「とことん話を聞く」をモットーに依頼者と二人三脚で問題解決
バーテンダーの経験が弁護士転身のきっかけに
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
大学在学中から卒業後にかけてショットバーで働いていて、お客さんの話を聞く機会が多かったんです。男女関係の話だったり、会社経営の話だったり、男性女性問わず、いろいろな立場や職業のお客さんからいろいろな話を聞きました。
人の話を聞くことは好きだったのですが、バーテンダーを続けていき、男女関係や会社経営について毎回同じ不満を言うお客さんを見たときに、自分は話を聞いてるだけで、何も解決できていないことに気づいたんです。その時に、弁護士になったら具体的なアドバイスをして、問題を解決できるんじゃないかと思い、弁護士を目指すことにしました。
――どんな学生生活でしたか?
大学は法学部だったのですが、在学中はバーテンダーの仕事や友人と過ごす時間を優先していました。勉強よりも青春を謳歌することの方が大事だと思っていたんです。高校時代からバンドを組んでライブをやったり、スケートボードやヒップホップダンスにも手を出したり、やりたいと思ったことは、何にでもチャレンジしてましたね。
そんな学生生活だったので、弁護士になると決めてからは必死に勉強しました。ご飯を食べる時はもちろん、寝ている時以外はずっと勉強していました。勉強は大変だったけど、一度決めたらやり抜くという性格でしたし、何よりも「弁護士になれば、話を聞くだけでなく解決策を見つけて、困っている人の役に立てる」というのが、モチベーションとなり、がんばることができました。
――注力している分野と、注力している理由についてお聞かせください。
事務所としては、企業法務に注力しています。顧問先の社長さんや担当の方と一緒に仕事をしています。具体的には、契約書などを作成するお手伝いや、労働事件の相談などが多いですね。
他に、離婚事件にも注力しています。バーテンダーをしていた時、男女関係の話をされるお客さんが多かったんです。いろいろなお客さんがいたんですけど、男女関係の悩みは年齢も性別も職業も関係なく、皆さん持っているんですよね。その時の経験もあり、離婚事件にも取り組むようになりました。
――企業法務に特化してる事務所に入ろうと思われたのはなぜですか?
企業法務は、企業の発展や存続の手助けをすることによって、何十人、何百人、何千人という従業員の方のお役に立つことができます。もっと言えば、そのご家族までも幸せにできるかもしれない。その点に大きな魅力を感じました。
――依頼者の方と接するときに心掛けていることを教えてください。
会話を遮らないということです。会話の途中で遮ってしまうと、依頼者が本当に伝えたいと思っていることが伝えられないまま、一方的な解決案を提示してしまうかもしれない。そうならないためにも、まずは依頼者が思うことをすべて吐き出してもらった後に、アドバイスするということを、一番に心掛けています。その上で、1回目の相談の際に、今後の手続の流れや見立てについて、できるだけ具体的に説明をすることを心がけています。
その甲斐あってか、依頼者からは、「ここまで丁寧に話を聞いてくれる人はいない」と言っていただけます。「とても分かりやすい説明で、今後の流れがイメージできました」と言っていただけることもあります。この業界では珍しいですが、相談者の親御さんが相談に来られ、そのまま依頼頂くことも多いです。また、セカンドオピニオンとして当職に相談され、そのまま受任となるケースも多いです。依頼者からすると、自分の本当の気持ちを全部わかってくれた上で弁護してほしいし、納得した上で進めたい。その気持ちは大事にしています。
依頼者にとって何がベストかを考える
――弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードを教えてください。
顧問先から競合の企業に損害賠償を請求したいと相談された事案です。徹底的に争うこともできたのですが、裁判になればお金もかかるし、時間もかかります。依頼者である顧問先にとって本当にメリットがある解決策はなんだろうと考えて、和解を提案したんです。
和解を提案したのは、顧問先と相手企業とは同じ分野の会社だったので、業務的な協力関係を築けると思ったからです。顧問先担当者のお話をじっくりとお聞きするうちに、ただ単に闘うだけではなく、会社にとって長期的な目線で損をしない方針で進めたいといった解決を望まれていることがわかり、結果的には、クライアントに損をさせることなく、双方が協力して発展関係を築くという和解案で解決することができました。法律的な視点だけでなく、経営的な観点からもクライアントの事を考え、上手くいった事案として印象に残っています。
――争うだけが依頼者のためじゃないということでしょうか?
企業だけでなく、依頼者が個人の場合でもそうですが、争う方がいいのか、譲歩した方がいいのか、その辺りのバランス感覚は大事にしています。中には徹底的に闘いたいという依頼者もいますから、かかる費用と時間、メリットとデメリットをきちんと説明した上で選択肢を提示して、依頼者と相談し、納得の上進めるようにしています。
――休日はどのように過ごしていますか?
最近は外に出て、いろいろな人に会うようにしてます。学生時代の友人と会ったり、勉強会や交流会に参加したり。顧問先の会社の社長さんと飲みに行ったりすることもあります。弁護士の中には依頼者と距離を取る方もいると思いますが、私の場合は逆で、依頼者と二人三脚で仕事をするというスタンスですので、オンもオフもなく、コミュニケーションを取るようにしてるんです。依頼者と一緒にスーパー銭湯に行ったこともありますよ(笑)。
――バーテンダーとしての経験が活きていると感じられることはありますか?
自分が話してることをしっかり最初から最後まで聞いてくれるので話しやすいと、依頼者からよく言われます。コミュニケーションの基本は、面白いことを言うよりも、相手の話をきちんと聞いて、その人が何を思っているのかを理解することだと思うんです。バーテンダーを経験して、人の話をとことん聞けるようになったというのは、弁護士の仕事にも活きているかと思います。
――今後の展望についてお聞かせください。
顧問先の社長さんや担当者の方と二人三脚でやっていく企業法務、バーテンダー時代にできなかった男女間のトラブルを解決する離婚問題、この二つを中心に活動していくことは変わりませんが、今後は相続にも力を入れていきたいです。
――法律トラブルを抱えていて、悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
悩んでいるのであれば、まずは連絡をください。連絡を下されば、とことん話を聞きますので、ご連絡をお待ちしています。相談者の親御さんからの相談や、セカンドオピニオンを希望される方も大歓迎です。