杉尾 健太郎 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
小学生のころ、公害裁判のニュースを見て、公害被害者の代理人として国や大企業を相手に闘う弁護士を「かっこいい」と思いました。当時好きだった仮面ライダーにあこがれるのと同じレベルで「正義のヒーロー」である弁護士になりたいと思いました。
大学生になって、善悪の二元的に物事を判断することはできない。紛争には相互の言い分が必ずあることを知り、絶対的正義もないことを知りましたが、依頼者の正当な利益を護ることを通じて、社会の進歩に少しでも貢献できればと思って弁護士を目指しました。法曹三者の中で弁護士を目指したのは、自分で事件を選ぶことができますし、事件を掘り起こすこともできからです。
今までの経験と現在の仕事内容
私は、「マチ弁」ですから、刑事、民事、家事など幅広い事件を受任してきました。強いて言えば、刑事事件、交通事故、労働事件(労働者側)の割合が多いです。
ただ、弁護士を目指した動機と関係しますが、平和問題に関心があり、いわゆる「政策形成訴訟」にずっと関わってきました。中国残留日本人孤児国賠訴訟、原爆症認定集団訴訟などです。その中で、政党、国会議員、法務省、厚労省などを相手にロビー活動もしてきました。自分が社会を前に進めるための一助になっていると実感できたとき、弁護士になって本当に良かったと思います。
現在は、浜岡原発永久停止訴訟に関わっています。きっかけは、自分の娘に安全な環境を残してあげたいという、いたって個人的なものですが、現在では、地震大国の日本で原発を稼働させてはならないと確信しています。
弁護士としての信条・ポリシー
依頼者と意思疎通を図り、信頼関係を築くことを心がけつつ、一定の距離をおくことを心がけています。弁護士は、依頼者に雇われた代理人に過ぎませんから、依頼者との信頼関係が築けなければ、依頼者の満足は得られません。他方で、依頼者に従属してしまうようでは、依頼者の正当な利益を護り、適切な解決を得ることが困難になると思います。
その他、依頼者に満足していただくためにも、自分の仕事を依頼者に見せるということを心がけています。
関心のある分野
一般的な分野の話であれば、交通事故です。交通事故の案件は、東京に比べると格段に多いですね。ほとんどの方が、裁判所の基準と保険会社の基準とのダブルスタンダードがあることを知らずに、保険会社の言いなりで納得させられているのが現状です。
交通事故被害者が正当な賠償を受けられるようにするために弁護士ができることはたくさんあると考えています。先日、交通事故被害者を支援するNPOを立ち上げました。
それから刑事事件に関心があります。自分自身が、まったく不完全な人間であり、いつでも「犯罪者」になり得るからこそ、被疑者・被告人の権利擁護に真剣に取り組みたいと考えています。
ちなみに、私は、刑事弁護を通じて被疑者・被告人を更生させたいなどとは考えていません。自分自身が他人に偉そうに語れるほど立派な人間ではないということもありますが、それは弁護人の職責を超えた驕った考えだと思っています。もちろん、私が一所懸命に弁護活動したことで、結果として被疑者・被告人の更生のきっかけになるのであれば、嬉しいです。
ページを見ている方へのメッセージ
あなたが、弁護士を探しておられるのであれば、とにかく色々な弁護士の話を聴くことをお勧めします。とかく弁護士の「専門」やキャリアに気を取られるかもしれませんが、あなたの話しに真剣に耳を傾け、あなたのために一所懸命に仕事をしてくれる弁護士があなたにとってベストな弁護士だと思います。