
堺市・南河内で暮らす方々の悩みを解決しみらいを創るため日々邁進〜離婚・相続を中心に幅広く対応
公務員と弁護士の2つのキャリア
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
私は大学卒業後公務員として働いていました。その際に担当していた業務を通じて弁護士に興味を持ちました。
公務員時代は主に文書法規という業務を担当していました。具体的には訴訟の管理や役所の例規審査など法律にかかわる業務なのですが、その時の上司から「お前は法律関連の業務は向いているね」といわれたのです。
法学部を卒業したとはいえ、法律の基礎知識はほとんどなかったのですが、この上司の言葉がきっかけで、「あらためて法律を勉強してみよう」と思い立ち、退職の上、大学院に進学し、司法試験に臨みました。
弁護士になったあとも、一般的な案件のほか、行政、特に地方自治体に関係する業務を担当していることが多かったように思います。地域密着で行政サービスを提供する自治体の業務を行ううちに、自らも地元に貢献したいという思いが強くなりました。
そこで、「地元のご依頼者さまのみらいを創りたい、そして、まちのみらいを創りたい。」との思いを胸に、堺みらい創生法律事務所を令和5年1月に立ち上げました。
家庭のトラブル解決に注力
ーー注力分野を教えてください。
独立前に所属していた事務所では、交通事故事件を中心に、離婚・相続といった家事事件、債権回収、刑事事件など幅広い分野の案件を手がけていました。
独立した今、特に力を入れたいと考えているのは家事事件です。家族のトラブルは案件ごとに全く違う様相を呈します。距離感が近い人の間で生じるトラブルだからこそ感情的に紛糾しやすく、法律のルールを当てはめるだけではいい解決につながらないケースが多いです。
しかし、それだけに弁護士としてとてもやりがいがある分野でもあると考えています。 家庭という、本来であればどこよりも安心して過ごせる場所でトラブルを抱えることは非常に辛いことだと思います。依頼者の心情に寄り添い、1日も早く穏やかな日々を取り戻せるよう全力で取り組んでいます。 また、個人からの依頼だけではなく企業・自治体からの相談も承っています。中小企業診断士でもあることから、主に法務にとどまらず・労務・財務面での支援もおこなっています。
ーー依頼者のために心がけていることを教えてください。
こまめに進捗を報告することです。依頼者にとって、自分の事件が今どのような状況なのかわからないことはとても不安だと思うので、少しでも動きがあればすぐに連絡するようにしています。
また、依頼者の話にしっかり耳を傾けることも大切にしています。事件を解決する上で直接関係のない話でも、途中で遮ったりすることはありません。依頼者が私に伝えたいと思っているのなら、真摯に受け止めたいと考えているからです。
まずは思いの丈を全て話してもらい、その上で事案を整理しながら、「法的にどのような問題があるのか」「解決するためにどのような方針で進めていくのか」といったポイントをわかりやすく説明していきます。
ーー印象に残っている事件やエピソードを教えてください。
事件に取り組む際、ひとつの見方ではなく別の角度からも考えてみることが大切だと実感した事件がありました。
以前、事務所の先輩弁護士が独立するにあたって、事件を引き継いだときのことです。先輩からは、「依頼者の希望通りの解決は難しい。ある程度譲歩してもらう必要がある」と聞いていました。
資料を確認したところ、確かに依頼者の希望を叶えることは難しそうに思えましたが、内容を精査していく過程で、周りの方からアドバイスも受けながらそれまでとは少し違う角度から方針を検討しました。そうしたところ、「この道筋であれば依頼者の希望が通るのではないか」と解決の光が見えたのです。実際に方針を転換して対応し、最終的に依頼者が望んだ結果を出すことができました。依頼者から非常に感謝され、嬉しかったですね。
事件の見方を変えることで、「このロジックでも解決できるかもしれない」というふうに気づきを得られることは少なくありません。ひとつの見方にこだわらず、さまざまな側面から事件を見つめることの大切さを実感した出来事でした。
ーープライベートについても伺います。趣味や休日の過ごし方を教えてください。
子どもがまだ小さいので、休日は家族と過ごしています。子どもと遊ぶ合間に平日できなかった仕事をこなしていると、休日はあっというに終わってしまいます。今はこれといった趣味がなく、家族と一緒にいることが一番のリフレッシュです。
弁護士として地元に貢献していきたい
ーー今後の展望を教えてください。
まずは何よりも、依頼していただいた案件一つひとつに丁寧に取り組むことです。開業して間もないので、地元の方に事務所の存在を知ってもらえるよう、積極的に情報発信していきたいとも考えています。
事務所を開いた堺市や富田林市、河内長野市をはじめとする南河内地域は、私が生まれ育った地域です。馴染み深いこの地で、地元の方々のトラブル解決に貢献できるよう仕事に邁進したいと思います。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
法律に関するトラブルを抱えることは、一生に一度あるかどうかの大きな出来事です。
私が考えるに、法律は空気のようなもので、トラブルがなければ普段はあまり意識しません。しかし何かしら問題が起こったときに、法律は非常に重要な存在になります。
問題を解決するために法律をどのように使えばいいのか、ぜひ、法律の専門家である弁護士にご相談ください。しっかりとお話を伺い、あなたの事情に沿った解決方法をアドバイスします。