
離婚や自己破産案件に注力 依頼者一人ひとりの経済的な事情や将来への希望を汲み、人生の再出発をサポート
経済的に困窮した人を、法律の力で救いたい
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
弁護士になる前は、生命保険会社で主に窓口担当をしていました。窓口では保険の解約の対応もするのですが、解約を希望する理由として多かったのが、経済的な問題でした。借金を抱えてしまって保険料を支払えず、「本当は嫌だけどやむを得ず解約したい」という方や、「離婚をしてお金がないので、子どものために保険を解約せざるを得ない」とおっしゃる方がたくさんいました。
一生懸命生活しているのに、離婚や減給、リストラといった様々な理由で借金を背負い、経済的に困窮した方の話を聞いて、この方々のために何かしてあげられることはないかと考えるようになりました。その方法の1つとして、法律を使ってサポートできればと考えたのが、弁護士を目指したきっかけです。
ーー注力分野を教えてください。
現在は主に、離婚事件や不貞行為に対する慰謝料請求、自己破産に注力しています。
離婚事件では、女性側、特に専業主婦やパートの方は、別居や離婚によって経済的に苦しい状況に追い込まれることが多いです。そこで、婚姻費用や養育費については、離婚前のできるだけ早い段階から相手方に請求するようにしています。
もし配偶者が暴力を振るうようであれば、被害の程度に応じた慰謝料を請求します。長く夫婦生活を続けている方の場合、財産分与も比較的高額になることが少なくありません。
それぞれの方の事情に応じた正当な金額を受け取っていただき、離婚後の経済的な不安を解消できるよう努めています。
自己破産については、借金をなくす手続きを早く済ませて、人生の再出発ができるようにサポートしたいと思っています。
ーー自己破産に対して、ネガティブなイメージを持っている方も多いのですか。
はい。「破産が怖い」「破産しても仕事を続けられるのか」と不安を抱えている方は多いです。「親戚に知られたら困る」「世間体が悪い」とおっしゃる方もいます。ですが、破産をしたことがご家族の方に知られるのは仕方ないとしても、近所の人にまで知られることはありません。自己破産をすると一定の職種には就けなくなりますが、そうでない限りは今までどおり働けます。
破産することに不安を感じている方は、ぜひ弁護士に相談していただきたいです。事情を話していただいたうえで、借金問題を解決する最善の方法を一緒に考えましょう。
1人で悩むよりも、まずは専門家に相談を
ーー仕事をするときに意識していることを教えてください。
どのような事件を扱う場合でも、その方の事情をとにかくよく聞くことを心がけています。
離婚であれば、夫婦生活の期間や子どもの有無、離婚原因などは個人によって様々です。破産についても、借金の内容や借入先、なぜ借金を背負ったのか、といった事情は人によって全く異なります。
依頼者一人一人の事情を細かく把握したうえで、今後どのような生活をしたいと思っているのか聞き、できるだけ希望に沿う解決ができればと考えています。
ーー最後に、トラブルを抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
1人で悩んでいるよりも、まず、法律の専門家に相談してほしいです。当事務所では無料法律相談をおこなっていますし、他の事務所でも、無料で相談を受けているところは意外と多いです。
「自分ではどうにもできないから、もう放っておこう」と、トラブルに何の対処もしないでいると、後から大きな問題に発展することもあります。少しでも悩んだら、無料相談などを活用し、弁護士とともに納得できる解決を目指していただければと思います。