述べた独占禁止法の分野でやっていくことはもちろんですが、弁護士は自分で仕事を選べないということもありますので、今出来ることを着実にこなしていきたいと思います。今後私自身がどうなるかは自然と決まってくると思っています。
ページを見ている方へのメッセージ
私もそうだったのですが、身内に弁護士とか法律関係のお仕事をされている人がいなくて、弁護士がどういう人でどんな仕事をしているか分からない方が多いと思います。今は、色々な所で法律相談も行われていますし、このようなホームページなどで弁護士の人となりを知る機会もありますので、もし皆さんもお困りのことや、何かトラブルなどがありましたら、1人で思い悩むのでなく、気軽に弁護士に相談していただきたいと思います。
ただし、弁護士も人間ですし、色々なタイプの人がいます。実際に事件をお願いすることになれば、人と人との付き合いになりますので、自分と合う・合わないといった問題もあります。先ほども言いましたように、事件を解決していくためには、信頼関係が必要ですから、弁護士が合わないと感じたら、色々な弁護士に相談に行ってみることもいいと思います。