
「総合病院のような事務所」をコンセプトに、チーム一丸となって良質なリーガルサービスを提供
地方でも専門分野が持てる事務所に
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
ドラマなどで弁護士が法律的な根拠に基づいて堂々と依頼者を弁護する姿を見たときに、かっこいいなと思いました。私にはそれが、例えば、サッカー選手とか野球選手よりもカッコよく見えましたので、多分それが自分に向いていたのだと思います。それで自分も、弁護士になれば法律という根拠に基づき自信を持って意見を述べ、困っている人を護ることができると思い、弁護士を志すことを決めました。
ーー現在の事務所開設までの経緯をお聞かせください。
弁護士登録後、地元浜松にある弁護士事務所に就職し、4年ほど勤めた後に独立して現在の事務所を開設しました。
事務所開設時に掲げた目標は「静岡で一番頼りにされる弁護士事務所になる」です。何をもって一番かという定義は難しいですが、多くの人から信頼されて「困ったときにはリコネス法律事務所に相談しよう」と思ってもらえる事務所を目指しています。
また、事務所のコンセプトを「専門分野を持った弁護士が集まる総合病院のような事務所」に決めました。
地方の法律事務所の多くは、家事事件、交通事故、刑事事件など幅広い分野を扱います。身近で豊富な案件に対応できることが、地方の弁護士事務所の良さだと思うのですが、一方で、例えば、医学の世界では、内科の先生に外科で実施されるような手術をお願いすることは難しいと思います。
医学の世界では、専門分野化が進んでいるのに、弁護士の分野では、医学の分野ほどの専門分野化が進んでいません。
しかしながら、私がお客様の立場になって考えた時、例えば、私に依頼をしていただいた夫婦関係円満な交通事故の被害に遭われたAさんは、私の離婚事件に関する知見は必要としていないだろうなと思いました。それでも、例えば、私が今度は、Bさんの離婚事件の依頼があった時のために、交通事故だけでなく、離婚についても最先端の知見を常に取り揃えていなければならないとすると、これは相当に大変だなと思いました。
そこで、何とか地方でも専門分野に特化できないかと考えたときに、総合病院のようにしたらどうかと思いついたのです。得意な分野を持つ弁護士が集まってチームを作って、案件対応は、それぞれの得意分野に集中的にする。こうすることで、地方にもお客様に身近な存在でありながらも、専門性を必要とする問題にも対応できる事務所ができるのではないかと思ったんです。
私ともう1人の弁護士でスタートし、会社のような組織にするため、弁護士法人化し、現在は弁護士が4人になりました。2024年にはさらに2人加わる予定です。弁護士が増えるごとに、対応できる専門分野も増やしていくつもりです。
交通事故と企業法務に注力
ーー安間弁護士が注力している分野を教えてください。
交通事故と企業法務です。 実は、私がまだ大学生だったころ、父が、横断歩道を歩行中に自動車に衝突されるという被害に遭って、後遺障害を持つようになりました。 父の生活は、事故の前後で大きく変わってしまい、私自身が被害者の家族という立場であったため、交通事故はとても身近な問題でした。そこで、弁護士になった当初より交通事故の問題で悩む人を減らしたいと考え、集中的に依頼を受けるようにして知識と経験を身に着けてきました。その結果、今では、交通事故に悩む被害者側からだけでなく、適正な賠償を実現するため、保険会社側からも顧問弁護士として数多くの依頼を受けるようになりました。
企業法務は、私自身が弁護士事務所の経営者という立場に立つことが目標であったため、以前から関心のある分野でした。弁護士になってから、様々な紛争に関与させていただく中で、中小企業の経営者は「周りに相談できる人間がいない」という人が多いように思えました。そのため、1人で問題を抱え込んでしまい、事態が悪化してから弁護士に相談するというケースが多々あります。
病気と同様に、法律トラブルも早期の発見と対策が大切です。早くから相談して対策すれば大きな紛争にならずに解決できたり、不要なトラブルを回避したりすることができます。いつでも気軽に相談できる相手として、弁護士を活用していただきたいと思っています。現在は、売上が数千億の企業から一人親方のような個人事業主の方まで、分け隔てなく幅広く顧問弁護士として対応させていただいております。
