
離婚事件に特化して専門性高く事件に対応、親権・監護者指定の事件に力を注ぐ〜4児の母として育児にも奔走
オーケストラと司法試験の勉強に打ち込んだ学生時代
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
大学2年生のとき、友人が司法試験を受けると知り、「私も一緒に受けてみようかな」と思ったことがきっかけです。もともと母から「女性でも、資格を持ってきちんと働けるような仕事に就いてほしい」と言われていたこともあり、司法試験に興味を持ちました。
ーーどんな大学生活を送られていましたか?
大学4年間、オーケストラで活動していました。
とても厳しい部で、週5で練習することも。オーケストラの活動と司法試験の勉強を両立している人はいなかったですね。でも私は、司法試験予備校に通いながら、卒業まではオーケストラを頑張ろうと決めていました。4年生のときには楽団員代表になり、忙しい日々でしたが、今ではいい思い出です。
大学を卒業し、法科大学院に進学してからは、司法試験に向けて1日14時間ほど勉強していました。試験に合格後、司法修習で栃木県宇都宮市へ。以来、栃木県で弁護士として活動しています。
仕事と子育ての両立を目指して、離婚分野に絞って専門性を高める
ーー注力分野を教えてください。
力を入れているのは、離婚・男女問題です。特に、親権が絡む事件は積極的に引き受けています。
私はいま、4人の子育てをしています。5年ほど前、3番目の子を妊娠しているときに独立しました。そのときに、今後の自分の時間をどのように使っていこうか、かなり考えました。
独立前までは、交通事故をはじめ幅広い事件を担当していましたが、子育てをしながらいろいろな分野を担当するのは難しいーー。「ぜひ白土弁護士に依頼したい」と言われるようになるには、分野を絞って専門性を高める必要があると思ったんです。
当時、栃木県で実働している女性弁護士は20名足らず。数少ない女性弁護士が求められている分野は何だろう…と考えたときに、離婚・男女問題には需要があるのではないかと思い、この分野に絞って対応しようと決めました。
私は離婚問題のなかでも、監護者指定など親権を争う事件を多く担当していますが、このような事件に積極的に取り組む弁護士は少ないんです。でも、だからこそやりがいがあると思って特に力を入れています。
ちなみに、女性だけではなく男性からの相談も多いです。依頼者の4割は男性です。
ーーお仕事をするときに心がけていらっしゃることを教えてください。
弁護士に相談する内容は、身近な人には話せないことがほとんどです。1人で抱え込んできた方が多いので、まずは依頼者の話をきちんと聞くことを大切にしています。
相談の前に、時系列を書いてきてもらうことをお願いしています。書き出すことでご自身もトラブルの全体像を把握できますし、私も時系列を見ながらスムーズにお話できます。
また、依頼者の困っていることや感情にフォーカスしすぎないことも心がけています。離婚することは必ずしもマイナスではなくて、それが人生に必要な選択であれば前向きな決断と言えると思います。目の前の依頼者は決して不幸な人ではないと私は思っているし、依頼者自身がそこに気付けるといいなと思うんです。
悩みはあるかもしれないけれど、寝る場所も食べるものもあって、生活に困っていない。依頼者が自分の「ある」に気づいて、人生を前向きに進んでいけるようなお手伝いができれば、といつも考えています。
「困ったことがあれば、友人ではなく弁護士に相談を」
ーー休日はどのように過ごしていらっしゃいますか?
夫と一緒に、子どもたちを連れて出かけることが多いです。先週はみんなで釣り堀に行きましたし、その前は2週連続で動物園にも出かけました。
子どもは、9才、7才、5才、2才の4人。出かけるときは4人一緒が基本ですが、場所によっては一番下の子だけ連れていくことも。今はイヤイヤ期のまっただなかで、とても大変です(笑)。
ちなみに平日は、朝のうちに夕食を作ることが日課です。仕事が終わって帰宅したら、すぐに子どもたちにご飯を食べさせないと騒がしいので。家のことを調整しながら仕事と家庭に向き合っています。
ーー趣味を教えてください。
食べることが好きで、特にカレーが大好きです。いろんな方と食事をするのも楽しみのひとつ。お寿司やイタリアン、フレンチなど、人と一緒においしく食べる時間が幸せです。
ーー今後の展望を教えてください。
とてもありがたいことに、たくさんの依頼をいただいています。私だけでは対応が追いつかないため、もう少し、事務所の規模を大きくしたいと考えています。
私が目指しているのは“日本一の離婚弁護士”。全国の方から「ぜひ白土弁護士に」と頼りにしていただけるよう、仕事の質をいっそう高めていきたいです。
また、ブログやSNSで発信していくことも大切だと実感しています。離婚や親権などで困っている方、弁護士を探している方に見つけてもらいやすくするために、積極的に発信をしていきたいと思っています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
困ったことがあったら、できるだけすぐに、友人ではなく弁護士に相談してほしいです。特に、親権・監護権の問題は早期に動くことが大切です。専門家に相談する必要のないレベルであればそう申し上げるので、なるべく早くご相談ください。
弁護士に依頼を考えている場合は、複数の弁護士に会って考えることをおすすめしています。弁護士との相性もありますし、得意分野かどうかも重要です。「合わないな」と思う人に、プライベートな悩みを相談するのは嫌ですよね。自分に合う弁護士かどうかを見極めるためにも、ぜひ直接話をしてみていただければと思います。