ーー仕事をする上で心がけていることはありますか。
私だけでなく、事務所の全員に言ってることは、徹底的にお客様への対応を早くすることです。一般の方の中には「年齢を重ねた弁護士の方が、経験や知識がありそうで安心できる」と考える方もいるのではないかと思います。そうした中で、私をはじめ比較的若い弁護士が多い当事務所が強みを出してしていくには、レスポンスの速さやフットワークの軽さではないかと思っています。お客様には、新たにご相談をいただいてから、原則24時間以内に連絡させていただくようにしております。
もう一つは、安請け合いしないことです。甘い見通しを伝えて依頼を受けて、結果ダメでしたということは、あってはいけないことだと考えております。最初にご相談をお受けした時に、解決までの道筋を正確に伝えるのが弁護士の役目ですから、相談の時点でお客様のご希望通りの解決が難しいと判断した場合は、はっきり伝えることも弁護士の務めだと考えております。 お客様の中には、依頼を断られてしまったと思う方もおられるかもしれません。しかし、弁護士事務所の多くは、依頼を受ける際に、着手金をいただくことになっております。お客様のご希望の結果を獲得できる見込みがないのに、費用をいただくのは申し訳なくてできません。 もちろんそのような場合でも、頭ごなしに伝えるのではなく、お客様の話をしっかりと聞いた上で、どうして法的な解決が難しいのかということを、お客様が納得できるように伝え、法律にしたがった到達可能な解決ラインを一緒に考えさせていただいております。
ーーこれまで活動してきた中で印象に残っているエピソードはありますか。
弁護士になって、1年目に受けた依頼が印象に残っています。億単位の賠償請求訴訟を受けた企業の社長からの依頼でした。今でこそ、私は数多くの企業法務案件に携わらせていただいておりますが、当時の私は、まだ弁護士になりたてで、十分な経験もありませんでしたから、とにかく一生懸命に調査・検討をさせていただきました。 最終的に社長は、多くの弁護士がいる中で、「安間先生に全てを託したい」と信頼をいただき、案件を任せていただくことになりました。
この裁判が、結果として10年近くに渡り続くことになりました。最終的に相手の主張を退けた時には、嬉しさで依頼者の社長と一緒に泣いてしまいました。
相手方からの請求額が大きいだけに、もしも相手方の主張通りの結果が認められてしまったら、依頼をしてくれた会社は存続できなくなり、従業員やその家族の人生も変えてしまうことになります。そうしたプレッシャーを感じながら長い年月を戦っていたので、判決を聞いた時にはほっとしました。
その企業の社長とは、一緒に食事に出かけることもあり、今でも親しくしています。戦友みたいな感じですね。
「弁護士に相談することで不安が安心に変わる」
ーー趣味や休日の過ごし方を教えてください。
当事務所が静岡県にある高校のサッカー部をスポンサーとして応援していて、そのチームの公式戦の応援に行くのが一番の楽しみです。先日の第101回全国高等学校サッカー選手権大会には静岡県代表として出場したので、応援にも力が入りました。
スポンサーをしてるからには、チームや選手達の名に恥をかかせないように、私も静岡県を代表する弁護士事務所になれるように頑張りたいと思っています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
専門分野を持った弁護士を集めたり、新たに入ってくる弁護士が得意分野に磨きをかけやすい環境を用意したりしながら、現在2箇所にある事務所をさらに増やして、より皆様に身近で頼りにされてる事務所にしていきたいと考えています。まずは「静岡県の人なら誰もが知っている」というような事務所を目指しています。現在、静岡県内には、テレビCMも放送させていただいております。そして、最終的には、静岡県のお客様だけでなく、全国のお客様に、「この分野であれば、リコネス法律事務所の安間先生に依頼したい」と思ってもらえるような弁護士になりたいです。
ーー最後に、法律トラブルを抱えている方に向けてメッセージをお願いします。
自己紹介するときに「安心の安間」と言っているのですが、まずは安心してもらいたいです。トラブルを1人で抱えていると不安になると思います。弁護士に相談することで、1人ではないんだと実感してほしいです。皆様が抱えている不安を安心に変えてみせますので、是非お気軽にご相談ください。